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今年の宝塚記念、決着タイムは
2:13.0
だった。


ナカヤマフェスタが大外から豪快に差し切って制した次の瞬間、
すぐに私が目をやったのは、
電光掲示板の勝ち時計の表示だった。
阪神競馬場の芝コースは、前日の雨のせいで渋って開催を迎えたが、
直前にはアドメイヤメジャーがかなりの好時計で勝つに至っていたから、
時計はけっこう気になってしまっていたのだ。



そして2:13.0の数字は私を満足させるものではなく、
振り返ってみれば、私も、
「なんとなく物足りないな」
などと競馬ナンデでコメントしてしまっている。


競馬のスピード感を我々ファンは
そこまで敏感に感じ分けることはできないから、
今自分が見たものの凄さを
「時計」で裏付けてもらいたい。



もしあのとき示された数字が
2:10.0だったら、
ナカヤマフェスタすげええええええええええ
超最強~~


みたいなスカっとした感覚を
私も抱いていたのではないかと思う。


スカっとしたいのだ。



やはり多くの競馬ファンが、なんだかんだで、
馬の能力を時計で測ることに慣れてしまっている。

それはすなわち
高速決着を期待していることに繋がっているのではないか。


香港で競馬を見たときも、
ドバイで競馬を見たときも、
電光掲示板のあんなに一番良い位置に、
勝ち時計と上がり4ハロン、上がり3ハロンがでかでかと表示されることはなかった。


レースが終わったら、すぐ次に目が行くのは勝ちタイム。
これほど時計を気にする競馬ファンというのも異常ではないか。



長々とお付き合いいただいてしまったが、
詰まるところ、
少し立ち止まって考えてみると、
超高速馬場化を進めている原因は私たち競馬ファンにもあるのではないか。


ではどうすればよいかというのは今回はさておいて、
試論として書いてみた次第である。



おわり

ある時競馬ファンの友人と新幹線で名古屋まで行くことがあった。
その車中で彼がPCでダビスタをやっていたので、
それを隣の席から見させてもらったことがあった。
東京名古屋間は2時間ほどだろうか、
驚くべきことに、
その間に彼は数十年分牧場経営をして、
数十頭の競走馬を生産した。


能力が低いとわかった瞬間、
2歳馬でもなんでも即処分してすぐまた次の馬を生産するというスタイル。
ゲームであるから仕方ない。
批判するつもりも全くない。


しかしその感覚が少しずつでも持ち込まれ、
どこか競馬ファンの質を変えてきているというのは多少なりともあるように感じる。



POGの大流行にもそれに似たものを感じる。
スーパーエリートホースを一手に所有する楽しみ。
血統の悪い馬、脚の遅い馬、駄馬に用はない、という世界。
そういうゲームだ。



1:31.4!すごい!!
スーパーホースの誕生だ!!
という昂揚感はこれらの延長上にありはしないか。


やはり瞬間的にではあっても
レコードタイムが馬券の売り上げに繋がるであろうことに
段々と納得がいってくる。



「高速馬場→レコードタイム→競馬ファンの昂揚→馬券の売り上げ増」
JRAにとっては馬券の売り上げは死活問題だから、
ファンなどよりよほどシビアに考えているはず、
何かしらこれに関するデータを持っているのかもしれない。


もしもそのようなデータが立証されていないとしても、
競馬ファンのこういった動向が、
JRAをしてそう認識(誤解?)させてしまっているのかもしれない。



がんばれハイセイコーと単勝馬券を握りしめる
感情移入の娯楽から、
スーパーエリート・完全無欠・無敵の怪物つえええええええディープインパクトを見物する
一瞬の清涼剤的娯楽へ。




そういったファンの変化を敏感にキャッチしてしまったがゆえの
JRAの馬場高速化なのではないか。
競馬場は、スーパーホースが駆け抜ける刺激的な遊園地。


だとすればこのスピード中毒は簡単に止まるものではないのだろう。



続く

「さらばハイセイコー」で、
私は競馬を始めた。
寺山修司のこの詩には、今でも、
私が理解するところの競馬の全てが込められていると思っているのだが・・・


そこで語られている競馬というのは、一言で言ってしまえば、
「自己投影」。


少年工も、売春婦も、ピアニストも、車椅子の少女も、
誰もがハイセイコーに自らを乗せて、
自分を応援するがごとくして単勝馬券を買う。


私などが陳腐な表現でまとめてしまうのは恐れ多いが、
「感情移入」や「自己投影」といったものに違いはないと思う。


当時も今も、
日本の社会構造に大きな変化が生じたわけではあるまい。
ほんの一握りのエリートと、
大多数の一般庶民で構成されていることに違いはないはずで、
だとすれば競馬ファンの多くは、
ディープインパクトには自分の影を少しでも重ね合わせることはできなかったはずだ。



シンボリルドルフが圧倒的な強さを誇っても、
ブームを起こすことができなかったのと同じで、
ディープインパクトも強いだけのこの馬が人気を博すとはとても思えなかった。
しかし、これは私の「競馬=自己投影」という古い考えに基づく見込み違いだったようだ。



今や競馬は、すごいものを、人知を超えたスピードを、スーパーホスを見物しにいくもの。
強い馬、圧倒的に強い馬が出てくるほどに競馬は盛り上がる。
個々が自分なりの好きな馬を見つけて、それぞれに楽しもうという、内なる楽しみではない。
スーパーホースの誕生を、圧倒的なスピードを、衝撃の瞬間をみんなで見物しよう!
というものになったのだと思う。



クラブケイバというのもそういったことなのだろう。
馬って速いよね、
すごいタイムだよねやばいっしょ、
まさかまさかの末脚、
マジ上がるんだけど~~↑↑

みたいな。。


続く

これもひとつの社会病理だとすれば、
その解決法を探るためには、
まずは、
「その裏で誰が得をしているのか」
を考えるべきだろう。
これがわからなければ利害調整を図れない。


しかし、この問題は、ここで大きく躓く。
誰が得をしているのかよくわからないのだ。。


高速馬場で馬が壊れてしまい、
競馬ファンも陣営も悲しい思いをするだけで
みんなが損をしているようにも思える。


もしもみんなの損なのだとしたら、
こんなものは簡単で、
「じゃあやめましょうよ」
で話は終わりのはずだ。


それにも関わらず、
この問題はなかなか歯止めが利かない現状で、
遂には3歳馬が1:31.4で走って故障するまでに至ってしまっている。




そこでもう一度よく考えてみたい。

競走馬の身体を犠牲にして、
高速馬場で得をしているのは、
誰なのか?


「高速馬場→レコードタイム→競馬ファンの昂揚→馬券の売り上げ増」


というのはもちろん思いつく。
仮にこの式が成り立つのであれば、
得をしているのは、
馬券を売り上げるJRAと、昂揚感を享受している我々競馬ファン
ということになろう。



でも本当にそんなことが事実としてあるだろうか?


私個人としては、
レコードタイム見たさに競馬を見ているつもりはないのだが・・・


今回は特にこの点に焦点を当ててみようと思っている。


「高速馬場→レコードタイム→競馬ファンの昂揚→馬券の売り上げ増」
は真か偽か。


続く

「高速馬場と、競走馬の脚部への負担・故障との間には
直接的な因果関係はない」

JRA馬場造園課は、高速馬場批判に対して一貫してこう反論している。


私は20年間競馬ファンをやっているから、
競走馬の故障というものにはもはや慣れっこになってしまっているところがあって、
カノヤザクラが非業の死を遂げても、
「ああまたか」としか感じられなくなってしまっている。



こういった事故がある度に、
「ほれ見ろ 高速馬場のせいでこんなことに!」
と攻撃的な姿勢を取っていたらキリがない。

ここ最近急速に増えてきたという感じまではしないし、
何よりきちんとデータをとったわけではないから大きなことは言えない。


優秀な競走馬研究所を抱えるJRAが言うのなら、
その通りなのだろう、と、
自分としては穏健派を貫いている。



それでも、やっぱりちょっと最近多いかなということもあるので、
たまには少し立ち止まって考えてみることにした。



続く

ディープインパクトは圧倒的な末脚で
競馬界に本当に大きなインパクトを残した馬だったが。
私にとって一番インパクトだったのは、


この馬が440キロそこそこの小さな馬だったことだ。


競馬の競走というのは
種牡馬選定会の側面を有している。


特にGⅠ競走、
格式の高いGⅠ競走では、
その種牡馬選定会の側面が強調されるがゆえに、
一般の競走よりも1キロ重い斤量を背負うことになる。

つまり基本的には、
小型馬はお呼びでない。
種牡馬に適しないので勝ってもらっては困る。
と考えられているのが普通であろう。

だからこそ私は、
「こんな小さな馬は58キロは背負えない!」
と逆らい続けてどれだけ痛い目にあったことか・・・


ところで、
この常識をさらに一足先に破ったと思われるのが、
ステイゴールドで、
この馬自身非常に小さな体で長く活躍したが、
その子も、
小さい馬ほど、切れる脚が使えて、走ると聞く。
たしかにドリームジャーニー、ジャミール、ナカヤマフェスタ、マイネレーツェル、サンライズマックス・・・
競馬の常識からすれば、非常に面白い現象だと思う。
だからこそ、
ディープインパクトの産駒たちも、
もしかしたら小さい馬がビュンビュン切れまくるのだろうか、
と興味深くデビューを待っているところだ。


そういえばダービーで2着、朝日杯優勝したローズキングダムという馬も、
440キロの非常に小さな馬だ。
ナンデこんなにも小型馬の活躍がするようになってきたのだろうか?


ちょっと思いついたことがある。

それは世界的には非常識というほどに、
日本の芝の馬場が軽いことだ。
パワー、馬力といったものは今の日本ではあまり必要とされなくて、
とにかくスパッと切れる脚があればいい。
だからあまり馬格というのは求められないのかもしれない。

もしもこの仮説が正しいなら、
日本馬の国際競争力が心配になってくる。
他国ではもっと重い馬場、長い芝生のところで、
馬と馬が揉み合いぶつかり合うようなタフな競馬が行われている。
そこに、大外を回ってスパッと差し切り、というような切れ味だけを武器に戦えるだろうか?
日本が上がり32秒台ばかりの競馬になって、
いわゆるガラパゴス化していっていないかという危惧である。

もしかしたら、
上記した馬たちの血は全てサンデーサイレンスに行きつくのであるが、
このサンデーサイレンスが切れ味というものを凄まじい遺伝能力で広めまくってしまったがゆえに、
こういう状況を推し進めてきたのではないかとも考えられる。

いずれにしても、
ディープインパクト、そしてサンデーサイレンスは、
これからもなお、
日本競馬に大きなインパクトを与え続けることと思う。

http://sports.yahoo.co.jp/hl?c=horse&a=20090823-00000017-kiba-horse

札幌記念(GII)で圧倒的1番人気(単勝1.5倍)に推されながら、ヤマニンキングリーからクビ差の2着に敗れたブエナビスタ(牝3、栗東・松田博資厩舎)が、現地時間10月4日に仏・ロンシャン競馬場で行われる凱旋門賞(仏G1)の出走を断念することがわかった。



じゃあ逆にね、
秋華賞に出ること、勝つことにどういう意味があるのだろうか?

レッドディザイアなんてもう2度負かした。
勝負付けは済んだでしょう?

1億円?
要らないでしょう、そんなレベルの馬ではないでしょう。
そんなはしたガネを追い掛ける馬じゃないでしょう?


いいや。
1億円欲しいんです。
クラブの会員の皆様の懐が温まりますから。


そうですか。
そうなんだとしたら、
一口馬主システムというのはなんとも夢のない制度だなあと思います。

この馬は桜花賞のあとにも、
オークスじゃなくてダービーの方へ?
とも言われた。
個人的にはオークスに出るのもあまり意味のあることではないと思った。
でもまだオークスはよしとしても、
秋華賞はさすがに・・・


本当に会員さんたちは一億円、欲しいんだろうか?
全員に投票してもらってみたらどうでしょう?
きっと凱旋門賞に行ってほしいと思っているのではないですかねえ・・・
http://sports.yahoo.co.jp/hl?c=horse&a=20090819-00000509-sanspo-horse

ディープスカイは父アグネスタキオン、母アビ、母の父チーフズクラウンという血統。通算成績は17戦5勝(2着7回)で、重賞は08年のNHKマイルC、日本ダービーのGI2勝を含む4勝。総獲得賞金は6億4213万9000円。6月28日のGI宝塚記念(3着)が最後のレースとなった。



競馬メディアに携わるようになってから、
スターホースというのがいかに大事な存在であるかを知った。

わかりやすいもので、
競馬ナンデの毎週のアクセスを左右するのは、
日曜日のメインレースの注目度だ。
日曜メインが好メンバーなら、アクセスはぐいっと伸びる。
逆もまたしかり。

つまるところ、
競馬ナンデのアクセスを支えているのは、
1頭1頭のサラブレッドの「名前」だ。

はっきり言って、
スターホースがいようがいまいが、明日の馬券には関係がない。
個人的にはディープスカイの馬券など、一度も当てたことがない。

それでも、この1年、競馬の人気の一角を支えていたのが、
ディープスカイであったことは間違いがない。

競馬ファンであれば誰しもが、
この1頭のスターホースの引退を惜しまねばならない。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090806-00000004-kiba-horse

JRAは6日、セントウルS(GII)に外国馬の予備登録があったことを発表した。登録馬は以下の通り。
 ・インエグザイル Inxile(セン4、英・D.ニコラス厩舎) 通算成績14戦4勝。 ・マリオンマイルアンアワー Mullionmileanhour(牡3、英・J.ベスト厩舎) 通算成績2戦1勝。 ・リーガルパレード Regal Parade(セン5、英・D.ニコラス厩舎) 09年レノックス(英G2)3着など通算成績27戦7勝。 ・シリアスアティチュード Serious Attitude(牝3、英・R.ゲスト厩舎) 08年チェヴァリーパークS(英G1)1着など通算成績5戦4勝。 ・タックスフリー Tax Free(セン7、英・D.ニコラス厩舎) 09年グロシェーヌ賞(仏G2)1着など通算成績33戦14勝。


こういう話題をわざわざ話題にしないであげてほしい。

哀しくなるから・・・

本登録のような段階になってから話題にすれば良いと思う。


今まで何頭外国馬が出走しただろう?
予備登録からの出走率というのはどのくらいの数字になるだろう?
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090722-00000504-sanspo-horse

 同馬はこの春、ドバイに遠征し、GIII戦のドバイ・バランシーンで最下位の9着に敗退。帰国後は、北海道苫小牧市にあるノーザンファーム空港で鋭意調整され、先週末に函館競馬場に入厩。岩田康騎手とコンビを組んでの復帰戦クイーンS(8月16日、札幌、GIII、芝1800メートル)に向けて本格調教に入った。  ただ、ドバイ遠征の際、初戦に予定していたレースを鼻出血で直前に取り止めたように、鼻出血はほぼ"持病"。ふだんからサプリメント扱いの止血剤を使用し、効果的に作用しているが、調教を強めていくと鼻出血を起こす可能性も残されている。小島茂調教師は「そうであれば即、引退。オーナーとその合意は出来ている」としたうえで、「GIとは言わないが、もうひとつ勲章を獲らせてやりたいし、またそれだけの馬」と話した。陣営としては復帰に向け全力を傾けている段階。今後の調整を注視していきたい。

 気道粘膜の毛細血管の破綻〔はたん〕や肺出血等の内因性の鼻出血は習慣性となりやすい。馬は口で呼吸できないため鼻出血を発症すると呼吸が充分にできない。従ってレース中に鼻出血を発症した馬は競走能力が充分に発揮できない。

 持病があるだけに、一戦一戦が勝負になってくると思うが。
 クイーンSはこの馬にとって絶好のコース条件だと思う。ピッチ走法で、好位置につけて上手に立ち回る競馬が得意で、秋華賞を制したように、小回り中距離というのはぴったりではないだろうか。

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