ジャパンカップ2017の出走登録馬が発表され、ケイバブックを始め各社が想定騎手を発表した。しかし、アイダホの騎手欄が空白である。これは非常に不自然な話だ。
ライアンムーア騎手はアイダホを管理するエイダンオブライエン厩舎と主戦騎手契約をしていて、来日しているのに騎乗しないというのは変な話だ。となると主戦騎手契約以上に配慮すべき事情があると考えざるをえず、そうなると今回の短期免許の身元引受調教師である堀調教師しか見当たらない。
とりもなおさずサトノクラウンの鞍上問題だ。サトノクラウンの主戦デムーロ騎手だが、佐々木主浩オーナーがシュヴァルグランはデムーロ騎手に乗ってもらうと言ったとされており、そうなるとサトノクラウンの鞍上が宙に浮く。そこにムーア騎手という流れは十分ありえるだろう。
ただ、現状ではシュヴァルグランの騎手欄も空欄。やはり馬の能力・実績からしてデムーロ騎手としてはサトノクラウンに乗りたい気持ちがあるのだろうか。そうなるとムーア騎手は何の問題もなくアイダホということになるだろう。
そうなると今度はシュヴァルグランの鞍上が問題になる。これまでの主戦福永騎手に戻ればよいと思ってしまうところだが、佐々木主浩オーナーはどうも福永騎手に乗ってほしくなさそうだ。ヴィブロスもヴォルシェーブも福永騎手から替えてしまっている現状で、、。
さらには、万が一にも武豊騎手の故障が長引きキタサンブラックに乗れないなどということが起これば、問題はさらに複雑になること間違いなく、ジャパンカップはしばらく陣営の思惑が交錯しそうだ。