イスラボニータは古馬になりマイル戦で最も成績が安定している。とはいえ、皐月賞馬かつダービー2着とマイルより長い距離でも成績を出しているように、この距離で体力勝負になっても崩れる要素は少ないとみる。サトノアラジンは過去2年の同レースがイマイチだが、今年は前走で究極的な不良馬場を経験し、解放される今回は案外好走してくるような気もする。マイルが距離の限界という馬でもないし、ギリギリまで追い出しを我慢すれば却って伸びるタイプ。
3歳は対古馬の比較でちょっと劣勢な印象も、54キロで先行した時のレーヌミノルが少し怖い。積極策が上手な騎手に加え、マルターズ以外は案外先行馬の多くない組み合わせなので。
エアスピネルはクルーガーと同様キンカメ産駒だが、勝ち鞍は全てマイル戦に集中している。裏返すと2000M以上では勝ち切れないレースが多々あるのも事実。荒れて体力の要る馬場は得意だろうが、マイル戦以上の地力をレースで問われた場合、果たして好走できるか。
安田記念3着なら実質マイル戦を制したも同然のレッドファルクスも、数字上でマイルに勝ち鞍がないこと以上に、例年よりタフなコンディションが予想される今回は体力面が追い付かないような気がする。
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