注目していたダブルウェッジは大型馬ということもあって、結果以前に前半が速くなり易い小倉芝1200はさすがに忙し過ぎた様子。ただし、今回は前半３Ｆが32.4と異例のハイラップ。前半がもう少しゆったりするなら1200でも改めて見直す機会は検討してみたい。もしかすると前半が落ち着いて先行しやすくなる分だけ1400～1600に実績があるのかもしれないが。

　本来なら前崩れになっておかしくなかった猛ラップを２番手から積極的に押し切ったブライドルアップはスピード面で掛け値なしの高評価。振り返れば３歳500万ではジョーカプチーノと互角の競馬を繰り広げ、３走前も直線巧者のケイティラブを最後で差し切るなど、短距離で活躍しそうな裏付けはそもそもしっかり存在していた。

　一方で近３走の単勝人気が、13、３、５とそれほど売れておらず、まだまだ美味しい馬券にありつけてもおかしくない１頭。スピード重視の小倉はもともと得意なだけに、次走オープンで他場だと競られた時がどうかだが、ひたすら前々を目指す競馬で差しが利かない条件なら昇級しても侮れない。

　勝ち馬に唯一迫ったユメイッポは揉まれ強くないので外目の枠も良かっただろうが、過去の成績から比較すると最近は今回のように控える形から鋭い脚を堅実に使えるようになってきていて、この馬なりの成長も見逃せないところ。アテになるタイプではないが、差し追込にまわっても相応の決め手の持ち主であることは注意したい。

09/12 10:23　回顧アクセス：2855