単複比率と標準偏差

任意のレースに於いて、馬券ファンの多くはイメージ残像で検討作業を行っている

前走3着の馬の方が、前走11着の馬より能力が高いと感じ、前走負けてはいるが物凄い脚で追い込んで僅差の勝負に持ち込んだ馬を、次走は突き抜けると確信する

勿論そうなる事もあるし、全くそうならない事も多々ある

古の武田文吾師ほどの方であっても 『結局馬の事は皆目分からない』 となる訳で、見えない未来を、更には言語を持たない生物による不確定レースを正確に予測する事は不可能、もし予測可能であるとすれば、それは能力ではなく ゛イカサマ゛ と呼ぶ

 

さて、本題

およそ世界の各地で、動物を使ったギャンブルが行われているが、馬を使った競馬に限定すると、ニッポンであれ欧州であれ米国・豪州であれ、皆が勝手な思考で、てんでバラバラに馬券を購入しているにも関わらず、単勝馬券が最も売れる馬の勝率が最も高い、次いで2番人気⇒3番人気と、優勝出現率とオッズが正確に連動する、能力を表す指数で最も信憑性が高いのがこのオッズというシロモノであるのだ

逆に言えば、能力を示す指数で、このオッズというモノ以上の指数は存在しないという証明である

 

単勝シェアの標準偏差、という単語をご存じだろうか?

久根崎透という方が発見した事なので、何も勝負師が知っている事をひけらかしている訳ではない

ただただ、この角度からのアプローチが、曖昧模糊とした ゛荒れる゛  ゛堅い゛  を解明してくれる糸口になるのでご紹介したいまでの話

 

単勝偏差という考え方は、購入される単勝馬券のシェアが、バラバラであるのか??偏っているのか??を数値化してくれる非常に便利なものである、例が無いと理解しにくいので、例を挙げる

 

ディープインパクトのダービー、ご存じであろう

あの、何ともいえない、パンクしない限り絶対に勝つ、といった雰囲気

このレースでの単勝標準偏差は 16.89  極めて大きな数字で、単勝の売れ方に極限の偏りを示している、レース結果も比例して、単勝も連複も軒並み低配当であった

 

因みに先日のセントライト記念の標準偏差は 7.71  ディープインパクトの極端な例と比較すると著しく低く感じるが、まぁオーソドックスな数値

 

標準偏差自体は、一本カブリを表す数値ではなく、あくまでも単勝の偏った売れ方を表す数値であるので、単勝偏差が大きく、カブった馬が居ないレースは、任意の馬群に投票が集中している事を表す事になる、すなわち偏差は大きいが ゛堅い゛ 決着の可能性の高いレース

 

但し、馬券ファンのファジーなイメージによる 『堅そうだ』 とか 『荒れそうだ』 という拠り所の無い推論に対するアンチテーゼと成り得る事は間違いなさそうだ

 

 

 

一方単複比率とは

そのレースでの単勝総得票と複勝総得票の関係性である

計算式は単純で        複勝総得票数 ÷ 単勝総得票数 =  α

 

同様にセントライト記念で見てみると  ⇒  レース全体として 138.0%

 

例えば個別の馬で見てみると

フェイトフルウォー       181.8%

トーセンラー          114.5%

トーシンイーグル       205.3%

 

つまり、フェイトフルウォーは、やや複勝が売れ、反対にトーセンラーは極めて単勝投票が多い事になる、トーシンイーグルは単勝が売れずに複勝に、シェアでいうところの最大の投票が入っている、という事

 

因みに、セントライト記念の日(9月18日)の全12レースで、単複比率最大は阪神7レースの276.6%で、最小は阪神9レース野路菊Sの121.4%

結果はドチラも単勝100円台、馬連も400円以下である

 

阪神7レースでは、優勝したプリティカポレイの複勝に、シェア72.0%近くの投票が入った事が分かり、事前にコノ馬の好走が容易に予測できたものと推測する

反対に9レースでは、複勝に過剰投票する購入者がおらず、ほぼ単勝だけが売れている事を示している

 

このように、極端な傾向のレースでは、結果が堅い決着になる事が多い

 

 

GⅠレースともなると、単複比率の数値は小さくなる事が顕著で、より複勝(連複・三連系)という馬券のメリットが生まれる、 ゛にわか゛ による単勝投票が、ちりも積もればで膨らむ事を如実に証明している

 

 

 

単勝シェア標準偏差と単複比率という数値を意識した購入も、一つの予想であると言えるのである

スプリンターズSの際には、事前にこの数値(刻一刻と変化する)を公開できれば、と思っています。

 

の詳細解説を見る

最新記事一覧

もっとみる >