今年もダートから、芝のクラシック戦線へ殴りこみ。
その名も「ラブミーチャン」!
2007年はフリオーソが共同通信杯、スプリングSに。
2008年はイイデケンシンが共同通信杯に、そしてサクセスブロッケンが日本ダービーに。
2009年はスーニがアーリントンCに。
と、ダートの新星がクラシックに参戦することは珍しいケースではない。
結果はどれも散々たるものだったが、果たしてラブミーチャンはどうなのだろうか?
芝経験はないので、もう血統を見て判断するしかない。
血統を見ると、まず父はサウスヴィグラス。
なんとなく産駒はダートで活路を見出してるイメージがあるし、良積も短距離が多いイメージがある。
サウスヴィグラス自身も獲得した重賞はダート短距離のみ。
あまり芝転向へは強気になれない種牡馬と思える。
では母血統はどうでしょう?
血統は本来母系が大事。こっちで芝路線カバーしてるんだったら、何の問題もない。
母・ダッシングハニーの戦績は・・・
2戦1勝。
しかもどちらもダート1000Mのみの出走。
これは、いよいよ雲行きが怪しくなってきた。
待て待て両親の戦績だけを見て何が血統だ、と。
幾多の名馬の系譜を経て、生まれてきたのがサラブレッドじゃないのか、と。
ということで、もう少し掘り下げて
母の乳。いや、母の父。
母の父は、アサティス。欧州系の馬でキングジョージ6世&クイーンエリザベスダイヤモンドSで3着の実績があります。
やっと買えそうなあれが出てきたな。
が、しかしこの馬1989年には日本へ来てジャパンCへ出走歴があります。結果は12着と惨敗。
そして、この馬の仔もまたダート路線なんだよね。主な活躍馬は。
ウィングアローしかり、ボンネビルレコードしかり。
じゃあ、母の母はどうなんだい?もうここが最後の砦。
えー母の母・ラストヒット。
地方出身でオープンまで行きましたが、芝で2戦2敗。しかも2戦ともにシンガリ負け。
ガッチガチのダート馬。
つまり、ラブミーチャンガッチガチのダート馬。
これは斬れます。
ここ数年、全日本2歳優駿の勝ち馬は、すべて芝転向は失敗してるし、
例年通り過剰人気するかどうかも微妙ですが、
まぁ、正直よっぽどの道悪にでもならない限り買う要素は無い。サウスヴィグラスの仔は阪神では強いし、フィリーズRは内回り1400Mなので、コース適正、距離自体は得意分野なのかもしれないが、
上位人気では正直妙味は無い。少なくとも俺は買わない。単勝で100倍付くなら別だが。
もし来たら店頭で「ラブミーチャン来ました」と言ってください。
お得なクーポンがもらえるかもしれません。