テトラドラクマ 85点
この馬はルーラーシップ産駒ながら、産駒の特徴である、前の肩の可動域が広くてトビが大きい走法をあまり受け継いでいないなという印象だった。というのも、母方のファルブラヴの血が全く逆の走法特徴を持つ。肩の可動域が狭く脚が上がらず、突っ張ったような振り出すような走法で、ワンカラットやアイムユアーズなど、判で押したようにその走法だった。
クイーンカップから3か月の間隔を経てどういう走法になって戻ってくるか楽しみにしていたが、最終追い切りを見る限り、ルーラーシップ化はしなかった、歩幅が大きくはならなかった。
強いていうとどちらかというとファルブラヴ寄りの硬めのパワフルな小気味よい回転で走る感じになったと思う。もちろんワンカラットやアイムユアーズのようながちがちの走法ではなくて、ルーラーシップの柔らかさもある程度はあるが、因みにワンカラットやアイムユアーズは当然のことながら東京マイルを同じように苦手にして小回り向きだった。
いずれにしても個人的に勝手に期待していたルーラーシップ化はなかったと思うので、逃げて粘って最後の最後に捕まる2,3着かなという印象を持った。
タワーオブロンドン 85点
これは既に2歳時から完成された良いフォーム。それを維持している感じ。個人的にはパワーとスピードに寄っていて1400くらいの方が良い印象なのだが。
パクスアメリカーナ 90点
あまり評価していない馬だったが、変わってきて良化したと思うので考え直さないといけないと感じさせられた。これまで首の使い方が若干硬かったのだが、今回の最終追い切りでは首が柔らかくなってぐいぐいと推進力を増しているような走法になった。見返してみると、父クロフネとそっくりな走法になっている。父クロフネ自身もNHKマイルカップを勝っているし、パクスアメリカーナの全姉ホエールキャプチャもヴィクトリアマイルを勝っているという血統からも、怖い存在になった。