有馬記念2016出走予定・馬&騎手:キタサンブラック武豊騎手:血統評価を覆す歴史はオグリキャップ似

有馬記念2016出走予定馬キタサンブラック:血統評価を覆すオグリキャップ型

 ファン投票でも1位を獲得し、前走の最強馬決定戦ジャパンカップを制し、1番人気が予想される。馬主があの北島三郎氏ということでも有名だ。
 この馬を語るうえで欠かせないのが、血統。父はディープインパクトの兄ブラックタイドで、母は未出走のまま引退したシュガーハート。母の父は生粋の短距離馬サクラバクシンオーで、血統的評価が極めて低かった。特に中長距離では、この血統では通用しないだろうと人気がなかったが、その低評価をことごとく覆してきたのがこの馬の歴史だ。これは同じく血統が悪かったオグリキャップにも似ているが、オグリはアイドル的な人気を誇ったのに対し、キタサンブラックは本当に人気がなかった。
 キタサンブラックはこの夏まで、4つの重賞を制してきたが、そのときの単勝オッズの人気はそれぞれ、5番人気、6番人気、5番人気、2番人気でのもの。つまり、勝っても勝っても人気にならないというのがキタサンブラックの低評価を物語る。
 それがこの秋になって、ようやく競馬ファンはキタサンブラックを認めた。そしてキタサンブラックはその評価に応えた。京都大賞典で1番人気1着。ジャパンカップでも1番人気1着。
 この有馬記念ではさらなる試練が。キタサンブラックが得意とする逃げ戦法が他馬によって封じられる可能性があるのだ。まるでキタサン潰しかのように、マルターズアポジー、サムソンズプライドといった格下とも思える馬がエントリー。これらを相手に武豊騎手がどのような手綱さばきを見せるのか。
 昨年の有馬記念では3着。あのオグリキャップ復活の鞍上にいた武豊騎手とのコンビで雪辱なるか。


武豊騎手有馬記念1番人気は9年ぶり7回目!過去2勝と相性悪く

 今年の有馬記念では武豊騎手はキタサンブラック騎乗で出走するが、ほぼ1番人気は確定的。そこで武豊騎手の有馬記念での騎乗成績データを探ってみたが、1番人気での出走はメイショウサムソン以来9年ぶり7回目。
 なお7回ある1番人気出走で、勝利したのはたった1度のみで、ディープインパクトでのもの。有馬記念勝利は意外にもオグリキャップとディープインパクトの2回のみで、武豊騎手としては相性の悪いG1。この過去5年での最高着順は2015年のキタサンブラックでの3着。



有馬記念は年度代表馬決定戦!勝てばキタサンブラックか

 2016年の年度代表馬争いだが、ここまでG1を複数勝っているモーリスとキタサンブラックに絞られたといってよい。先日モーリスが香港カップを圧倒的な強さで差し切り勝ちしたレースを見ると、もうモーリスで決定したかにも思えるが、キタサンブラックにもまだチャンスはある。モーリスは国内G1は1勝なのに対してキタサンブラックはすでに2勝。それも天皇賞春とジャパンカップという重要G1を制し、さらに京都大賞典も勝っている。これに加え年末のグランプリ有馬記念のタイトルが加われば互角以上と言えるだろう。
 年度代表馬はキタサンブラックが勝てばキタサンブラック、負ければモーリス、ということになるのではないだろうか。


キタサンブラック武豊に思わぬ刺客!ハナを譲らぬ逃げ馬出現

 3連勝で福島記念を制した逃げ馬マルターズアポジーが有馬記念に出走の構え。当初は中山金杯か京都金杯を目標にしていたが、いま絶好調の同馬になかなかないグランプリ出走の機会を与えたくなったのだろう。
 出走すれば同じく逃げ馬のキタサンブラック武豊騎手にとっては厄介な存在となる。マルターズアポジーはデビュー以来17戦一度も他の馬にハナを譲ったことがないくらいの生粋の逃げ馬でスピード能力も高い。キタサンブラックはジャパンカップを制したような得意の逃げは打てないことになる。もちろん京都大賞典のときのような2番手に控えての競馬もできないことはないが、マイペースではなくなり乗り方は当然難しくなる。
 因みにマルターズアポジーの父ゴスホークケンも暮れの朝日杯G1でまさかの逃げを打ち逃げきり勝ちした馬で、不気味な予感をさせる。2016年有馬記念はスタート直後のハナ争いから目が離せない注目のレースになる。


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