オークス2018で狙うべき馬は?桜花賞2018結果上位5頭ラップタイムから1番強いのはラッキーライラック

桜花賞2018

勝ち時計:1:33.1 (前半46.6-後半46.5)
ラップ:12.3 - 10.7 - 11.5 - 12.1 - 12.1 - 11.5 - 11.3 - 11.6

 正直外回りの馬場が読めない。ただ500万下のバティスティーニ戦が1:33.9、これがハイペースなので何ともだが土曜よりは軽くなっていたと思うし、高速馬場に近いところに来ていたのかな。内外周りで違うかもしれんが。その中で、展開的には中弛みの展開といっていいと思う。前半の3Fが34.5とかなり速い入りだが、1000通過まで行くと58.7と平均ぐらいに落ち着く(1000FA11.74レース全体FA11.64)。この展開は端的に言えば後ろから中弛みで無理せず詰めていけた馬が有利で、NZTほど顕著ではないけど後ろの馬のほうが有利だったと思う。L3で11.5、L2の直線前半が最速11.3だからね。

 なので最後に結論を言うとアーモンドアイも強かったけど「一番強かったのはラッキーライラックだと思っている。オークス本命は決まったかも、という感じ。」

1着13アーモンドアイ(ルメール)

やはり出負けしてしまって後方からの競馬となる。道中も後方外々で進めながらだが前がかなり速い流れ、無理せず3角まで動かない。3画辺りから少しペースが落ちてきたのでここで外からじわっと進出を意識。4角で外々を回して勢いをつけながら直線で大外。序盤でそこからフルスロットル、一気に伸びて2列目。L1で抜け出したラッキーライラックの外から鮮やかに差し切っての完勝だった。

ん~強かった。個人的にマイルは短いとは思っていたんだけどね。前半前がかなり速かった、ここで確かについていけなかった。ただ3~4角で明確に息が入ったことでここで外からじわっと取り付けたし4角出口からしっかりと仕掛ける意識を持って直線に入れたので直線序盤で脚を爆発させることができた。ただシンザン記念と違って、さすがに緩んだといってもかなり基礎スピードを問われているのは間違いないわけで、これをクリアできていたなら本質的にマイルでも戦えるだけの地力があったということだと思う。ただオークスだとやっぱり乗り方に工夫がいると思う。距離自体はマイルでやれちゃったけど長い方がいいとは思っていて、問題はゲートの拙さ。ここでもプリモシーンのほうが派手に出遅れたから目立たなかったけど後方2番手にならざるを得ない競馬だったわけで、機動力が問われるオークスで後方からでは何とも...というのはあるかな。どちらかというと勢いをつけていきたいタイプだと思うので、その点も踏まえて向こう正面でダービーのレイデオロみたいな感じの競馬を要求されるかもしれない。そういった弱点はあるが素材としては本物だったということでしょう。ただ、個人的にはこの桜花賞ではラッキーがかなり苦しい競馬になったので、まだ勝負付けは済んでないと思う。それでも一頭だけ33秒台、それも33.2と圧倒的だったからね。今日はうまくかみ合っただけでなく力もトップレベルだったということを証明できた一戦かな。

2着01ラッキーライラック(石橋脩)

好発を切ってそこから押して先行、まずは外の各馬を行かせて2列目のポケットで進めていく。さすがにマークがきつく少し窮屈になってそこで前半少し行きたがるかな?というのもあったが徐々に落ち着いて前にスペースを保つ。ただ前半3Fがハイペースの流れに2列目で乗ってしまう。3~4角では今度は前がコントロールしてきてここで仕掛けを待たされる形で直線。序盤ですっと外に出して追い出されて堂々と先頭に立つが、L1で強烈に伸びてきたアーモンドアイの勢いには抵抗できずの2着完敗だった。

強い負け方だったと思う。こういうラップの偏差の大きい競馬になった時に言えるのは、この偏差の大きいところでいかに脚を残す入り方をするか。この馬の場合は入りの34.5に近い入り方をして、中盤の12.2-12.2でペースを結構落とす形になった。もちろん息を入れないとしんどい競馬なのでこれ自体は仕方がないんだけど、やっぱりフラットに平均ペースってのと違ってこうやって前中盤での波が大きいと後ろとしては取り付けるのが大きい。それでも窮屈になってやや掛かり気味が前半3F地点、そこから息を入れて直線L2でしっかりと良い脚を使って抜け出してきた。総合力の高さをかなり見せてきたと思う。オークスはどちらかというとそういった面が問われやすいレースなので、対アーモンドアイで考えたときに適度なスローで2~3列目の内から我慢しながら直線ですっと加速、という点で出し抜ければ逆転可能な範囲だと思う。大味なTS持続タイプが一番苦戦しやすいのがオークスだからね。しっかりと前目でレースを支配して適度なスローに持ち込めれば。負けたけどこれだけ流れた中で前目に乗っていい脚を一瞬でも使えたのは大きい。強い2着だったと思う。

3着09リリーノーブル(川田)

五分のスタート、そこから無理せずじわっと控えて好位の外目で進めていく。道中もかなり流れているのを察したか控えて中団まで下げてコントロールの意識。3~4角でも中団の外目で進めながら直線。序盤で前のレッドサクヤの外に出してしぶとく2列目に伸びてくるがアーモンドアイにあっさり交わされる。L1までしぶとく伸びて前のラッキーライラックとの差はじわっと詰めるが3着まで。

ん~ここまで流れてしまうとなかなか難しかったかな。川田としては速いとみてうまく下げたと思うしこれは結果的にファインプレーだったとは思う。あまり前半無理していいタイプではなかったと思うしね。中盤でも我慢して脚を残して直線勝負に賭けたけど、現時点では力負けというほかない。もちろんマウレアとの比較ではこちらの方が頑張ったかなと思うけどね。総合的にみて基礎スピード面はかなり高いレベルでめどを立ててきたと思うが、その点でもラッキーライラックのほうが上回ってきたとなると総合的に勝てる要素がほとんどなくなってしまったので、今後もラッキーライラック以上の評価は難しくなる。機動力はあるのでその辺は良いと思うが、オークスで勝ち負けとなると簡単ではないかな。

4着07トーセンブレス(柴田善)

やや出負けだがいつもよりはゲートを出てそこから押しながら追走しつつ中団馬群の中で進めていく。道中も終始促しながらの追走になって中団やや後方で3角。3~4角で前がペースを落とす中で後方馬群の外目、前に壁で仕掛けを待って直線。序盤で追い出されてからの反応が地味で一気にアーモンドアイに差し切られる。L1はそこから結構伸びてきて4着は確保した。

ん~結果論だけどあまり前半から出していかなかった方がよかったかもしれんね。前半で温存して3~4角で外から動く形のほうがこの馬にとっては良かったと思う。前半出していって脚を使う、中盤で囲まれてペースダウンで合わせなきゃいけなかった。直線ではまた加速という感じになってここで反応も鈍かった。そういった器用さがないタイプなので、前半は無理せず仕掛けどころでギアを上げるだけの競馬に持って行く方がよかったかなと感じる。今回でもエンジンのかかりがちょっと遅く感じたし、この馬の脚を引き出せたという感じでもないのでちょっとせかされた割に結局直線までで見て前を向けず、良いポジションを取れなかったのもあるんじゃないかなと。まあ細かいところで実際3着があったかとなるとそれは微妙だと思うんだけど、個人的には前半無理せず3~4角で勢いをつける形でどこまでやれたか見たかったかな。この馬もオークス向きだとは思うんだけど、2400で問われるギアチェンジ面での不安はちょっとあるのでその辺りを克服したいね。ポジショニングも大事だけど、この馬は要所の仕掛け方が重要だと感じる。

5着17マウレア(武豊)

五分のスタート、そこから無理はせずに中団の外目で進めていく。道中も前にリリーノーブルを置くような形で進めて3角。3~4角でもリリーの後ろで正攻法で進めて直線。序盤で外から追い出されてリリーを目標に差を詰めたいが詰まらず。ラストまでじりじりと伸びきれず4着争いの一角で終わった。

豊が大振りしたいような感じのコメントだったけど、結局枠的にも無難な感じになってしまったかなと。まあ全体がここまで流れてしまうとなかなか前につけていくのは選択肢的に難しいから仕方ない面はあるし、リリーノーブルとはここに向けての過程の違いも出てしまったかなという感じ。まあこの馬も正直ラッキーライラックとの比較では勝負付けが済んでしまっていた馬なので仕方がないかな。ペースが上がったことでリリーノーブルよりも対応できなかったかなというのもあるしね。現時点ではこれが実力差といわざるを得んかなあ。


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