有馬記念で引退ラストランとなるキタサンブラックのドキュメンタリー番組がNHKで30日18時5分からだと発表された。
当初はクローズアップ現代の枠での放送が予定されていたが、引退が決定したことで、より長い枠に決定したとのことだ。
6月の宝塚記念の頃から密着し、キタサンブラックを鍛えるために常識破りのハードトレーニングに挑んだ陣営の苦闘などに迫るとのことだ。
ただ、競馬ファンなら気づくと思うのだが、キタサンブラックの調教に関しては、宝塚記念時にハードに追いすぎたために疲労が残って失敗し、その後はソフトな仕上げにすることで成功したという話を伝え聞いてきた。ミホノブルボンのドラマのように、ひたすら強い調教で名馬を作り上げたという単純なものではなさそうなところが難しい。そのあたりが番組でどう描かれているのか注目したいところだ。
そもそもキタサンブラックのドラマというのは少し難しい。ディープインパクトのような完全無欠のヒーローではないし、オグリキャップのように不調から奇跡的な復活というものでもない。馬の頑張りと馬主北島三郎氏のストーリーとをどうリンクさせるかというのも難しそうで、ここはNHK制作陣の編集の腕の見せ所だと思われる。