中央開催も残り16日となり、いよいよ年末に向けて日常生活も多忙になるこの時期
世代間に於ける強さを示す指針として、三歳馬が古馬と混合で戦うようになる時期から、現時点までを区切りとし、その年度による強さ(というか混合戦での三歳馬の成績)を見ていく
まずは、条件戦から重賞に至る、全レースというカテゴリーで比較してみる
年度 成績 勝率 連対率 複勝率
2011年 249 ・ 202 ・ 213 ・ 2120 8.9% 16.2% 23.9%
2010年 270 ・ 241 ・ 208 ・ 2747 9.8% 18.6% 26.2%
2009年 250 ・ 246 ・ 203 ・ 2758 9.1% 18.0% 25.3%
2008年 231 ・ 231 ・ 209 ・ 2803 8.2% 16.5% 23.9%
2007年 264 ・ 227 ・ 230 ・ 2849 9.3% 17.2% 25.3%
勝率、連対率その他、2010年の三歳世代が若干リードしている事が分かる、と同時に今年の(2011年)三歳世代が低調なのが分かる、まぁしかしとは言っても若干の差である
しかし、これを特別戦以上として括ると、歴然とした差が見えてくる
特別戦
2011年 95 ・ 68 ・ 81 ・ 667 10.4% 17.9% 26.8%
2010年 101 ・ 86 ・ 70 ・ 550 12.5% 23.2% 31.8%
2009年 94 ・ 90 ・ 63 ・ 642 10.6% 20.7% 27.8%
2008年 83 ・ 80 ・ 66 ・ 904 9.2% 18.0% 25.3%
2007年 101 ・ 87 ・ 66 ・ 669 10.9% 20.4% 27.5%
やはり総体的に2010年三歳世代の成績が良い事に気付くであろう
勝率で2.0%の差をつけるのは、大数の法則上かなり困難な事で、数字の上では明らかに2010年クラシック世代が全体的に強いという事を示している
世代の、ある一頭の馬が、上級レースで勝ちまくる事が世代の強さを証明するモノではなく、あくまでも相対的比較に於いて、その証明がなされるべきである
もっと長期に亘ってサンプリングしても、昨年の世代が強い事は揺るがない
近年では2008年世代が弱く、今年の世代は平年並みであると言える
漠然とした、個人の感覚による ゛今年の三歳は強い゛ とか ゛弱い世代゛ などの曖昧な評価は、必ずしも正しいとは言えない事が多く、やはりデータのサンプリングは総体的な指標を用いてこそ正しい結論が得られる
但し、抽出期間が中途半端であり、年末時点で比較して正しいデータを取ろうと考える
今年のクラシック世代は弱いのではなく、平年並みの成績であるという事である