有馬記念2016フルゲート割れも...出走予定馬15頭の予想オッズ(ファン投票上位馬回避相次ぐ)

予想オッズ 馬名 騎手 厩舎 血統(父馬) 前走成績
3.1 キタサンブラック 武豊 清水 ブラックタイド ジャパン1
3.7 サトノダイヤモンド ルメール 池江 ディープインパクト 菊花賞1
7.2 シュヴァルグラン 福永 友道 ハーツクライ ジャパン3
7.3 ゴールドアクター 吉田 中川 スクリーンヒーロー ジャパン4
7.9 サウンズオブアース デムーロ 藤岡 ネオユニヴァース ジャパン2
14.8 アルバート 戸崎 アドマイヤドン ステイヤーズ1
15.7 ミッキークイーン 浜中 池江 ディープインパクト エリ女3
17.2 マリアライト 蛯名 久保 ディープインパクト エリ女6
20.9 レインボーライン 浅見 ステイゴールド ジャパン6
50.6 ヤマカツエース 池添 池添 キングカメハメハ 金鯱賞1
50.9 アドマイヤデウス 岩田 橋田 アドマイヤドン 天皇賞秋6
60.1 サトノノブレス シュミノー 池江 ディープインパクト 金鯱賞3
63.2 マルターズアポジー 武士沢 堀井 ゴスホークケン 福島記念1
69.2 ラストインパクト 川田 角居 ディープインパクト ジャパン10
80.5 トーホウジャッカル 酒井 スペシャルウィーク 金鯱賞11
回避予定馬:ヌーヴォレコルト ネオリアリズム エアスピネル アンビシャス ステファノス エイシンヒカリ ヴィブロス マカヒキ クイーンズリング ディーマジェスティ ルージュバック リアルスティール ワンアンドオンリー
 
 マカヒキ、エアスピネルらは早くから出走回避の意思を表明し、香港遠征するラブリーデイ、クイーンズリング、ネオリアリズム、ロゴタイプらも回避は確定的。それに加え、サンスポによれば、皐月賞馬ディーマジェスティ、牝馬ルージュバックも回避の方向と報じられた。ディーマジェスティ陣営は有馬記念よりもジャパンカップを選択したと話していたが、ジャパンカップの結果に関わらず有馬記念は使わず休養に入る模様。ルージュバックも昨年芳しくない結果だったこともあり、中山コースには適性がないと考えたと思われる。レインボーライン、リアルスティールも出走は流動的なため、フルゲートにならない可能性も出てきた。

 2016年はクリスマス開催となり盛り上がりが期待される有馬記念。武豊騎手が早くもオールナイトニッポンで、キタサンブラックで勝ったら北島三郎馬主と一緒に歌う宣言を行った。宝塚記念でも速い流れを粘っての3着で一番強い内容と識者の評価は高い。小回りの中山2500は絶好の舞台。
 ゴールドアクター吉田騎手は連覇を目指す。天皇賞春で高速馬場への対応力のなさが露呈したため、秋はオールカマーから始動と有馬記念に照準を絞った調整。牝馬初のマリアライトもグランプリ連覇に挑む。昨年は極めて不利な大外枠から4着に健闘しており、可能性は十分。


有馬記念2016ファン投票第1回中間結果
順位 馬名(出走可能性) 票数 性齢 調教師
○キタサンブラック 32,923 牡4 清水久詞
○サトノダイヤモンド 29,989 牡3 池江泰寿
○ゴールドアクター 26,272 牡5 中川公成
×ディーマジェスティ 23,593 牡3 二ノ宮敬
○マリアライト 22,756 牝5 久保田貴
×マカヒキ 22,678 牡3 友道康夫
×モーリス 14,628 牡5 堀宣行
△リアルスティール 11,631 牡4 矢作芳人
×ラブリーデイ 9,535 牡6 池江泰寿
10 ×クイーンズリング 9,359 牝4 吉村圭司
11 ○シュヴァルグラン 9,303 牡4 友道康夫
12 ×ルージュバック 8.205 牝4 大竹正博
13 ○サウンズオブアース 7,705 牡5 藤岡健一
14 ×エアスピネル 7,657 牡3 笹田和秀
15 ×メジャーエンブレム 7,128 牝3 田村康仁
16 ×ロゴタイプ 6,381 牡6 田中剛
17 ○ミッキークイーン 6,294 牝4 池江泰寿
18 ×ヴィブロス 6,119 牝3 友道康夫
19 ×ジュエラー 5,434 牝3 藤岡健一
20 △レインボーライン 5,388 牡3 浅見秀一


有馬記念軽視へ?大阪杯・ホープフルSG1昇格とマカヒキ・エアスピネルら有力馬回避表明問題

 先日JRAが2017年度の開催日程を発表し大阪杯のG1昇格が発表された。これには競馬ファンの反応も大きく、阪神内回りコースは近い時期に宝塚記念があるので似通りすぎではないか、海外馬券を発売したところへきてドバイや香港への遠征防止策を講じるのは迷走では、といった声も。
 それに加え、筆者が憂慮するのは有馬記念パッシングだ。サンデーサイレンス等の日本馬の血統状況の変化や世界的な競馬の短距離指向化もあり、長距離レースは以前から敬遠されがちだった。
 そこへきて大阪杯の創設は有馬記念スルーにだめを押す可能性がある。今年もマカヒキが早々と有馬記念回避&大阪杯を目指すことを表明。サトノダイヤモンドも有馬記念回避の可能性を示唆している。エアスピネルも来年の大阪杯を目標とするようだ。馬主の経済効率的には、季節的にも厳寒期で、距離が多少長くて、トリッキーコースの有馬記念に使いたい理由はないのだ。
 天皇賞秋3着ステファノス、4着アンビシャスはそもそも有馬記念には目もくれていないようで、競馬ファンももはや疑問を差しはさんでいない。しかし、以前は猫も杓子も有馬記念というくらいに有馬記念が重視されていた時代があった。ダイワメジャーのようなマイラー、ダイタクヘリオスのようなスプリンターまでもが有馬記念を目指していた。
 それはたしかに無謀な挑戦だったかもしれない。しかし、競馬がエンターテイメントである以上、そういうレースが1年に一度あってもよかったのではないかと思う。かつて有馬記念は年末の風物詩で馬主であればだれもが出走させたいレースだった。そしてファン投票で選ばれた馬が走る夢のレースでもあった。
 この年末の風物詩であることの特別さというのは大事ではないだろうか。2017年からは有馬記念のあとにも競馬開催日程を設けて、ホープフルステークスのG1化まで目指しているという。これにより有馬記念は今年最後の総決算レースという特別さも失い、普通のG1化していく一方になりそうだ。
 こういった方向性はプロ野球がクライマックスシリーズを創設したことを思い出させる。プロ野球機構は少しでも消化試合を減らすため、全体的に薄く興行収入を得て、全体の売り上げを向上するため経済優先でこれを断行した。その引き換えに失ったのは例えば凄まじい視聴率をたたき出し、国民の誰もが注目した10.8のような本当のガチンコ試合だ。リーグ優勝しても日本シリーズに行けるかわからない、3位でも日本シリーズに行けるかもしれないといった、はっきりしないルール設定は、ここだけは負けられないという真剣勝負を奪い去った。
 今回のJRAの日程変更は、年末のファンの競馬需要を吸い上げる意味で短期的な収入増に繋がることは間違いないだろう。ただし、有馬記念も普通のG1です、回避しても構いません、有馬記念の後にも競馬やるのでそちらを買ってくれても構いませんというメッセージを送ってしまうことは間違いない。有馬記念が2017年以降は以前ほど盛り上がらなくなることは確実だ。
 何より粋じゃない。年末は有馬記念で競馬の総決算。好きな馬にファン投票をして好きな馬を買う。勝っても負けてもそれで終了。これで気持ち良いと思うのは、やはり古すぎるファンなのだろうか。



田中将大投手がゲストプレゼンターとして表彰式に

 今年は有馬記念アンバサダーに任命された田中将大ヤンキース投手がゲストプレゼンターを務めることに決定した。田中投手は3年前の2013年にも有馬記念プレゼンターを務めており、2回目。2014年にはジャパンカップのプレゼンターを務めており、プレゼンターは合計3回目だ。田中投手は以前からスポーツ新聞に予想を発表するなど競馬好きとして知られているが、2013年のときの中山競馬場来場が初めての競馬場訪問。プレゼンターも3回目でもう慣れたのではないだろうか。
 なお、田中投手がプレゼンターを務めた2013年の有馬記念勝馬はオルフェーヴル池添騎手。2014年のジャパンカップ勝馬はエピファネイア・スミヨン騎手だった。今年勝つのはどの馬か?
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