予想より先に言わせてください。巨人を勝たせてはいけません。あの余剰戦力ぶりは球界にとって害悪です。「３０億円補強」時代よりタチが悪い。余剰戦力を飼い殺し、若手の成長の機会を削いでいるのが読売です。谷や李、高橋といった一流選手のパフォーマンスを楽しむ機会をファンから奪うのは罪です。亀井、松本、長野のうちの誰かも控えになります。巨人をほかの５球団が倒しにいくという構図自体は面白いのですが、多くの一流選手が、選手生活の大事な時期をベンチで過ごすのは、球界にとって不健全極まりないことです。最後に横浜・村田修一の名ゼリフを引用します。「自分はそもそも巨人が嫌いです」

　で、予想。

　優勝は思い切ってヤクルト。野球は投手力です。石川、館山の両エースは安定している。由規、村中も一本立ちの気配が見える。川島、バーネット、増淵あたりが残りの先発枠と中継ぎでがんばれば。抑えは林がしっかりしている。野手は何と言っても青木がいるし、優勝を知っている宮本が健在だ。相川、田中、福地というセンターラインもしっかりしているし、この３人は打撃も悪くない。ガイエル、デントナもまずまず計算できる。３位に入った昨年よりは間違いなく戦力がアップしている。

　２位は巨人。坂本松本小笠原ラミレス亀井高橋阿部ゴンザレス…打線は史上最高クラス。本来なら優勝しないとおかしいんだけど、投手力にはスキがある。ゴンザレスは昨年よりは数字を落とすだろうし、東野はまだ経験不足。グライはケガで使えないし、山口も先発転向してどうか。内海は最低１０勝はするだろうが…。そして、救援で信頼できるのは越智くらい。クルーンは球が速いだけで二流の投手だし、豊田、マイケル、小林の元セーブ王トリオもポンコツ寸前だ。でも、日ハムから移籍の藤井なんて打線の援護があれば１５勝くらいできる力は持ってるし、戦力不足では決してないが…。しかし、打線が最強で、投手力をあえて不安な状態にしておくのは経営戦略なんじゃないか（「読売の心は読み切りました」ｂｙＧ．Ｇ．佐藤。読売新聞を読んでから巨人戦に臨み一言）。ハラハラドキドキで視聴率をかせごうって話なのかな。谷や李を出して、安定した投手を２、３人とってくれば、他球団にはつけいるスキがなくなるのに。

　３位は中日。パにはダル、涌井、岩隈、杉内、田中といったＳ級投手がごろごろいるが、セにはいない。その中で、吉見、チェンとＡ＋を２人抱えているのがこの球団。でも、２人とも昨年は出来過ぎの感がある。朝倉はもう一つだし、山本昌は大好きだが、多くは望めない。岩瀬は衰えを隠せないので、浅尾への負担が増えてしまうかも。野手は和田、森野、井端、荒木あたりのベテランが中心なので、ケガが怖い。

　４位は阪神。球児は盤石として、そこにつなぐまでの投手力が課題。安藤、能見、岩田で３０勝できるかどうか。金本は少し衰えているし、新井は今年も期待を裏切る予感。城島という強い個性がうまく他の選手とかみ合うかどうかわからないので、どうなるか。鳥谷は技術は上がっているみたいだけれど、性格的にチームを引っ張る人間のようには思えない。
　
　５位、６位は悩んだけど、投手力があまりに弱い横浜を下にしました。三浦も調子いまひとつだし、清水かランドフルのどちらかが１０勝できれば、って感じでは。中継ぎ抑えも苦しい。村田、内川、吉村がいる打線は破壊力あるけど。広島は破壊力という点では栗原と外人くらいだけど、東出とか天谷とかスピードのある巧打者がいるし、なんといってもマエケンというしっかりした柱がいる。大竹は危なっかしいけど、斉藤という投手も伸びてきている。抑えの永川もクルーン的な危なっかしい投手だけど、誰もいない横浜よりはマシだ。

03/22 14:12