今年の天皇賞春のメンバーだが、逃げ馬が揃った。ヤマカツライデンは昨年もこのレースでキタサンブラックを制した逃げた生粋の逃げ馬。何が何でも逃げる構えだろう。
さらにこれに絡んでいきそうな馬もいる。トミケンスラーヴァは古都ステークス、万葉ステークスと逃げて勝ったもののここ2走は逃げられずに惨敗。こういった場合、晴れの舞台で今度こそは悔いなく逃げたいという陣営の意気込みが強まるケースが多い。カレンミロティックも可能性は低いが逃げても不思議ない馬だ。
仮にヤマカツライデン・トミケンスラーヴァの2頭の逃げとなると怪しい雰囲気が漂ってくる。歴史的に長い距離で2頭の馬が大逃げを打つと大波乱というケースは繰り返されている。
競馬歴が浅い方もいると思うので振り返っておこう。
1992年有馬記念
メジロパーマー・ダイタクヘリオスの大逃げ。スプリンターのダイタクヘリオスは沈んだものの、メジロパーマーが逃げ切り大波乱。2009年エリザベス女王杯
クィーンスプマンテ・テイエムプリキュアの大逃げ。これは完全なる行った行った。ブエナビスタが慌てて追い込むも届かなかった。
2007年皐月賞
ヴィクトリー・サンェッペリンの大逃げ。こちらも行った行った。フサイチホウオーの追い込みも届かなかった。
1頭での大逃げと違い、2頭で逃げていると、競り合っていて恐らくバテるだろうという風に後続騎手としてはむしろマークを外してしまう傾向があるのだろう。逃げている方は意外と兼ね合いがついていてストレスなく走っている場合もある。
特に京都競馬場の馬場は開幕週からレコードタイムが出るほど走りやすい高速馬場。ヤマカツライデン・トミケンスラーヴァを格下と侮っていると痛い目に合うかもしれない。