「騎馬民族と農耕民族」改め「サラブレッドは何故、イギリスで生まれたのか」その1

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「騎馬民族と農耕民族」改め「サラブレッドは何故、イギリスで生まれたのか」その1

 

ある時期、新自由主義に基づく改革が推し進められていた時期だったと思うが、「騎馬民族であるアングロ・サクソン人と農耕民族である日本人」という対比がよく使われた。

勝つか負けるかの競争社会では農耕民族的な思考ではダメで、騎馬民族的な徹底的に奪いつくす非情さが必要だというような趣旨だったのだろうか。

それを聞く度に、何をおバカなことをと思ったものである。そもそも、アングロ・サクソン人は騎馬民族ではなく農耕民族なのだ。

 

ロンドンの北北東およそ100Km、ニューマーケットを中心とした地域がイギリス競馬の中心地であるが、なぜ、この地が競馬の中心地であるのか。今を遡ること2000年ほど前、ローマ軍がブリテン島に侵入してきた当時、この地に居住していたのが、ケルト系民族(ブルトン人)のイケニ族であった。このイケニ族が馬の生産において特異な才を持っていた。ローマ軍との戦いで、多くの者が死に、北方へ逃れたが、被征服民としてこの地にとどまった者も多かったのだろう。やがて、ローマ軍と入れ替わるようにアングロ・サクソン人がブリテン島に渡ってきた。定住農耕民であるアングロ・サクソンは競走用に資する軽種馬に対する関心は薄かったといわれる。

 やがて、イケニ族の末裔たちはアングロ・サクソンと同化していったが、独自の馬文化が残された。そのことがこの地方と馬との浅からぬ繋がりをもたらしたといえるだろう。

 

と、ここまで、「騎馬民族と農耕民族」というタイトルで書いてきたのだが、書きたかった(あるいは、知りたかった)のは「サラブレッドは何故イギリスで生まれたのか」ということだと思い直し、タイトルを変更する。ただ、その前提として、イギリスの歴史自体を勉強する必要を感じる。

とりあえず、ここまで書いたものを公表。以後、簡単なイギリス史のガイダンスを。


コメント(2)

面白い題材ですね~。
私なんかは、恥ずかしながら「アングロ・サクソン人が農耕民族」ということも知りませんでした。
それはいいとして、もし続きを書かれるようなら楽しみに待っています。

深遠な世界ですね 競馬をここまで掘り下げて遡ったブログはないと思うので期待しています

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