エリザベス女王杯というと未だ記憶に鮮烈に残るのが2009年クィーンスプマンテ・テイエムプリキュアによる行った行ったの大波乱だ。
圧倒的一番人気ブエナビスタが追い上げるも間に合わず、なんと3連単は154万馬券となった。そして今年はその再現の匂いが感じられなくもない。
というのも今年の人気馬は差し・追い込み馬が揃ってしまっている。モズカッチャンは前走札幌記念は離れた最後方からの追い込み。リスグラシューも末脚に賭ける馬だし、前哨戦でもスタートで出遅れてしまっている。カンタービレも秋華賞では後方待機策で3着に食い込んでいる。
それ以外にもミスパンテール、アドマイヤリード、ヴァフラーム、キンショーユキヒメ、コルコバード、レイホーロマンス、スマートレイアー、ハッピーユニバンス、フロンテアクイーンと追い込みタイプが多い。
こうなると怖い逃げ馬はどれか。昨年先行して粘り穴を開けているクロコスミアは当然怖いところ。ただ、それなりに穴人気する馬で、2009年ほどのインパクトはない。
そう。本当に怖いのはプリメラアスールの方だ。恐らくこちらは最低人気級、単勝万馬券必至の馬。しかし、この馬、実は2年前にはこのエリザベス女王杯で5着に粘った実績を持つ。そのときも幸騎手がうまいペースで逃げて直線入口ではあわやと思わせた。56キロを背負わなければいかないこのレースでは500キロを超える雄大な馬体もプラスに出る。楽逃げが叶えば、、えらいことが起こる可能性もある。