2014年　タイム 1’08”4 (良) 1FAve=11.40 3FAve=35.40

ラップ
①11.9-②10.3-③10.8-④11.4-⑤11.6-⑥12.4
1FAveとの誤差
①+0.5 ②-1.1 ③-0.6 ④±0 ⑤+0.2 ⑥+1.0
テン33.0-上がり35.4　『前傾』

『前傾』・・・逃げ×　先行△　差し○　追込◎

1着オーミアリス・・・ホワイトマズル×Royal Academy=リファール×ニジンスキー　〔23-b〕　１３－１２
2着レオパルディナ・・・スニッツェル×Seeking the Gold=ダンチヒ×ミスプロ　〔1-n〕　３－３
3着スノーエンジェル・・・　スウェプトオーヴァーボード×サンデーサイレンス=フォーティナイナー×サンデーサイレンス　〔4-r〕　９－１０

流れは、テン-上がりのラップ差から『前傾』の流れ。例年の傾向通りに、テンは33秒台-上がりは35秒台の流れ。展開的には、追込が最も恵まれ、次いで差し、逃げ・追込には厳しい流れと考える。

1着オーミアリスは、前走新馬戦1着(=小倉芝1200m)からの15番人気での激走。小倉芝コースは(1-0-0-0)、芝1200m戦は(1-0-0-0)でした。前走新馬戦のタイムは、1’09”8と好走できる下地はあった馬でした(=8月の中旬以降の開催で新馬戦のタイムをみたうえで、本馬は8月上旬ではあったが1’09台のタイムで好走していたので、好走出来る下地はあったと思われる)。また父×母父ともに厳しい流れに強い血統配合だったことも好走要因と思われる。特に穴で注意の血統でした。今回の好走で、次走人気の時には過信禁物で、人気がなく舐められているようならまた注意したい馬と思います。
　ホワイトマズル産駒はリファール系で、欧州型のスタミナ血統で淀みない流れの中長距離戦で高い能力を発揮する。スローペースの瞬発力勝負で負けても、厳しい流れならすぐに反撃する。前走が惨敗でも、展開が向けばあっさり好走する。この特性がホワイトマズルの真骨頂。母父Royal Academyはニジンスキー系で、マイル血統であることは間違いないものの、短距離から長距離まで幅広い距離で走るが、いまいち力強さを欠くのが難点。ピリッとした脚を欠くためスローペースに泣かされていても、平均して速い流れになると一気の追込を決める。前走惨敗でも展開次第では大駆けがあるので注意が必要。ハイペース必死のレースでは、ヒモに抑えておきたい。
　No.〔23〕の牝系は、タップダンスシチーやセイウンスカイなどと同系でスタミナとスピードに優れた牝系。分枝記号bは、鮮度と勢いが好走に重要なポイント。重賞初挑戦など鮮度の高い時は好走率高し。決め手には欠けるが自在性があり、格上げ戦に強い。

2着レオパルディナは、前走フェニックス賞1着(=小倉芝1200m)からの好走。小倉芝コースは(1-0-0-0)、芝1200m戦は(2-0-0-0)でした。フェニックス賞好走馬は、このレースでは好走が多く崩れにくい傾向にあり、今年も本馬が2着好走。8月中旬に小倉芝1200mのオープン戦ですでに好走していることで、馬場適性と能力が高いことを証明しているため、堅軸となりえると思われる。来年以降もこのタイプを軸に据えるのが正解と思われる。現時点ではスプリント能力が高い馬ということは証明されているし、今後マイル戦に向けて距離延長はカギになると思われるが、とりあえずファンタジーＳなどでは適性は嵌ると思われ期待したい。
　スニッツェル産駒はダンチヒ系で、距離に融通性のあるディンヒル系ながら短距離～マイルで持ち味のスピードを発揮する。芝でこその血統で、素質のある馬は2歳の早い時期から頭角を現し成長力もある。さっと好位につけられる軽快さを備え、速いラップで先行して粘る競馬を得意とし、中山や小倉の芝1200mなどハイペースコースの良績も目を引く。時計のかかる馬場は割引でだが、もまれない外枠も好材料。母父Seeking the Goldはミスプロ系で、仕上がりの早さと軽快なスピードを持つ短距離・マイル血統。時計勝負に強く、芝の良馬場や湿ったダートを得意とする。人気での信頼性が高い反面、大敗からの巻き返しは少ない。
　No.〔1〕の牝系は、クラシックで好走が多く3歳春にはある程度完成する、完成度が高く仕上がりの早い牝系。2歳のこの時期は成長力で他の牝系よりも完成度は高い。分枝記号nは、仕上がり早で素軽いスピードと立ち回りの上手さが持ち味。底力には欠けるが器用さでカバーする。また短距離向きの馬が多く、中距離馬は洋芝開催向き。

3着スノーエンジェルは、前走新馬戦1着(=小倉芝1200m)からの好走。小倉芝コースは(1-0-0-0)、芝1200m戦は(1-0-0-0)でした。前走新馬戦はタイムは1’10”4だったが、重馬場だったことを考えればもっと評価しても良かったと反省します。フォーティナイナー系の快速血統だったし、前傾になりやすい小倉芝1200mに向く血統だったと考える。母父サンデーサイレンスでもあり、勢いのある時の重賞挑戦はプラス要因でした。牝系的には、まだもともとの素質だけで走っているような感じですので、今後の成長には期待したい。
　スウェプトオーヴァーボード産駒はフォーティナイナー系で、エンドスウィープ系の快速血統。2歳の夏から軽快なスピードを武器に、芝もダートも短距離で活躍する。3歳以降はダートの成績が良くなり、ダート型にシフトしていくのだが、ダート型の流れは中山芝1600mに向くので好走に期待する。距離延長に対しては限界があり、基本的には短距離血統なのだが、本馬はマイルでも好走しているのでマイルまでは信頼性は高いと考える。母父サンデーサイレンスは、前走の勢いをそのまま活かして好走することの多い特性がある。瞬発力を武器に上がり特化のレースで強く、勢いのあるときには重賞挑戦はプラス要因。
　No.〔4〕の牝系は、2歳時にも好走可能だが、3歳春から力をつけてクラシックでも好走することの多い牝系。成長能力に優れ、スタミナも豊富。2歳時はもともとの素質で走る感じだが、3歳春シーズンになると実が入り始める。分枝記号rは、あらゆる条件を平均的にこなすタイプ。様々な経験が活きやすいタイプでもある。

小倉2歳Ｓのポイントは、
①流れは『前傾』になりやすいが、「ローカルコースの鉄則」が活きやすく、4コーナー5番手以内の馬の好走が多い。
②ミスプロ系やヴァイスリージェント系などの仕上がり早い芝・ダート兼用血統の好走が多い。
③サクラバクシンオー産駒も好走が多く、特注。
④厳しいペースに強い血統にも注目。
⑤開催後半の馬場で好走してきた馬(=8月中旬以降で小倉芝1200mのタイムが1’09秒台の馬)は好走しやすい。
⑥フェニックス賞好走馬も好走が多く、タイムが速いよりも1’09秒台で好走しているタイプが嵌りやすい。堅軸として期待できる。
⑦外枠に好走馬が多い。
→次走狙い馬:レオパルディナ,スノーエンジェル     

勝ったオーミアリスは後方から大外一気。
確かに初戦は多頭数を外から先行して勝ってますし、
思い切って狙うなら買えない馬ではなかったですね。
次は反動で厳しいでしょう。人気になるか分からないですけど。

2着レオパルディナは好位から。
特に崩れる理由は無い馬ではありましたし、
まぁ無難なところでしょうか。

セカンドテーブルは追走に苦しみ。
やはり9頭立ての初戦が問題だったのでしょう。
いつもならこういうところを割り引くのですが、
ちょっと圧勝馬にこだわりすぎました。

かなり反省しなければならない結果ですね。
傾向にとらわれすぎなければチャンスがあっただけに。
レースレベル：2    
→次走危険馬:オーミアリス  

◎タガノヴェルリーは高速の芝でどうかと思ってたんですけど思った以上の行きっぷりでした。抑えた走りで３３秒フラットのペースについて行っているのでこれは相当のスピード持ち主でしょう。馬場問わず次走期待したいですね。○ゼンノイザナギはあのポジションをとれてしまったしペースが速くなっても引き辛い形でした。それでもインで完璧に我慢できたんですけど外であっさり抑えられた上位３頭と比べると序盤のロスは応えました。こちらも次走は期待。
オーミアリスは短距離の国分優作でヒモで印入れようか迷ったんですけど同着の馬がフェニックス賞で完敗したので評価を下げました。嵌ったとはいえ新馬以上に控えた形で進化した形なのでこちらも注目です。
外枠の馬が積極策で潰れる前に内からどんどん行ってくれた分有力馬は割と楽な立ち回りでした。これは展開分析としては反省ですね。思ったよりレースレベルは高い印象で短距離の目立つ２歳戦では参考にしやすいレースです。
レースレベル：4
→次走狙い馬:タガノヴェルリー,オーミアリス
→次走危険馬:レオパルディナ  

軸馬を外しているのでなんともなりませんでしたが、オーミアリスに△を回せたのは自分の予想法の展開値からでした。

再度説明すると、競馬新聞に載っているレースでの向こう正面での位置取り、そして４コーナーからゴールまでの抜いた頭数を加算したものを展開値として馬の実力を図っています。

これはまだ発展途上でレースのペースによって、見るべき数値が違い未だ模索しているところです。

さて、ではオーミアリスの数値はというと、
①向こう正面での位置取り＝先行力＝16頭の２番手＝１６－１＝１５

②第４コーナーからゴールまで抜いた頭数＝末脚力＝３－１＝２

①＋②＝１７

軸に選んだオメガタックスマンが７＋６＝１３でしたからこちらを上位にしてもいい話でした。
そこはやはり、先行馬が多かったことと、人気のなさに軽視ししたことが敗因です。
自分の予想にもっと特化したほうがいいですね。

新馬戦だとほとんど逃げ切りが多いのですが、この馬は番手につけて、１頭先に行かせて最後抜け出してくるというレースセンスの高さを見せていました。

さらに言えば、この新馬戦はハイペースの１着同着というレースでした。
データをつぶさに見ていればオッズの高さが不当なものだったことがよく分かります。

改めて、予想する際には全頭の前レースぐらい見ておくべきだと思いました。
同着とか、首の上げ下げを演じた馬は、次走かなりの確率で連対しているものです。
→次走狙い馬:オーミアリス       

レースレベル「１」･･･多頭数・人気馬外枠固まりの異常な枠順状況でド人気薄の馬(国分優)が勝った２才重賞など評価し難いどころかレベルそのものも低いとしか思えないため「１」と考えざるを得ない。

○＝オーミアリス
驚きの優勝馬なのはペリエ騎乗のタムロ以来かと。
しかも同馬の鞍上は人気に相応しい国分優であり、正直『クスリでも使ったんじゃない？』としか考えられない。
しかしながら、そもそも低レベルの馬の集まりと言うのであればどんな人気薄が勝っても可笑しくない事になるし、ましてや人気馬を一気に差し切った驚くほどの末脚が出せるなら今後の期待は同馬しかいなくなるので次走狙い馬に推奨する。

Ｘ＝スノーエンジェル
位置取りの悪さがあったのに馬券対象まで来れたのは馬の能力が高い証しであり、その点では次走期待馬としても良いのだが、今回３着にようやく届いた格好になったのが鞍上松山の位置取りの悪さであるのがモロに目に付いたからには『この騎手の腕では人気になっても流れに添った競馬はしても自分から勝ちを獲りに行く競馬はできそうにない』と判断せざるを得ず、如何に騎手が馬の脚を引っ張っているかの好例と思われるからには人気になる可能性の高い同馬を松山のままで狙うなど“清水の舞台から飛び降りる気”で買わねばならなくなるため逆に危険馬に指名。

Ｘ＝レオパルディナ
馬に能力がある事は今回も見せてくれたのだが、如何せん今回は鞍上が武豊であり、純粋な技量と言う面で見れば「これ以上の鞍上強化は元地方ジョッキー以外にいない」からには人気に推される事確実な次走以降で敢えて狙うほどリスクの高いものもないため危険馬としておく。

※結果は別として･･･
今回ほど「松山の騎乗意識の低さ」に唖然とさせられたものはない。
折り合いに専念したつもりなのか、それとも最初から複勝狙いの競馬をするつもりだったのか、いずれにしても「１着を獲る」と言う騎乗をしてない事に見ていてイライラを感じた。
馬自体はそんな騎手の手綱でも自力で脚を伸ばして３着を確保したが、あまりに道中の捌きと位置取りの仕方と目標馬の置き方が悪すぎた。
先週が人気でも惨敗していたので当然自身の覇気を入れ直してくるだろうと思っていたので乗り方に注目していただけにとても残念でならない。
「現在の武豊は福永息子以下なので当てにならない」のが分かっていた今回のレースだったので２番人気だった彼には勝ち負けまで期待していただけにとても落胆させられた。
その意味では「普段は全くロクな騎乗を見せない役立たずな方の双子ジョッキーの優勝」は幸いだったかもしれない。それだけ低レベルな馬が勝った低レベルなレースと言う事なので！(落胆)
レースレベル：1
→次走狙い馬:オーミアリス  
→次走危険馬:スノーエンジェル,レオパルディナ

オーミアリスの激走は上積みリスクの事故的な現象と整理するしかなさそうですが、今回の予想と結果の乖離で問題なのは、フェニックス賞組の評価を間違えていたこと。

結果的にクールホタルビとノーブルルージュが惨敗しているのを見るに、フェニックス賞はクールホタルビが函館２歳Ｓ時と同程度の内容でしかなく、言わば時計通りの実力しかなかったと判断するべきでした。フェニックス賞に出走していたダンツメガヒットとタマモパステルが大負けしていたのでレースレベル自体が高いと考えてしまったのですね。

ゼンノイザナギが僅差の４着まで来れていることからも、レオパルディナの持ち指数は５８程度だったということです。
時計は馬の能力に直結しませんが、この時期の1200m、特に小倉は時計が通用するもので。それは途中で気が付いて修正すべきか考えてもみたのですが、やはりフェニックス賞組のその後出走がなかったのが辛いところでしたね。今年は台風などで重馬場リスクが多かったのも（過去に、重馬場リスクがありつつ評価をしていたメイクデュースが惨敗していたことなどを思い出しました）。

今回の結果、小倉２歳Ｓの上位は６３くらいの指数を出していますが、このクラスでは中央競馬になれば厳しいでしょうね。オーミアリスは父がＮＤ系なので距離延長も多少頑張れそうですが、昨年指数７０近くを出したホウライアキコのようなインパクトはありません。昨日回顧しました、札幌２歳Ｓの上位組が今後の方々の重賞レースに出走してきて席巻していくのではないでしょうか。

しかし、予想するレースで想定外の上積みリスク馬に割って入られるケースが多く、夏競馬でスタートダッシュに失敗してしまいました。まあ、過去にもこのような年はありましたから、やるべきことをしっかりしつつ秋の巻き返しを図ります。
レースレベル：2    
→次走危険馬:オーミアリス,レオパルディナ

　実は結構回顧ランキングを狙っていたりするので、重賞くらいは頑張って書いていきたいと思います。

　まずは、勝ったオーミアリス。

　本命にしたタガノヴェルリーもホワイトマズルでしたが、こちらもホワイトマズル産駒。

　ただ、母父がニジンスキー系のロイヤルアカデミー２で、ファミナンは極軽系23号族。

　23号族というと、逃げか追込みの両極端な競馬がハマるのだが、気付けば鞍上は、追込み特化型に近い国分優だった。

　結果論だが、私が今回オーミアリスが勝った理由を探るとしたらここまで。

　
　2着はレオパルディナ。

　父スニッツェル（ダンチヒ）に母父はシーキングザゴールド。ファミナンは天下の1号族。

　フェニックス賞に続いての小倉1200m連覇となったが、なんだかんだ言ってダンチヒは2歳・短距離に強い。
　今年のホウライアキコはこの馬かもしれない。

　3着はスノーエンジェル。

　スウェプトオーヴァーボードに母父サンデーという、小回り1200mに強そうな血統。ちなみにファミナンはバランス系4号族。


　という感じで、3着馬まで振り返ってみた。

狙い馬にはオーミアリスを置いたが、国分恭は逆に逃げ特化な気がしているので、この馬に国分兄弟が乗ったときは注視したい。
→次走狙い馬:オーミアリス