2009年　タイム 2'03"5 (やや重) 1FAve=12.35 3FAve=37.05

ラップ
①12.4-②11.3-③12.2-④13.0-⑤13.1-⑥13.0-⑦12.7-⑧12.2-⑨11.5-⑩12.1
1FAveとの誤差
①±0 ②-1.1 ③-0.2 ④+0.6 ⑤+0.7 ⑥+0.6 ⑦+0.3 ⑧-0.2 ⑨-0.7 ⑩-0.3
テン35.9-中盤51.8(3F換算38.85)-上がり35.8　『中弛み』

『中弛み』・・・逃げ◎　先行△　差し×　追込○

1着ロジユニヴァース・・・ネオユニヴァース×Cape Cross=サンデーサイレンス×ダンチヒ　１－１
2着ミッキーペトラ・・・シンボリクリスエス×ヘクタープロテクター=ロベルト×ミスプロ　１－１
3着モエレエキスパート・・・マジックマイルズ×エリシオ=ミスプロ×ノーザンダンサー　４－６

今年はテン-上がりのラップと中盤のラップ差が大きく『中弛み』の流れ。馬場も雨の影響でやや重のせいもあるが、タイムは例年よりもかなり遅く上がりも最速が36.5とダートのような感じに。展開は逃げ・追込が恵まれた流れだが、中山コースは小回りなので追込にはきついこともあり、逃げが最も有利な展開と考える。

ロジユニヴァースは、前走ラジオＮＩＫＫＥＩ2歳Ｓ1着(=阪神芝2000m)からの好走。ネオユニヴァース産駒で、スタミナ型のサンデーサイレンス系。ネオユニヴァースは母父がネイティヴダンサー系のためか仕上がりが早く、スタミナ型でもスピードも兼ね備えている産駒が多い。母父Cape Crossはダンチヒ系で、芝向きのマイラー血統でスプリント能力も高い。芝の道悪も上手い産駒が多く、今回の馬場でも問題なかったのは母系によるものでもあると考える。サンデーサイレンス×ダンチヒ配合は安定性が高く、重賞でも好走が多く崩れにくい。今回は自分で逃げて流れを作ったレースでもあるので評価したいと思う。
だが結局、良馬場でどれだけキレるのか？はまだ解決されていない。ネオユニヴァース産駒は総じてアグネスタキオンなどと比べるとキレに特化しているわけではなく、上がり34秒台になることが多い(=本馬のレースは上がりがかかる展開になりやすく新馬戦での34.4秒が最速上がり)。今回のように前にて展開し早めに動くようなら堅実なレースが出来ると思うが、溜めるようなら不発もあるのでは？と考える。馬場悪化に対しては心配要らないようなので、皐月賞は積極的に動くことでの消耗戦なら好走が期待できると考える。

2着ミッキーペトラは、前走未勝利戦1着(=小倉芝1800m)からの休み明けでの好走。シンボリクリスエス産駒で、シンボリクリスエスはダートも走れるスタミナとパワーが豊富なロベルト系。今回は馬場悪化により、パワーが問われ好走につながったと考える。小回りコースを前で展開して好走していたこともあり、今回前で展開したことも好走要因と考える。
展開や馬場は向いていたのに、同じ位置取りで展開してロジユニヴァースに0.4秒差をつけられた結果から、皐月賞では厳しいかなと感じました。

3着モエレエキスパートは、前走シンザン記念10着(=京都芝1600m)からの好走。マジックマイルス産駒の地方馬で、ダートは大得意。距離不問で仕上がりは遅く晩成型の産駒が多いのだが、本馬は母父エリシオで晩成型でも比較的早い時期でも走れる産駒が多い特性が活きたのだと考える。

6着アーリーロブストは、いつも先行する馬が今回は差しで馬場を気にして走れなかったとのこと。ダート型のサンデーサイレンス系のバブルガムフェロー産駒なので合わないとは思わなかったが、位置取りは最悪。もっと前で勝負してこそと思うのと中山芝2000ｍ連対実績から、人気が落ちるようなら皐月賞では面白いかも。サンツェペリンタイプと期待します。

8着セイウンワンダーは、今回+12kgと馬場が敗因とのこと。しかし不良馬場での新潟2歳Ｓでキレを発揮して好走している事実があり、太め残りが大きな敗因では？と考える。グラスワンダーもロベルト系なので、叩き良化型と思うので絞れてくるなら反撃可能と考える。
→次走狙い馬:ロジユニヴァース,アーリーロブスト
→次走危険馬:ミッキーペトラ  

　逃げて圧勝したロジユニヴァースが単純に強かったのもあるが、それにしても、◎評価にしていたアーリーロブストは見せ場ひとつなく、４連勝はおろか、パーフェクト連対の実績までアッサリと崩してしまった。騎手のコメントでは馬場を気にしていたとあるが、それだけが敗因とはさすがに納得が行かない。やはりここでは地力不足か。京成杯を勝った時に「強い」という印象は全くなかったが、堅実な成績ゆえ注目していた。結果論だが、当時の直感のほうがどうも正しかったようだ。

　しかし、別の観点からすれば、クラシックのトライアル競走の中でも、弥生賞は早熟や完成度だけでは制するに最も困難な重賞だという点にもう少し気を付けるべきだったかもしれない。アーリーロブストを自分がトライアル巧者と位置付けた時点で、実はそこでもう矛盾があったということ。取り立てて次走危険とはしないが、ＧⅠではさすがに荷が重いはず。

　次走はおそらく皐月賞なので、素直に狙いは勝ったロジユニヴァース。父ネオユニヴァースは皐月賞・日本ダービーの２冠を、ともに結構時計のかかる芝状態の中で制している点に注目。ロジユニヴァースも切れ味よりは渋太さやパワフルさが勝っている印象から、詳細な血統論は抜きにしても、やはり父の影響は強く出ているような気がする。父が２冠を制した時に近い馬場状態なら、ＧⅠ優勝の可能性も自ずと高くなってくるのではないか。

　今開催の中山芝は開幕から比較的時計のかかる状況が続いている。４月後半まで開催は続くが、この後芝の状態が劇的に回復して時計が一気に高速化するというケースは、現在の雰囲気からはちょっと考えにくい。その点でロジユニヴァースには安定したパフォーマンスが約束されていると言っても過言ではないはず。
仮に次走が東京芝で高速の良馬場なら疑ってかかる余地も十分あるが、いまの馬場状態の推移を想像すると、皐月賞の最有力馬という位置付けは不動かもしれない。
レースレベル：3
→次走狙い馬:ロジユニヴァース       

【博士】と【助手】の対話形式で回顧を行っています。

12.4-11.3-12.2-13.0-13.1-13.0-12.7-12.2-11.5-12.1=2.03.5
35.9-51.8-35.8
瞬発戦[▼5▼7△6]
1着ロジユニヴァース
2着ミッキーペトラ
3着モエレエキスパート

【助手】ロジユニヴァースが危なげなく勝ちました。

【博士】このレースも買わなかった。2番人気と3番人気馬が崩れる可能性が高かったから買いたかったんだけど、明け方まで麻雀をやってて、レースの時間は寝てたよ(笑)

【助手】博士…。ローテ論からは弥生賞は勝ってはいけないレースですがどうですか？

【博士】そうだよね。近5年だと、ディープインパクトだけだもんね、皐月賞も勝ったのは。これは、弥生賞がトライアル使用のスローペースになりやすいのと、皐月賞がフルゲートでペースも速くなりやすいという物理的要因と、中山芝2000mという同じコースが続いて飽きるという精神的な要因が上げられる。昨年でも、マイネルチャールズがそのパターンで1人気3着だった。ただ、中山芝2000mを5走連続という極端なパターンではあったけど。でも、皐月賞を勝ったキャプテントゥーレは弥生賞4着からの巻き返しだからね。

で、ロジユニヴァースだ。困ったことに、ハイペースを先行した方がしぶといタイプなんだよ。皐月賞ではリーチザクラウンとの兼ね合いになるんだけど、ラジオNIKKEI杯2歳Sを見る限りではロジ＞リーチという序列だとは思う。

ただ、今回間隔が開いて-4キロで出走してきたから、そこに一縷の望みを賭けて穴を買おうとは思うけどね。

【助手】僕もそうしたいです。皐月賞以外の観点からは何かありますか？

【博士】そうだね。2番人気のセイウンワンダーは、グラスワンダー×サンデーサイレンスだからサクラメガワンダーと同じ配合だ。そのサクラメガワンダーも、ラジオNIKKEI杯2歳Sでアドマイヤムーンに勝っていながら、ここで惨敗した。グラスワンダー産駒の基本系はやっぱり量系ということだよね。若い時は鮮度でどうにかなるんだけど、これくらいの時期にいったんリズムが切れちゃうんだろうね。

次に3番人気アーリーロブスト。ここまでのレースぶりだとペースに融通が利きそうなんだけど、どうしてもバブルガムフェローというのが気になってしまう。圧勝したエリカ賞の開催された阪神の芝はすごいタフな馬場だったから、パワー型だよね。だから、少頭数でトライアル質になる弥生賞には向かないよね。ニュージーランドトロフィーなんかはこの馬のパワーが生きそうだけどね。

【助手】上位入線馬もお願いします。

【博士】2着のミッキーペトラは、体力を活かして先行する形は向くよね。シンボリクリスエスだから。さらに、母父は急坂特注血統のヘクタープロテクターだ。

モエレエキスパートは、札幌2歳Sでロジユニヴァースから0.4秒差3着の馬。今回も0.5秒差で、自分の能力分は走ってるんだよね。10着からの巻き返しなんだけど、母父のエリシオからそういった部分を供給されているのかな。
→次走狙い馬:アーリーロブスト  
→次走危険馬:セイウンワンダー  

スタートして持ったままスピードの違いで逃げる形に、入り１１秒台から２角では１３秒に落としてもまったくかかる所なく折り合いがつく、後続馬は口を割るほど、３角からピッチが上がり最後までしっかり伸びてゴール。ストライドの大きい走り＆スピードもあり、他馬の付け入るスキのないレースぶりに加え、直線ラチ沿い１頭分荒れてないところをきっちり通って来た、通りたかったノリの騎乗も想定内なら、逃げは作戦。回避組がいたとしても？ではないか。
切れがあるとは思えないが、４角抜け出しあるいは、先差しが形
となる。Ｇ１ならこうゆう馬に絡むのは追い込み馬となりやすい傾向があり。不安点なら先行して息の入らない展開、内から出負け包まれ外持ち出し届かず、大逃げ馬早め目追いかけ脚なくす？

ロジを含めこれ以上故障馬が出ないことを願います。

インぴったりロスなし直線ラチ沿いの悪くない芝、先行馬有利の流れ　モエレ次走？
３～４角流れが早くなった外目進出ロスあり、長く脚を使いつつゴールまで粘っていた。差し不利の流れ　ケイアイ次いいかも！
レースレベル：3
→次走狙い馬:ロジユニヴァース,ケイアイライジン
→次走危険馬:モエレエキスパート  

アーリーロブストを買っていた人が最も残念な思いをしたレースだったのではないだろうか。
僕は戦前に福永騎手が、「こちらは一戦一戦が勝負」と勝ちに行く競馬をするようなコメントをしているのを聞いていたので、これは怖いなと思っていた。今の中山は先行して内を回る競馬をすれば勝ちに近いのは自明で。そういうことをしてくるかなと思ったから。

最終的には、あまりに人気過剰とみて個人的には買わなかったが。人気がなければ買っていた。
買っていたとしたらあの競馬は納得が行かないだろうなあと。

開けてみれば一番勝ちに行く競馬をしたのはロジユニヴァースだったとは・・

福永騎手コメントによれば、「かかりそうだったから控えた」みたいなこと。
個人的にはアーリーロブストは、器用に立ち回るレース巧者だと思っていたからこれは意外。
騎手の思いのまま走ってくれるような賢い馬ではないのですね。

そうなると京成杯勝ちは単なるラッキーとしか言えず、特に取り柄のない馬だなあということになる。


それはさておき、一番勝ちに拘ったのはロジユニヴァース。無敗馬だから、負けるなっていう指示が出ていたんでしょうかね？
皐月賞を見据えた予行演習的なレースをするかと思っていたら、一番勝つ確率が高い戦法をとった。
でも、今回は大した逃げ馬のいないレース。本番はかなりレベルの高い逃げ馬リーチザクラウンがいるから、予行演習なんてもともとすることできなかったですね。
一番強い馬が一番勝ちやすい戦法とったのだから勝って当然。

馬がああいうことを覚えてしまって大丈夫なんだろうかなあと思ったりもしたが。逆にリーチザクラウンとマッチレースのようなことを繰り広げてくれないかなとちょっとだけ期待。


この馬は切れ味がない、という評価を受けているのをよく耳にしますが。
今回のクラシックはリーチザクラウンという強い逃げ馬がいることによって、切れ味だけの勝負にはならないだろうと予想しているので、しばらく心配いらないと思う。

菊花賞の軽い馬場で、スパっと誰かに差されちゃったりするシーンを今から思い描いたりするが、ちょっと早すぎですね・・・     
→次走危険馬:アーリーロブスト  

ロジユニヴァース
馬が行きたがる＋とろいペースを見越して逃げ。
向こう上面できっちり息を入れて、
4角でペースを徐々に上げたら特に誰もついて来れず。
ストライド、飛びが大きくて、どちらかと言えばパワータイプだと思うので中山の重馬場は向いている。
自在性があるので中山でもごちゃつく事がないはずなので、
皐月賞はほぼ決まりだと思うが、
東京に入って多少のキレを要求されたときに苦しくなるのではないだろうか。

セイウンワンダー
馬体を見てないので太いかどうか数字では判断できませんが、
あまりにも落ち着きが無いように見えた。
あの状態ではレース前に消耗しきってしまったのではないだろうか。
距離延長であれはきついと思う。
問題のないペース、乗り方であの負け方は距離が長いとも言える。

アーリーロブスト
この馬のよさは競馬が上手いこと。器用さがあること。ロスの無い競馬が出来ること。
折り合いを欠きそうになったから控えたと騎手は言っているけど
結局口割りながら折り合い欠いてるし。。
のめってたそうなので、良馬場で先行できれば何とかと言うところ。

ミッキーペトラ
4角で下がる不利があったもののもう一度盛り返して2着確保。
新馬、未勝利で強い相手と戦ってきた1勝馬、伊達ではないことを証明した。
ただモニターで見る限りガサがなさそうな体型だったので、
底力のいるようなペースになればきついと思う。

ケイアイライジン
タイフーンルビーが引っ張るようなレースで結果を出している馬なのでどうしてもスローだときつい。
展開待ちというところでしょう。

ハイローラー
折り合い欠いていたので我慢できずまくったけどそれだけ。
ダートに戻って狙えそう。
レースレベル：3
→次走狙い馬:ロジユニヴァース,ハイローラー
→次走危険馬:ミッキーペトラ  

ロジは本場場入場が遅れていたのはどうしてだったのか良く分からないがテンションでも上がっていたかのようなスタートからまさかのハナ。勝つには勝ったけど正直もうちょっと負荷をかけるレースで勝ってほしかった。皐月で◎とは言えないなあ。現状。これで本番直前に調教軽くなんぞしたら危険馬にまっしぐらだもんねえ。

２，３着馬の好走は能力を出しきったというよりはG勝ち馬２頭の凡走につきるでしょう。セイウンは太かったしまあ次まだ変わり身を期待できるかなと思いますけどアーリーはがっかり。パドック見た瞬間に張りはなく。これは春はもう用なしでしょう
レースレベル：3    
→次走危険馬:アーリーロブスト  

力が抜けていましたね。まぁでも逃げるとは・・・
早くも本番を見据えた競馬ができたんじゃないでしょうか？リーチザクラウンに「おれは逃げても競馬できるんだよ。君はどうやっておれを逆転する！？」って見せつけているかのようだった。走る前から他の馬に恐怖を与え、本番と同じ舞台でしっかりと結果を出して・・・死角は・・・多頭数・・・かなぁ？まぁでもこれはリーチも一緒だよなぁ・・・出走馬が殺到して多頭数になりそうなスプリングSでアンライバルドが結果を残したら、それがとりあえず皐月賞でのライバルって話になっちゃうんですかねぇ？

今週は牝馬・牡馬クラシックの主役候補がしっかりと力を見せつけて、いよいよ春の匂いがしてきました。楽しみですねぇ。
レースレベル：3
→次走狙い馬:ロジユニヴァース