調教師には、管理馬の勝利が分かるか?

一般の競馬ファンは、春にシーズンが始まって夏に終わり、秋に再び始まって冬に終わる

上級レースの番組編成がそのようになっているので当然と言えば当然、スーパーマーケットで大量にチラシを撒いて 《今日は特売日!!卵お一人様50円!!》 みたいに、JRAの広報も懸命になってお客様を誘致する (ホントのお客様は馬主さんなんだけど・・・)

 

GⅠを目玉商品というなら、顧客満足度をもっともっと考慮しないとイケナイ

例えば、勝てそうな馬の斤量を50.0㎏にして内枠に入れ、その他は全馬60.0㎏で出走させるとか

控除率をその日一日だけは100.0%で施行するとか

 

 

ハイセイコーで集客し、次第に客が離れていき、オグリキャップで大集客に成功し、再び客は離れていき、ディープインパクトで若干集客に成功したものの、現在では徐々にその売上高を減少させていく現状

 

つまり、JRAは偶然の産物頼みの経営、もっと言えば、勝手に強い馬が登場してくれれば、それで良いと思っている

自分達ではコレといった成果を上げていない!!民間企業であれば、何十億も売り上げを減らした経営者は、即刻クビである

天下って以降は、甘い汁をすすり続けられる事を知っているから努力をしない

民主党がパフォーマンスで ゛事業を仕分け゛ ても、強固な官僚組織にメスを入れられない事を、彼らは心底肌で感じているのだ

 

 

馬券で儲かる季節は、目玉商品の登場しない季節、つまり真夏と真冬である

馬券師達は、これから暮れまでの期間、細々と頑張るしかない・・・・・つらい季節・・・・・

 

 

さて本日の本題

わたし勝負師には、サークル内(Jと南関東)に知人が複数名居る

その方々の許可を得ていないし、ご迷惑がかかるので実名公表などは決して出来ないが、その中でオブラートに包んでソース的な出来事について触れてみたいと思う

 

世の中のシーズン中(春と秋)には、若干鳴りを潜める ゛ヤリ゛ ゛ヤラズ゛

小倉の黛事件でも高名だが、ヤラズの温床となっているのは、皮肉にもクラス分けである

オーナーの立場で考えみたらよく分かるのだが、自分が所有する馬が、仮に6歳の牝馬だとする

現在500万下条件馬で、500万のレースには出走する

この馬は、500万条件を勝つ能力はあるが、勝ってクラスが上がってしまうと1000万条件では勝負にならない、こういったケースでは調教師側から、こんな提案がされる

『オーナー、〇〇は昇級してしまうと、もう稼げないと思います、したがって現級で入着させながら、収支をプラスにさせたいと考えておりますが、如何でしょうか??』

 

オーナーはランニングコストである飼葉料等の費用を、現級の入着賞金で賄えば、その馬単体での収支はマイナスにならない事から、ほとんどのオーナーは、この提案を承諾する

そしてレースでの、4・5着を狙った調整と、実際のレースではそのように入着するように、馬に乗るジョッキーに指示が与えられる 『絶対に勝つなよ!!』 

ジョッキーには事情を説明しなくても理解できるぐらいの当然の事なのだ

 

ある程度のジョッキーは、上手くこなすのだが、前述の黛クンあたりだと、反応の鈍い馬に乗ったりなんかすると、直線で入着させなきゃぁ、と道中結構追ってしまうのだ、必要以上にね☆

だが馬は反応が鈍いだけで、エンジンがかかると伸びてしまうので、ゴール手前100mぐらいで勝ってしまうぐらいの伸びを見せる、結果的にゴール直前で立ち上がって引っ張るという言語道断の行為に出てしまうのである (ヤラズがバレバレ)

 

また別のある時、アンチャン騎手(2~3年目)が条件戦で優勝してして戻ってきた時、本来なら嬉しい筈の優勝であるのに、顔面蒼白

下馬するなり調教師先生のもとへ走り 『すみませんでした』 と謝罪

先生も、ホントにアタマに来ていたのか 『バカヤロウ!!!』 と周りに人が居たにも拘らず大激怒

それはそうであろう、貴重なメシのタネであるオーナー様との関係にヒビが入ってしまうかもしれない

 

勝負師の利殖馬券回収率が120%前後なのは、この ゛ヤラズ゛ の存在が最大の要因である

プロ中のプロである調教師が張り巡らす ゛ヤラズ゛ を見破る事は至難の業で、これにやられる事しばしなどという状況ではない、とてつもなくヤラレている、ホントに無くなって欲しいと切望する次第である

 

 

 

この対極に ゛ヤリ゛ というものがある

ヤリの基本は、馬券ファンを喜ばせようという因子は、これっぽっちも含まれていない、全てがオーナー様のおん為である

例えば、ご家族で貴賓席に来場されるオーナー様ご一家

今日はお孫さんの誕生日!!調教師先生の営業ココに極まれり!!!!昇級可能な馬を現級に留めておいたのは今日の日のため☆

お誕生日プレゼントの出来上がり、という訳だ

このような事は頻繁にみられる現象だが、別の観点での ゛ヤリ゛ では、コレはわたし勝負師が直接聞いた事で、真実中の真実だが

 

勝負師の知人で南関東の調教師の先生がおられる、当然お名前は伏せるが

これはもう、かれこれ10年ほど前の事で、わたしが勤め人時代の事である

その方の息子さんも、わたしの先輩で仲が良いのであるが、ある日その先輩が珍しく夕刻に正装をしていらっしゃる、全く似合っていないので 『デートでそのカッコだとすると、相手の女の子は極限のコスプレマニアだね!!』 とツッコんだ

するとその先輩は 『ちげぇーよ!今日オヤジの馬が走んだよ、正装してオマエも来いっつーからよぉ』 との事

『へぇー、なんて馬でしたっけ??』 と勝負師

すると先輩は持っていた新聞を見せて 『コレコレ』 と指差す

『記念写真とか撮るから、一緒に並ぶんだよ』 と先輩

 

ふぅ~ん、面白そうだなぁ、こんな成績の馬が勝つってか???ありえねぇー

と、思いつつも、当時馬券狂いで有名だった部署の責任者にも、その情報を伝え、友人たちにもメールで伝えてみた

オカシイな?と思ったのは、ヒドイ成績の当該馬の単勝オッズが三ケタ台の4番人気に支持されている事であった

 

 

結果は見事に1着

遊び半分で3000円入れた単勝馬券の払い戻しは24000円ほどになっていた

 

 

このように、調教師先生というものは、入厩した馬を見て 『この馬は1勝クラス』 とか 『コイツは1000万までは上がる』 などの的確な能力判断が可能である、もちろんGⅠを勝つような最上級クラスの馬などは一目瞭然である

500万はすぐに勝てるが、まだまだ身体に甘いところが多々ある、よって1000万条件で勝負になるまでは、500万を勝たせないようにしよう、その方がオーナー様のためになる

 

こういう馬の場合、往々にして ゛攻めがユルイ゛ という事が言える

ビシッと仕上げてしまったら、勝ってしまうからであるのは自明の理だ

 

故に、゛ヤリ゛ の発見は比較的可能な事が多い、あくまでも ゛ヤラズ゛ と比べると、というステージでの話であるが

 

その他、去勢手術明け、咽頭手術明け、などの時にも ゛ヤリ゛ が出現する事が多い

何れの場合も、『あれぇー??二桁着順の休み明けなのに、結構人気しちゃってんなぁ』 みたいな投票の異常さが目に付く事が多くみられ、そんなケースでは ゛ヤリ゛ だったりする事が多いのだ

 

 

 

調教師という職業に就く者は、一部の ゛何もしない族゛ を除いては、ほぼ管理馬が勝つのか負けるのかを熟知している

ジョッキーがジャマをしない限りはね☆


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