まず馬場だが、昨年は高速状態、一昨年はかなり時計が掛かる馬場。今年それがどうなるかは前日予想では判断しかねるが、雨が降ってること、中山同様馬場の生育が少し遅れているとのことなので、時計が掛かる馬場になる可能性の方が高いかなと想定する。


　展開がこれまた難解。ハッキリした逃げ馬がいないので、このメンツなら枠的にもトウカイパラダイスが久しぶりにハナを狙うのではないかと。サムソンズプライドも行ける馬だがこの枠だし、ポジションスッととってマイペースという馬なので、番手でも良い馬だしこの辺がどう出るかがポイント。アンコイルド後藤は積極競馬で番手外ってイメージで、ラキシスが上手いこと内ポケットに入れそうな状況。そんなにペースが上がる要素がないわけで、序盤はスローからの３角下りロンスパ戦が妥当な所。トップスピード戦には基本的になりにくい舞台だし、スローになりそうな点を考えてもポテンシャル勝負だと。



◎アンコイルドはここでは一番信頼できる。タフな馬場適性を見せていて、函館記念で中距離色強い競馬になっても12.1 - 12.0 - 12.0 - 11.6 - 12.1とＬ２で少し置かれたぐらいでトウカイパラダイスに対して最後まできっちり差を広げてポテンシャルの高さを見せた。京都大賞典では軽い馬場でのロンスパ戦でＬ１きっちり突っ込む競馬。ＪＣのように12.4 - 11.6 - 11.1 - 11.1 - 11.9とスローからのペースアップ戦でトップスピードの質が問われると速い地点では甘くなるが、それでも京都記念でペースアップの競馬に対応してきたというのは大きいし、何よりそこでその条件ではそこそこ強敵ラキシスを防いでいる。天皇賞は基礎スピード面で流石に苦労したが、それでも好位から最後まで伸びてきたというのは評価できるし、今ならどんな展開でも対応できる。恐らく番手、悪くとも2列目で競馬ができるメンバー構成で、スローでも下りからのペースアップになりやすいというのはポテンシャルタイプのこの馬としては当然歓迎できるし、多少外を回しても問題ない。また仕掛けが遅れるケースも有るが、それでも京都記念の内容ならこのメンツならば対応できるはず。期待したい。


〇フラガラッハは単純にトップスピードの持続力という観点ではまだまだ底を見せていない。ただし、基礎スピード面で全然足りず、後半の持続力勝負にならないと辛い典型的なバテ差馬。マイルだと基礎スピード不足が顕著で、32秒台以上の競馬だと追走だけで前が止まらない。それ故、序盤そこまでペースが上がらず、時計勝負になりにくい中京1600や阪神1600で成績を残せていた。距離延長は歓迎だと思っていたし、実際ここ２走で目途を立てた。ただＡＪＣＣは５着と言っても12.3 - 11.9 - 12.3 - 12.4 - 11.9 - 12.1とペースが上がり切らずにＬ２最速でＬ１もなかなか落ちず。最後にジリジリとは伸びてきたものの極端なバテ差ではなかった。金鯱賞は序盤からペースが上がって縦長の展開。スピードを問われる競馬になったので仕方ない。序盤スローから足を出し切れる展開なら面白いし、中京ならそういう競馬になりやすい。期待したい。


続きは↓
03/15 15:20

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