有馬記念出走馬の中に1頭不気味な穴馬がいる。中山巧者サクラアンプルールだ。
天皇賞秋後はジャパンカップをスキップしたが、これは疲れていたからではない。当初から適性があると見た有馬記念一本に絞ってメイチの仕上げで臨むためのようだ。
中山実績というのが3.1.1.0と一度も馬券を外したことがない、中山マイスターといってよいもの。今年2月には豪華メンバーの揃った中山記念で8番人気2着と穴を開けている。ロゴタイプ、アンビシャス、リアルスティール、ヴィブロス、ヌーヴォレコルトといった強豪に先着しているのだから大したもの。
手綱をとるのが蛯名騎手で、中山マイスターといったらマツリダゴッホを思い出さざるをえない。ちょうど十年前2007年に9番人気単勝52.3倍の大波乱を招いた中山の鬼。
サクラアンプルールの場合、2000mを超える距離を走ったことがないが、コーナーが多い中山2500の場合、マイラーでもこなすことが多く、特に問題はないだろう。
蛯名騎手は今年はリーディング34位と不調でG1勝ちもないが、最後の最後に穴馬で一発仕事をしそうな雰囲気が満々ではないか。