土曜の正午ではダートが稍重というぐらいで天気は良さそうなので当日は恐らく晴れて普通に良馬場だろう。これなら有馬の週とほぼ変わらないのではとみる。Ｃコース替わりだが有馬の段階から内も悪くなかったし、例年通り基本的には内を重視したい。


　展開は恐らく逃げ宣言のヒュウマがハナを主張するが、内のマイネルミラノがポケットを嫌がりそうで抵抗するため前走同様出して行く。この２頭を見ながらメイショウナルトもハナ争いをとりあえず仕掛けていくが、ペースが上がれば無理せずに２列目でという競馬になりそう。バッドボーイの出方もカギだがこの３頭がとりあえず序盤一定のペースにはすると思うので内目のスペースは広がりそうなのだが、ロゴタイプやラブリーデイ、アイスフォーリスといったところが比較的内目に入っているため、外の馬が好位をとるには結構難しいかなというところ。ペースは序盤は速めに流れる可能性が高いが、どこかで息を入れながらの競馬という形かなと。



◎メイショウナルトはなんでこんなに人気が落ちているんだろうなというぐらい人気が落ちているなあ。現時点で１０番人気は流石に舐めすぎだろう…。逃げなくてもいい馬で、個人的にはポジションよりはペースと仕掛けどころの馬だと思っている。前走は結果的に馬場の割に道中緩めてからの仕掛けが遅かった感じで、追走されて目標になって最後に甘くなってしまった感じ。ラップ的に見ても12.3 - 12.2 - 11.8 - 11.7 - 11.2 - 11.8というラップでＬ２最速11.2とトップスピードを要求されるような競馬になったのもあるし、それ自体は悪くなかったが全体的に見てもペースを上げきれなかったので小倉記念を勝った時のようには上手く出し抜けなかったという感じ。今回はマークが別の馬に移るし、何よりその目標になる馬がマイネルミラノになりそうで、それが前に行く可能性が高い。また仮にヒュウマがハナを取り切れれば番手につけてマイネルを内に閉じ込めることもできるし、そのうえでペースを突くことも途中でハナを奪うことも可能。今回は地味にいい条件だと思うし、今回のメンバーの中で一番評価が落ちていると思う。展開が読みにくい中で、意外と自由度度が高いうえに枠も良いところでマイネルミラノの出方を窺えるというのも競馬がしやすいだろう。このメンバーなら素直に本命を打っていいかなと。戦法を決めつける必要はないけど、ハイペースなら無理に追っかけずに２列目で構わないし、ヒュウマのハナを叩くだけのスタートセンスや基礎スピードも持っているはず。ハナを主張して基礎スピードを活かしての平均ペースも可。１周コースの2000ｍ戦では安定しているわけで、鳴尾記念のようにスローロンスパならともかく、序盤しっかりとペースを引き上げられればこの面子なら最上位だと思うんだがなあ。


〇ラブリーデイもこのメンバーなら基礎スピードとハイペースからの一足が使えるという点で信頼度は高いかなと。この馬はここ数走こそ今一歩足りないが、前走の金鯱賞でもほぼ平均ペースで12.1 - 11.6 - 12.0 - 11.9 - 11.6 - 11.9とロンスパ気味の競馬になっても中団外目から押し上げながら３～４角ロスを作りつつ直線序盤までは勝負になっていた。基本的にポテンシャル勝負でちょっと甘くなる馬ではあるのだが、それでも相手関係を考えるとトップスピードをそんなに問われない中でここまでやれたのは立派。七夕賞は58.9-59.8とややハイペースで基礎スピードとポテンシャル勝負という感じだったが外枠から好位外とロスが多い流れの中で甘くなったのはある程度仕方ない。今回は内枠だしマイネルミラノを目標にしながらの２，３列目ポケットが狙える。先行勢の隊列は流動的だが内で最序盤に無理をしなくていいのは基礎スピード的に若干ハイペースに不安があるこの馬としてはありがたい材料。好位ぐらいからの競馬で仕掛けが少し遅れるのがベターだと思うし、底でうまく内を立ち回りながらの競馬なら要所での反応は良い馬。期待したい。


▲デウスウルト
穴って程穴ではないけど、まあ立場的にはここかなあと。この馬は前走で1800ｍ戦の平均ペースで良さが出てきた。この馬はマイル戦では平均ペースで明らかに基礎スピード不足となってポジションも悪くなかなか脚を引き出せずに終わっていたのだが、前走ややタフな馬場の1800ｍ戦で11.7 - 11.6 - 11.0 - 11.6 - 12.9のラップ推移で後方中目から馬群をさばいてきっちり２着を確保した。ＴＳ持続力もだが1800では基礎スピード的に平均ペースで丁度良かったともいえる。この馬はまだポテンシャル勝負で全く未知数ではあるが1600のスピード負け、1800での平均ペースで良さが出ている傾向からみても2000が合う可能性は十分にあるのかなと。実際２走前にドスローとはいえ2000ｍ戦で12.2 - 11.6 - 11.3 - 11.3 - 11.8と４Ｆ勝負でＬ１大外から突っ込んできているようにトップスピードに乗ってからかなり長く脚を使ってきた。もちろんスローなので当てにならない面もあるが、前走から2000の平均ペースでもやれる可能性は大いにあると思う。キレ負けすることが多かった馬だし、どう見てもこれまでもバテ差しで結果を出してきている。この条件でも狙う価値はあるかなと。
01/04 14:33

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