ゲットフルマークスが強引に逃げて、前半3Fは33.8とハイペース。
先行勢はウエスタンビーナス、ビービーガルダンと続き、グランプリエンゼルは中段のよりやや前目のポジションからの競馬。

４コーナーでグランプリエンゼルが外を回して仕掛け気味に進出するも手応えがあまり良くない。
直線に入ると、先行勢からビービーガルダンが一気に抜け出したのと対照的にグランプリエンゼルはあまり伸びない。
ビービーガルダンはそのまま後続を突き放し快勝。
同レースの連覇を飾った。

勝ったビービーガルダンは自分の競馬が出来ないながらも貫禄の勝利。
洋芝実績は申し分無く、鉄砲実績もあるだけに実績的にも抜けた存在だったということか。
今年のスプリンターズＳでも出番はありそう。

２位入線（８着降着）は４コーナーで内を狙ったモルトグランデ。
グランプリエンゼルが外に動いて空いたスペースに上手く飛び込んでコーナーワークでタメが効いた分最後まで伸びたが、この降着処分は残念。
洋芝適正は垣間見せたが、今開催では外枠やら降着やらと運が無かったと言わざる終えない。

２着ドラゴンウェルズは後方から良く差してきた。
４コーナーの出口まで外に持ち出すのを待った分だけ最後の脚につながった。
洋芝適性は高そうだが、1200mだとどうしても差し損ねてしまうので、もうすこし距離が伸びたほうがよさそう。

３着グランプリエンゼルは終始チグハグな競馬だった。
スタート直後逃げた馬に前を塞がれ、１枠勢が思ったよりも先行したせいで終始外を回されてしまった。
４コーナーでは勝ちに行った分外から早めに仕掛けた為、最後のひと踏ん張りも欠いた。
もっと内で我慢していれば着順は上だったと思うが、現状勝ち馬との力の差は歴然か。
次走はもう一度挑戦する立場として、器用な立ち回りを期待したい。
レースレベル：3
→次走狙い馬:ビービーガルダン       

　推奨したモルトグランデは待機策こそ取らなかったが、理想的な枠を味方にうまくインにもぐり、ロスなく内々を立ち回ったのはこちらの思惑通り。

　そこまでは良かったのだが、直線向いて追い出してからアポロドルチェの進路を完全にふさいでしまい、２着入線も審議でアウト。パトロールフィルムから降着を免れられないことも明らかだったが、こういう馬を計らずも狙ってしまうことが、最近予想の調子がいまひとつ上がらない私の現状そのものだったりして。

　能力的にはビービーガルダンが一頭確実に抜けていた、回顧としてはそんな程度しか感想もないのだが、展開が向かずに競馬ができなかった馬はともかく、勝ち馬に離された展開に乗じて流れ込むなり差すなりで上位着順を確保した馬達は評価を割り引いておきたい。

　グランプリエンゼルは再度51キロで同じコース設定、位置取りも悪くはなかったが、直線では勝ち馬をつかまえる手応えは全くなかった。まだ３歳で伸びしろもまだ望めるとはいえ、今回でひとまず天井はこの辺とハッキリ見えた印象。次走セントウルにせよスプリンターズＳにせよ、さらなる相手強化ではどうか

　ドラゴンウェルズも乗り方は着拾いのそれ。繰り上がりで２着も実質はモルトグランデを差し切る勢いもなかった。復調気配とも捉えられそうだが、自身の持ち時計だけ走ったいうのがおそらく正解。これ以上の上積みは疑問で、次走は過信禁物。
レースレベル：3    
→次走危険馬:グランプリエンゼル,ドラゴンウェルズ

夏だなあ、という感じのメンバー構成。
変わり映えのしないメンバーの中に入って、ビービーガルダンとジョリーダンスだけはちょっと志の違うレベルの馬。
結果振り返ってみれば、ビービーガルダンは、夏真っ盛りな馬たちとは、ちょっとレベルが違ったのかもしれない。
私自身、競馬ブックにもあんなことを書いておきながら、
タニノマティーニやグランプリエンゼルといった夏限定の馬たちを買ってしまった、、
ただ、ビービーガルダンは単勝4.8倍。
みなさんお目が高いというか、あまり馬券妙味があったとは思いにくいので、仕方なし。

ジョリーダンスはいくらなんでも後ろすぎ、大外回しすぎで、ロスがありすぎたし、
あまり行き脚もなかったのかもしれない。     
→次走危険馬:グランプリエンゼル  

トレノジュビリー…サクラバクシンオー×ゴールデンフェザントは相反する血統構成で、どっちに強く出ているか考えていたがやはりバクシンオーだろう。
開催前半の中京高速馬場で勝利。
京都芝１６、開催後半の札幌洋芝で敗北。
これで見切りはつけた。おそらくセントウルＳなら合うが、スプリンターズは合わないという感じの馬。次走の競馬場、時計の出方には注意したい。

ビービーガルダン…完全に調子は取り戻している。安藤ＪがスプリンターズＳで乗るなら最も勝利に近い馬ではないだろうか。

グランプリエンゼル…本質的に１２００はどうかと思う。東京マイルのほうが個人的には強い競馬すると思うが。
→次走狙い馬:トレノジュビリー,ビービーガルダン
→次走危険馬:グランプリエンゼル  

勝ったビービーガルダンはパドックでは正直阪急杯の時のできにはなかったとは思うけど先行してあっさり他馬を押しのけた。ただここのとここの馬は２番が効かない傾向もある馬。スプリンターがこれで決まりとはとても言い難い

ドラゴンウェルズは洋芝に対する適正の高さを活かしきっているとは思う。これで後方からの競馬が板につけば重賞路線でも面白いとは思うけど。

グランプリエンゼルは今回は横綱相撲を取りにいったがあっさりいなされてしまった感じ。出来もよく見えただけに内容にもがっかりでもあった。敗因は正直なにかはわかりにくい

モルトグランテは残念であったが田辺君がちょっとあせってしまったというのが正直な印象。これは仕方ないのかな
レースレベル：2    
→次走危険馬:グランプリエンゼル,トレノジュビリー