マイルチャンピオンシップで有力視されるアエロリットだが、前走毎日王冠のレース内容に関しては評価が定まっていない感がある。というのも、前半59秒0という緩いペースで逃げており、モレイラマジックで勝ったにすぎないという声もあるからだ。
しかし、競馬はスローペースなら単純に前有利ということでもない。私自身の実感として、今年の東京は差しが決まるなあという印象があり、競馬ファンからもそういった声はよく聞いた。先日の天皇賞秋もレイデオロの差し切り勝ち。そこでデータを調べてみた。
ここまで芝のレースは56レース組まれているのだが、なんと逃げ切ったのは4頭のみ。単勝回収率も45%と散々な結果になっている。
年月日 | レース名 | 馬名 | 騎手 | 頭数 | 人気 | 着順 |
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2018.10. 7 | 毎日王冠G2 | アエロリット | モレイラ | 13 | 1 | 1 |
2018.10.13 | 未勝利 | サンディレクション | 大野拓弥 | 9 | 3 | 1 |
2018.10.14 | オクトー | マウントゴールド | 内田博幸 | 10 | 3 | 1 |
2018.10.21 | くるみ賞500 | ウィンターリリー | 北村友一 | 8 | 4 | 1 |
やはりこの秋の東京は、スローペース・ハイペースに関わらず、差し馬の決め手が活きることが多く、逃げ切りは難しい。アエロリットは逃げて、そこから差すような強い競馬だったと評価することができるだろう。全体の時計も優秀ということは上がり4ハロンが45.5と極めて速かったことを意味する。素直に評価せざるをえないところだろう。