夏競馬からの注目馬(その1)
エバーローズ 3牝 父ウインクリューガー 母クレバーピーチ(母父スピードワールド)
前走の500万平場戦で2着馬に6馬身差の圧勝。しかもタイムが54.0と、アイビスサマーダッシュより2秒も速いという圧倒的なレースで、ここ(稲妻特別)も楽勝だろうと見ていましたが、5馬身差の圧勝。来年のアイビスの有力候補に躍り出ました。これまで、ダート戦中心に使われていて成績も上がっていませんでしたが、芝転向後2連勝(デビュー2戦目にハクサンムーンに1.3秒差の11着がある。今ならハクサンムーンともいい勝負をするのでは)、1200mでも問題ないでしょう。サンアディユのレベルまで期待。
父ウインクリューガはG1(NHKマイル)重賞(アーリントンC)各1勝。父タイキシャトルに最初のG1勝ちと重賞勝ちをプレゼントしました。G1馬としては異例の障害入りをした経歴を持っています。
母インヴァイトは、ディープインパクトと同じハイクレア系、ウインドインハーヘアーの5歳上の半姉にあたります。
この姉妹、先にインヴァイトが日高に導入されたんですよね。眼の付けどころは良かったけど、美味しいところを社台にとられたというところでしょうか。
でも、ウインクリューガーは運の強い馬です。ディープインパクトの活躍が種牡馬入りに一役かったことは間違いなく、ディープインパクトの一族でなければ種牡馬にはなれなかったでしょう。初年度産駒はわずか15頭。2年目の産駒は7頭にすぎません。
少ない初年度産駒からエバーローズがでたことで、僅かな光明が灯ったといえそうです。
もう一つ、運が強いと思うのは、ウインレーシングクラブのオーナーが大迫氏から岡田繁幸氏に代わったその年に、グループの代表的スプリンター種牡馬マイネルラブが亡くなったこと。後継種牡馬として白羽の矢が立つ可能性も十分ありそうです。
Highclere 1971
|Burghclere 1977 f(Busted)
||Capo Di Monte 1982 f(Final Straw、重賞競走1勝)
||インヴァイト Invite 1986 f(Be My Guest)
|||リザーブシート 1995 f(クリエイター)
||||ソリッドプラチナム 2003(ステイゴールド、重賞競走1勝)
|||ウインクリューガー 2000 c(タイキシャトル、重賞競走1勝、GI競走1勝、種牡馬)
||ウインドインハーヘア Wind in Her Hair 1991(Alzao、G1競走1勝)
|||ヴェイルオブアヴァロン Veil of Avalon 1997 f(サンダーガルチ、重賞競走1勝)
|||レディブロンド 1998 f(Seeking The Gold)
||||ゴルトブリッツ 2007 c (スペシャルウィーク、重賞競走3勝、現役)
|||ブラックタイド 2001 c(サンデーサイレンス、重賞競走1勝、種牡馬)
|||ディープインパクト 2002 c(サンデーサイレンス、GI競走7勝、種牡馬)
|||オンファイア 2003 c(サンデーサイレンス、種牡馬)