新しい競馬ファンはもしかしたら知らないかもしれない。あのディープインパクトは国内で1度だけ負けたことがあることを。それが有馬記念であることを。その相手がハーツクライという馬だったことを。
そのハーツクライの子4頭が今年はキタサンブラックの前に立ちはだかる。
1頭目はシュヴァルグラン。福永騎手もスタミナは無尽蔵と評した馬で、距離延長は好材料。中山の馬場が重くなってもどんとこいである。
2頭目はスワーヴリチャード。強いと評判の3歳牡馬で、レイデオロに次ぐ存在。休み明けの前走は古馬初対戦にも拘わらず56キロで楽勝。今回は55キロでさらに怖い。
3頭目はサトノクロニクル。こちらも古馬初対戦で重賞初制覇と強い3歳。
4頭目はカレンミロティック。ハーツクライがディープインパクトを封じたときは思わぬ積極策からの粘りこみだった。先行からの粘りといえばこの馬。意外性があり怖い1頭。
このハーツクライ包囲網を突破してキタサンブラックが勝つことができるのかという血統のドラマにも注目してほしい。