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2014年 タイム 1’50”4 (稍重) 1FAve=12.27 3FAve=36.80
ラップ
①12.6-②10.6-③12.8-④13.2-⑤12.7-⑥12.7-⑦12.3-⑧11.5-⑨12.0
1FAveとの誤差
①+0.3 ②-1.7 ③+0.5 ④+0.9 ⑤+0.4 ⑥+0.4 ⑦±0 ⑧-0.8 ⑨-0.3
テン36.0-中盤38.6-上がり35.8 『中弛み』
『中弛み』・・・逃げ◎ 先行△ 差し× 追込○
1着アジアエクスプレス・・・Henny Hughes×Running Stag=ストームバード×グレイソヴリン 〔4-m〕 3-2
2着クライスマイル・・・スクリーンヒーロー×ホワイトマスル=ロベルト×リファール 〔2-n〕 1-1
3着ランウェイワルツ・・・ゴールドアリュール×アフリート=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔9-c〕 12-12
流れは、テン-上がりのラップ差は少ないがともに速い流れで、中盤が弛んだ『中弛み』の流れ。展開的には、逃げが最も恵まれ、次いで追込、先行・差しには厳しい流れと考える。
1着アジアエクスプレスは、前走ユニコーンS12着(=東京D1600m:1.7秒差)からの好走。新潟芝コースは初で、D1800m戦も初でした。前走ユニコーンSでは内に包まれたことで凡走した様子だが、今回は外枠で包まれないように位置取り、巻き返し好走。前走は皐月賞6着のダメージもあったと思うが、あっさり巻き返したことを評価したい。ストームバード系なので、立ち直りに時間がかかるかもと思いましたが、前述のように敗因がしっかりしていたようで、今回の好走からも今後のダート戦での活躍に期待したい。また今回No.〔4〕の牝系は、本馬だけの出走で、それでいてやはり好走した事実を考えるとNo.〔4〕の牝系は、この重賞では特注と反省する。
Henny Hughes産駒はストームバード系で、短距離~マイルの守備範囲なら多少のハイペースを先行してもバテず、前々の強気な競馬が合う。仕上がりは早く、急激な成長力こそないが、ダートもこなし高齢までしぶとい。またストームバード系は、好調期にまとめて稼ぐタイプでもあり前走好走だと好走確率が高い。ただ崩れると立て直すのに時間がかかることも多い両極端なタイプでもあるので、崩れた後は人気でも過信禁物。母父Running Stagはグレイソヴリン系で、Cozzeneを経た血統で詳細は不明。なので母父Cozzeneの特性を有していると推察し、大物喰いの特性を持ち、先行馬は二枚腰、差し馬はえげつない末脚を繰り出す。芝向きの豪腕血統で、淀みのない流れで持ち味が活きる。マイルを中心に産駒によって短・中距離もこなす。2歳から走り、一度落ち込んでも古馬になって復活する。
No.〔4〕の牝系は、2歳時にも好走可能だが、3歳春から力をつけてクラシックでも好走することの多い牝系。成長能力に優れ、スタミナも豊富。2歳時はもともとの素質で走る感じだが、3歳春シーズンになると実が入り始める。分枝記号mは、勝ち上がり率は高いが、能力の壁にぶつかると乗り越えることが少ないタイプ。よく言えば自分の持てる力を全て吐き出すが、相手がそれ以上だとあっさり負けてしまうタイプ。ただし弱い相手には滅法強いタイプ。 ただし自身が強ければとことん強い可能性は十分(=テイエムオペラオーやカワカミプリンセスなどが分子記号mで、連続好走中の上昇期は逆らうのは痛い目をみることが多い)。
2着クライスマイルは、前走500万条件戦1着(=東京D1600m)からの好走。新潟芝コースは初で、D1800m戦は(1-0-0-0)でした。今回は逃げたことで展開にも恵まれた面はあるが、きっちり好走したことは評価したい。古馬混合条件戦好走馬は、過去には1000万条件戦好走馬だと好走可能な傾向だったが、本馬は500万条件戦好走馬でした。その前走も0.3秒差で好走していたことや、凡走していなかったことを考えると底が見えていない馬と考えれば、もう少し評価しても良かったと反省する。3戦目で重賞好走したことは評価すべきと思うので、今後の活躍にも期待します。
スクリーンヒーロー産駒はロベルト系で、強さと気性の激しさ、融通性のなさが同居し、これはブライアンズタイム産駒にも共通するロベルト系らしさを有す。グラスワンダー産駒同様に、早くから活躍するマイラーと、古馬熟成の中長距離馬を想定しつつ、もっと振り幅の大きい重賞大駆けのタイプ。ぬるい競馬は合わない。 母父ホワイトマズルはリファール系で、欧州型のスタミナ血統で淀みない流れの中長距離戦で高い能力を発揮する。スローペースの瞬発力勝負で負けても、厳しい流れならすぐに反撃する。前走が惨敗でも、展開が向けばあっさり好走する。この特性がホワイトマズルの真骨頂。
No.〔2〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。古馬での成長力も豊富。直線の長いコースでの末脚勝負に強い。分枝記号nは、仕上がり早で素軽いスピードと立ち回りの上手さが持ち味。底力には欠けるが器用さでカバーする。
3着ランウェイワルツは、前走ジャパンDD5着(=大井D2000m:0.2秒差)からの好走。新潟Dコースは初で、D1800m戦は(1-0-0-0)でした。ジャパンDDからのステップ馬は、中央ダートで底を見せていない馬が期待値が高いが、古馬混合条件戦好走歴やダート重賞好走歴がある場合は割り引く必要がない。本馬は中央ダートでオープン戦凡走歴があったが、前々走中央交流重賞の兵庫ChS2着(=園田D1870:0.0秒差)好走歴があった馬でした。地方交流重賞もダート重賞として評価すべしと反省する。
ゴールドアリュール産駒はサンデーサイレンス系で、芝なみのハイペースで飛ばしてもバテず、スピード化の進むダートに向く“芝も走れるダート血統”。ダートで人気の場合の信頼性も高く、軸馬としても安定している。どちらかといえば叩き良化型で、淀みないペースに向き、パワーとスタミナに富む。弱点は小刻みなギアチェンジが苦手なこと。母父アフリートはミスプロ系で、軽めのダートでスピードを活かし、好位差しや逃げ切り戦法が得意。出入りの激しくない展開で安定感を発揮し、外めの枠から揉まれずに先行した時や、雨が降って脚抜きのいいダートになった時に2割増しの能力をみせる。外枠、湿ったダート、休み明けが狙いどころ。格下相手にはきっちり力を示す反面、格上相手の番狂わせは多くない。芝はローカル向きで、ダートよりムラ駆けする。
No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースは鬼門で、広いコース変わりはプラス要因。3歳秋以降は本格化が始まり、堅実に走るタイプとなる。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。欧州的な瞬発力を秘めるがゴチャつく展開は苦手。
レパードSのポイントは、
①『前傾』の流れが基本。それでも前につけた馬の好走が多く、4コーナー5番手以内の馬の好走が多い。ダート適性がやはり問われるものと考える。
②ヴァイスリージェント系、エーピーインディ系には注目。前走好走しているなら特注。
③ジャパンDD組は中央ダートで底を見せていない馬。ただし古馬混合1000万条件戦好走歴やダート重賞好走歴(地方交流重賞も含む)があるなら割り引く必要はなし。
④古馬混合1000万条件戦好走馬(=特にD1800m)は要注目。D1800m好走実績及び左回りDコース好走実績の高い馬をより評価すべし。
⑤No.〔4〕の牝系は特注。
08/17 00:13 回顧アクセス:3082 |