キタサンブラックの偉大さというのは、予想を裏切り続けたことだ。
安い馬だから走らないだろう。2戦目の単勝オッズは48.4倍だった。それを裏切って勝つ。この血統では無理だろう。スプリングステークスの単勝オッズは12.3倍だった。それを裏切って勝つ。3000mの距離では無理だろう。菊花賞の単勝オッズは13.4倍だった。それを裏切って勝つ。3200ならダメだろう。天皇賞春でも2番人気4.5倍だった。それを裏切って勝つ。不良馬場ならだめだろう、、それでも勝つ。
ふと思った。キタサンブラックを信じ続けた人はどれくらい儲かっただろうかと。計算してみた。キタサンブラックの単勝回収率は614%だった。ディープインパクトの105%と比べると大変な数字だ。
つまりキタサンブラックはファンを儲けさせまくった馬だった。19戦して着順が人気を下回ったのは僅か3回。16回は期待に応えた。というよりは期待以上に走り続けた。
きっとラストラン有馬記念も、期待以上の走りを見せてくれるだろう。それがキタサンブラックらしい。