2020年といえば、8年後ですか。種牡馬状況が現在と大きく変わるということはあまり考えられませんが、それでも新しい動きが出てくる頃でしょう。少し長めの視点で見ていきたいと思います。
【サンシャイン牧場の執念-フィガロ産駒の活躍】
今年の東京ダービー、フィガロ(1995生)産駒、プレティオラスとプーラヴィーダのワン・ツーフィニッシュでした。この世代にはパンタレイもおり、産駒数が少ない中、想定外の大活躍といったところです。
フィガロといえば、グラスワンダーが勝った朝日杯3歳Sの3着馬ですが、このレースを最後に引退しました。全成績は2-0-1-0。
この年の朝日杯上位馬は、というかこの世代自体が「最強世代」なのですが、そうそうたるメンバーです。
01着 グラスワンダー(Silver Hawk・半沢)
02着 マイネルラヴ(Seeking the Gold・ラフィアン)
03着 フィガロ(Future Storm・伊達秀和)
04着 アグネスワールド(Danzig・渡辺孝男)
上位馬はみな外国産馬で、馬主や生産者の間に第2のサンデーサイレンスを探そうという意欲があふれていた時代といえるでしょうか。まだバブルの余熱も残っていたか。
ちなみに、この年の朝日杯3歳Sには次の外国産馬及び持ち込み馬が出走しています。
05着 マイネルメッサ(Diesis・ラフィアン)
07着 アイアムザプリンス(Summer Squall・堀紘一)
08着 マウントアラタ(Mt. Livermore・前田幸治)
09着 メインボーカル(Sultry Song・野田博己)
12着 マチカネサンシロー(Diesis・細川益男)
13着 シンボリスォード(Green Desert・シンボリ牧場)
14着 ダイイチレーサー(Storm Cat・谷川吉介)
15着 ユーワケンタッキー(オジジアン・ユーワ)
出走15頭中12頭が外国産及び持ち込み馬である。おそらく日本で施行されたレースの中で、外国産馬(持ち込み馬を含む)の頭数が最も多かったレースではないでしょうか。隔世の感あり。