オセアニアボスは今回も含めて500万では６戦してその内４回が１番人気。着順も２着が１回、３着が３回、４着１回、着外は１回と、着差も最も負けたレースで0.7秒差。数字だけを見れば当級での安定感は抜群で、厩舎や血統面も垢抜けていることも手伝ってか、毎回高く支持されているようだ。

　ただ、肝心のレースの内容はというと、安定感はともかくとても単勝からガツンと買えるようなインパクトは皆無。京都芝1600で２着の時も勝ち馬の末脚には完敗、前にいた人気薄の３着馬をとらえるのが精一杯だった。その他３着になった競馬でもまた然りで、道中の位置取りや展開に関係なく、いいところまでは詰めてくるが、同時に甘さが目立っていることもまた事実。どうもこの馬に関しては着順が良くても「負けて強し」という格言は当てはまらないように思う。

　南半球産ということもあって成長も他馬よりスローなのか、レース内容から本格化の気配はまだ窺えない。相手なりには走るのでいつも勝ち馬との着差こそ少ないが、現状は行っても控えても勝ち切るだけの決め手は完全に不足気味。次走もローカルで弱メンに恵まれ惰性で人気したとしても過大評価は禁物だろう。

01/13 23:44　回顧アクセス：912