まぁ、ヨーロッパのチームを予想してもつまらないので、皆さんにもぜひ新しい視点でワールドカップを楽しんでいただきたいです。

アルジェリアはもともとフランスに占領されていました。
そして1954年からの100万人の犠牲者を出したアルジェリア戦争の後、ようやく独立できたのです。
その影響もあり、現在の制度ではフランス、アルジェリア両国の代表資格をもった選手が大勢います。
もちろん選手は名誉あるフランス代表を目指しているのですがサッカー王国フランスの代表になるのは並大抵のものではなく、夢破れた選手が多くいます。
そのような一度夢破れた選手がワールドカップ出場の最後の頼みの綱としてアルジェリア代表としてプレーしているのが現状でした。(もちろん生粋のアルジェリア人もいます)

海外からは、上記のような状況から「アルジェリア代表という名のフランス人のチーム」や「フランス代表のできそこない」など批判されてきました。
しかしアルジェリア国民はアルジェリア代表を国の誇りとして真剣に、必死に応援してきたのです。
しかしこれまではエジプト、コートジボアール、ナイジェリアなどの強豪チームに何度もワールドカップ出場を阻まれてきたのです。
そんな中、エジプトとのプレーオフに勝利し1986年以来のワールドカップ出場を手に入れたのです。
エジプトとの対戦の前にエジプトのサポーターにバスを襲撃される事件なども乗り越えて・・・

もちろんワールドカップ出場国として十分な実力も兼ね備えています。
ＤＦでありながら、高い得点センスを持つベルハジは現在はプレミアリーグ(イングランド)のチームで活躍しており、スペインの名門チームのバルセロナからのオファーを断ったほどの実力です。笑
その他にも、ギラス、マトムール、アムダニ、ラセン等、ヨーロッパで活躍している選手が多くいます。

チームとしてもアルゼンチン相手に3-4と好勝負を演じたり、アフリカ最強のエジプト代表にも予選で勝ち越しています。

1982年ワールドカップでは当時、サッカー最強だった西ドイツに勝利するという快挙を成し遂げており、今大会も期待が持てそうです。
サッカーに興味がある人もない人も、いろいろな角度からアルジェリア代表を応援していただければと思っています。

03/03 18:19