リアルスティール（１着）
まあこの馬とサトノアラジンに向いた流れになったのは確か。ラップ推移は12.2 - 12.1 - 11.1 - 10.7 - 11.7なんだけど、３Ｆの11.1でも今日の馬場なら決定的には上がっていない。その上で２Ｆ地点で差し込んできたので一瞬の脚はさすが。ただ、序盤先行集団から離れた番手で後方を牽制し、前の仕掛けが遅い中でベストの展開に持ち込んだのはデムーロのファインプレーだったと思うね。前々でハイペース適性もある馬だけど、プレッシャーをかけて仕掛けが早くなれば最後までもたない。その辺が今日は噛み合ったと思う。天皇賞はこのままいけば十分有力候補。例年仕掛けが早くないレースなので。

サトノアラジン（２着）
こちらも仕掛けが遅い形はベストだったし、高速馬場の救いはあった。ただそれでも５８キロで結果出されたのは参ったかな。こちらは天皇賞は合う馬だと思うし、距離延長で更に嫌われれば尚更。

グレーターロンドン（３着）
結果論で言えば仕掛けは遅い。ただ、もうちょい極端な競馬をイメージしていたので、その割にリアルやアラジンと離れずの所には田辺が意識してくれた。ただ、仕掛けに関しては前がしっかりしてくれよってとこだし、直線までの誘導は申し分無し。瞬間的な速さはリアルもアラジンも持っていたし２頭が戦える土俵になってしまった。それでも最後まで伸びているし、まあ天皇賞は出れてほしいかな。マイルＣＳは仕掛けが難しくなるかなと思うし。

ダイワキャグニー（４着）
これも究極論で言えば仕掛けが遅くなってはいる。ただ、ソウルスターリングに主導権を任せて併走している形だし、コメント見てもそうだけどもたれる点を気にしての我慢ならなというとこ。それでもやっぱり走る馬だとは思うんだよね。最速地点では見劣ったけど、しまいまで決定的に止まらなかった。こちらも天皇賞に出てほしい１頭。

ヤングマンパワー（５着）
まあ、併走していたダイワに比べると何とかならんかったかなというとこかなあ。結局前の２頭には序盤で出し抜かれているし、一瞬の脚で明らかに見劣ったのは明らか。１８００ｍでコーナーから動くのは掟破りかもしれないけど、今の東京の馬場ではこの仕掛けでないとこの馬は難しい。しまいまで伸びているだけにね。

マカヒキ（６着）
安定の内田劇場。まあ前を追いかける事も想定していたけどね。決定的なのは３コーナーでここでウインブライトに行かせて外のスペースを確保とか、そういう考え方ができないってのが地方騎手らしい弱点で、馬群についていって競馬構築するプランしかない。内田の場合はゴールドシップという自力でレースを破壊する馬に乗っているんだからそういうイメージでいいのにね。まあかなり下手打っている騎乗です。

ソウルスターリング（８着）
まずこちらも駄騎乗という事は前提として、これで本番正解の逃げを打ってくる為の布石としてギャンブル的に失敗したという可能性も無くはない。ただ、単勝１倍の馬でやる事ではないし、ルメールはそういう肝の騎手でもない。出負けをリカバーしてでも主導権を握った。そこからのプランが全く無いわなという騎乗。今日の馬場とこのメンツで中盤１２秒刻むとかドスローだし、オークスと決定的に違うのはオークスではコーナーから段階的に加速して後方に余裕を持たせなかった。今回は４Ｆもスローラップ。３Ｆでギアチェンジしたけど直線区間。後ろの馬は楽に対応できるわなというとこ。こうなると結局メジャーエンブレムの失敗から何も学んではないわ。オークスも逃げ馬がいたからそれを突いてのペースアップというとこで、自分が逃げてその流れを作る事はこの騎手はできないわなと。距離は違うけど、オパールＳの松山を見習わないとあかんわ。スローバランスだけど無駄に下げていない。凱旋門を仮に引きずっていてもこの騎乗はないでしょという結論です。馬は天皇賞でも乗り方次第。

アストラエンブレム（１１着）
まあ論外です。出負けを言い訳に極端な競馬をとるヒストリカルのさらに後ろで追いかける競馬とか内田と同じ構成とはいえ理解できない戦略力。本番で巻き返し期待。

10/08 18:53　回顧アクセス：3574