報知新聞の火曜日コラム(1月11日)「吉田直哉のワールドレポート」で標記の文章が。
吉田直哉さんは、その名前から社台Fの吉田家の一員と勘違いしている人がいるかもしれませんが、社台Fではなく、テンポイントの吉田牧場の吉田重雄氏の御子息。
ディスクリートキャットはストームキャット系の新種牡馬でフラムドパシオンが参戦したUAEダービーの勝ち馬。9戦6勝。
このディスクリーキャットの産駒が2ハロンから8ハロンの短距離戦で勝ちまくっているらしい。まず、サラブレッドの競走に2ハロン戦があることに驚き。アメリカではクォーターホース競走が人気で、そもそも生産頭数もクォーターホースの方がサラブレッドよりもずっと多い。そうしたクォーターホース競走の人気にサラブレッドの方が引っ張られているのかもしれない。
では、1/4マイル競走でサラブレッドとクォーターホースのどちらが速いか?
これはなかなか微妙な問題だが、レコードタイムはサラブレッドが持っているようだ(2006年時点)
また、クォーターホースは、サラブレッドでは禁止されている冷凍精液による人工授精が認められており、受精能力の低下で種牡馬を引退したストームキャットの冷凍精液が利用されるというニュースが以前あった。
驚いたのは、ディスクリートキャットの産駒の平均価格が140万円と市場での評価が惨たんたるものであったということ(種付料は3万ドル、当時のレートで約344万円)。日本にも市場の評価が惨たんたる種牡馬はたくさんいるが、平均価格が140万円というのはなかなかお目にかからない。それだけアメリカの競馬業界は痛手を被っているということだろうか。
ディスクリートキャット産駒は日本でも3頭がデビューしており、いずれも勝ち上がっている。
キズマ 牡 2戦2勝(ポインセチア賞)
エアハリファ 牡 2戦1勝
サトノインスパイア 牡 2戦1勝
前回の答え
アブクマポーロ 獲得賞金額8億2009万円。
アブクマポーロは、他にも賞金レコードを持っているようだ。
1998年の年間獲得賞金額1位 スペシャルウィークよりも多い
6歳以上馬としての年間獲得賞金額1位 タップダンスシチーよりも多い
地方所属馬の中での生涯獲得賞金額1位 コスモバルクよりも多い