安田記念2012回顧:ストロングリターンがレコードで完勝!

レースラップ:12.2 - 10.7 - 10.9 - 11.1 - 11.4 - 11.3 - 11.8 - 11.9


 もう完全な前傾ラップで、ハイペース。こうなってくるとやっぱりコーナーでロスなく立ち回れた馬が良かったなと思う。特に今回は枠の影響がもろに出たんじゃないかなあ。勝負どころで外回した馬は苦しかった。NHKマイル以降の数週は内を立ち回らないと基本的には厳しい馬場だったし、今回も1桁馬番ばかりが上位という点からも、この辺りを意識して回顧したい。


 1着ストロングリターンは五分のスタートからじわっと追走、流れに乗って中団で競馬を進める。道中やや追い通しという感じで、馬群の中、グランプリボスを見る形で進める。3角で中目追走、4角で外に出して中団やや後方で直線。序盤でサダムパテックの後ろから外に出すと、L2でグンと伸びてグランプリボスと一緒に先頭集団に襲いかかる。L1で抜け出すと、食い下がるグランプリボスを振り切って悲願のGI制覇となった。強い。最近ロベルトの仔が不調なのは結局のところ、脚を出し切るような競馬になりづらいから、最後に差しこめないってのがあるのかなというほど。新潟もそうだけど、全馬脚を出し切ってL1落ち込む競馬なら威力を発揮するってことかな。いずれにせよ、このスピードの持続力は素晴らしい。この馬の場合は割と器用に立ち回れる方だし、序盤さえきっちりいい位置につけて進められれば、もう少し距離自体は長くてもいけそうな気はする。今回は内枠だったが、勝負所でも比較的外目を回してのもので、軽いスピードの持続力が違ったのかなという感じですね。去年の内容を見ても、脚を出し切る競馬でパフォーマンスを上げてきたとみて間違いなさそう。京王杯は位置取りが悪く、仕掛け所もスムーズとは言えなかったし、終い勝負になったのも大きかったのかな。昨年の京王杯勝ちでよく把握できてなかったけど、基本的にはスピード持続馬で間違ってないんだと思います。割と適性自体は幅広いし、実際マイルでは大きく崩れていないので、脚さえきっちり出し切れれば今後も期待できると思います。


 2着グランプリボスは、今回はスタートも五分に出て押して流れに乗る。中団の前ぐらいで競馬ができ、サダムパテックを見るような形で競馬。3角入りでやや窮屈になるがしっかりと捌く。3~4角を内目で追走しサダムパテックの後ろ、中団で直線。序盤でサダムの内を突いてグンと伸びてくると、L2でラッキーナインとストロングの間を突いてしぶとく抜け出してくる。L1でグランプリと併走してしっかり伸びてくるが、最後は持続力の差で競り落とされての2着。この馬良くわからない...でも京王杯はキレ負けもしていたし、スタートも悪かった。いろんな意味で完敗だったのは確かで、ここにきてまず内枠でスタートを決めたのも大きかった。前傾ラップで中団の位置。ポジション的にもベストだったし、勝ち馬に比べると上手く運んだなあとは思う。勝負どころの脚は見劣らなかったけど、L1で持続しきれなかった。それでも時計勝負になって明らかにパフォーマンスを上げてきているわけで、内目をうまく立ち回ったとはいえ、この辺りは復活と言っていいのかも。超高速馬場での東京マイル戦がフィットしているのかな。とにかくこれまでからは考えられないほどの脚だった。緩いペースからすっと動けるような瞬発力タイプじゃないのかもなあ。なんだかんだ言って京王杯は3~4番手以降はスローだったわけで。ん~でもまだよくわからないところも多い。高速馬場の淀だったら本来やれても良いはずなんだけどなあ。内枠で上手く立ち回ったらいけるかも。やっぱりキレ勝負の時は、見た目で判断するのはちと危険かも。


 3着コスモセンサーは好スタートからすっとハナを窺うが、やはりシルポートに行かせて予定通りの内目のポケットを確保。3~4角でスペースを置いて最内追走し、4番手1馬身半ほどで直線。序盤で内目からジリジリと伸びてくると、L2で前2頭に並びかけるが今度は外2頭が相手。L1で流石に外の脚色に及ばず、しかし3着はしっかり確保した。これは買わなきゃいけない1頭だった。拾うならこの馬でしたね。ポジション的にも内ポケットの4~5番手。馬場を考えるとこれは大きかった。直線L2の落ち込みでやっぱり伸びてきていて、外差しには屈したけど、このスピードの持続力こそがこの馬の持ち味。瞬発力を全く必要としなかった分、スピードでガルボを抑えたという感じ。ガルボとコスモの後先は実にわかりやすいなあ。低迷期はあったけど、今は充実しているんでしょう。ただ、内をうまく立ち回っていたので、これで評価を上げるのは危険かな。条件も揃っていたし。


 4着ダノンヨーヨーは出負けして必死に追われて追走、何とか集団からは離されない程度の後方で進める。しかし、追走に苦労して、やはり後方での競馬。3~4角でも必死に最内を追走して後方で直線。序盤で中目を追われると、遮るものがなくジリジリ伸びてくる。L2で中団に押し上げると、そこからジリジリと伸びてきて最後は4番手まで上がったが、流石にスピード不足でここまで。これも展開的に良かった。完全な前傾ラップで脚を使い切る競馬。勝負どころで置かれていた分、最後は届かなかったという感じ。この辺が東京では限界がある所以かもしれない。逆に言えば淀の外回りで加速装置がついた条件ならば怖いということですね。今後も超高速馬場になったときの淀の外回りでは目が離せない1頭だと思います。走破時計からもこれぐらいはやれていい馬。ま、次走これで人気してくると危険だとは思います。


 5着ガルボはまずまずのスタートから押して押してポジションを取りに行くが、2列目が大きく広がって、コスモに前に入られてしまい一つポジションを下げて好位。3~4角でも最内ロスなく立ち回って好位で直線。序盤でコスモセンサーの後ろ辺りを追走、L2で内に切り込んで追われるが、伸びはなかなか見せない。L1でもコスモと脚色同じでなだれ込むだけが限界の5着だった。コスモの欄でも書いたけど、基本的にスピード持続戦では1枚足りない馬。それでもこの流れで5着なら健闘した方だと思う。追い切り悪いと思ったけど、あんまり関係なかったかも。しっかり粘れてはいた。この内容なら、今までの勝利はしっかり力をつけてのものだと思うし、しっかり秋に向けて再度立て直してくれば、重賞なら今後も中心を担えるはず。


 9着サダムパテックは五分のスタートから先行争いを見ながら二列目の中目で追走。おっつけ気味に流れに乗って競馬、最終的に中団の前ぐらい。3角で中目追走、4角で仕掛けられ、ラッキーナインの後ろ、中団で直線。序盤で追われるが、既にここで脚がなく、ストロング、グランプリにあっさり抜け出される。L2-1でもジリジリとは伸びてくるが、脚はなく、完敗の9着。完全に前傾ラップで追走に脚を使わされたパターンですね。序盤に既に脚がなかったし、ここまでハイペースになってしまうと苦しい。前走にしても自身はややスローで競馬をしているわけで、そう考えるとやはりスピード面で不安があった。やっぱりこの馬はトップスピード勝負向きで、平均的なスピードを問われて良いタイプではないのかな。


 14着グロリアスデイズは五分のスタートから押して押して追走されるが既に汲々という感じ。3角でも外を回されて、4角で大外をぶん回して直線。序盤はまだそれなりに脚を見せたが、もう半ばで脚はなかった。もう来ないと思うので、回顧してもあれだけど、単純にスピード不足。向こうのマイルで追いこんでくるような馬では苦しかった。3角であのポジションでは今の馬場では無理。


 16着アパパネはまずまずのスタートから中団で楽に良いポジションを確保。道中はペースも早く、しっかり折り合っていい形で競馬を進める。3角では外目追走、4角で大外に出して中団やや後方で直線。序盤でそれなりに脚を使ったが、これもL2で力尽きてしまった。勝ったVMはそれなりにハイペースだったことを考えると直線序盤で燃え尽きたあたりに、もう限界かもしれませんね。外を回したこともあるし、ロスもあったとは思うけど、恰好はつけられる展開だっただけに。引退の時期を逸してしまったように感じます。

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