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2013年 タイム 1’08”5 (良) 1FAve=11.42 3FAve=34.25
ラップ
①12.0-②10.7-③11.4-④11.6-⑤11.0-⑥11.8
1FAveとの誤差
①+0.6 ②-0.7 ③±0 ④+0.2 ⑤-0.4 ⑥+0.4
テン34.1-上がり34.4 『一貫』
『一貫』・・・逃げ△ 先行○ 差し◎ 追込△
1着パドトロワ・・・スウェプトオーヴァーボード×フジキセキ=フォーティナイナー×サンデーサイレンス 〔8-k〕 2-2
2着シュプリームギフト・・・ディープインパクト×Souvenir Copy=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔1-t〕 5-5
3着フォーエバーマーク・・・ファルブラヴ×ダンスインザダーク=ノーザンダンサー×サンデーサイレンス 〔9-c〕 1-1
流れは、テン-上がりのラップ差の少なさから『一貫』の流れ。展開的には、差しが最も恵まれ、次いで先行、逃げ・追込には厳しい流れと考える。
1着パドトロワは、前走京王杯SC14着(=東京芝1400m:1.0秒差)からの激走。函館芝コースは(1-0-0-2)、芝1200m戦は(7-2-2-7)でした。前走は休み明けで、休み明けは(0-1-0-4)と好走歴は少なく、叩き2戦目は(2-0-1-1)と好走が多い叩き良化型の馬ではあったが、近2走が2桁着順という点で侮ってしまった点は反省したい。洋芝小回りコースの函館・札幌では好走も多かったが、斤量も58kgと重く、ここまでの好走をするとは考えていなかったので、素直に反省する。外枠だったが先行脚質だったことからも、「ローカルコースの鉄則」を活かした結果と考えるが、また本馬はやはりパワーに優れたタイプと再確認。サマースプリントシリーズでも今年も侮れない馬と考えて、次走の好走にも期待する。
スウェプトオーヴァーボード産駒はミスプロ系で、エンドスウィープ系の快速血統。2歳の夏から軽快なスピードを武器に、芝もダートも短距離で活躍する。3歳以降はダートの成績が良くなり、ダート型にシフトしていくのだが、ダート型の流れは中山芝1600mに向くので好走に期待する。距離延長に対しては限界があり、基本的には短距離血統なのだが、本馬はマイルでも好走しているのでマイルまでは信頼性は高いと考える。母父フジキセキはサンデーサイレンス系で、内枠を活かして好位から抜け出すレースが得意。すっと好位を取って折り合い、一瞬のタイミングで馬群を抜けられる器用な脚を持っている。
No.〔8〕の牝系は、2歳~3歳春シーズンも好走は可能だが人気の時には詰めが甘い特性があり、本領発揮は3歳秋以降で、古馬で真価を発揮するタイプが多い。叩き良化型で、高速時計にも強い。分枝記号kは、かなり時計の掛かる馬場でのみ力を発揮する。冬場のダートや最終週の重馬場等が合う。気性が激しく、時計のかかる消耗戦に活路がある。
2着シュプリームギフトは、前走鞍馬S4着(=京都芝1200m:0.1秒差)からの好走。函館芝コースは(1-0-0-1)、芝1200m戦は(4-1-1-6)でした。札幌芝コースでも(1-1-0-1)と小回り洋芝コース適性の高い馬で、京都芝コース→函館芝コース変わりがプラス要因の馬でした。差し馬ではあったが、極端に後方に位置する馬ではないし、やや侮ってしまった点は反省したい。今回展開に恵まれた点はあるが、洋芝コースの好走の多い馬にて、函館開催が長いこのシーズンでは、侮れない馬と考える。
ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。母父Souvenir Copyはミスプロ系で、母系に上質のスピードを有した血統が入った芝向きのマイラー血統。どちらかといえば早熟タイプで、2歳から走り3歳前半が稼ぎ時となる成長力。、
No.〔1〕の牝系は、クラシックで好走が多く3歳春にはある程度完成する、完成度が高く仕上がりの早い牝系。3歳秋以降は緩やかに成長する。分枝記号tは、京都や中京などスパイラルカーブのあるコースで本領を発揮する。一瞬の脚があるので中山も得意。
3着フォーエバーマークは、前走福島民友C2着(=福島芝1200m:0.3秒差)からの好走。函館芝コースは(2-0-0-0)、芝1200m戦は(3-1-1-2)でした。ローカルコースの芝1200mは好走が多く、先行して好走する馬でもあり、今回最内枠にて「ローカルコースの鉄則」の恩恵を受ける馬と考えて、好走に期待して評価し、結果3着好走。牝馬の好走も多い重賞でもあり、その点でも合致した馬でした。「夏は牝馬」の格言もあるし、函館開催が始まるときには、本馬が好走しやすい時期と考えて、斤量的にも牡馬よりも軽い分好走しやすい条件もあると考えて、好走に期待するのもポイントと反省する。洋芝適性も高そうな馬にて、函館開催が長いこのシーズンは、まだまだ好走に期待できると考えて、次走の好走にも期待する。
ファルブラヴ産駒はノーザンダンサー系で、同系のエリシオなどと同じく2歳や3歳春に好走する早熟の快速牝馬がでやすい特性がある。牝馬のスピード馬は多数いるのだが、現状は芝1200mや芝1400m、芝1800mが主戦場で稼ぎ所。根幹距離よりも非根幹距離を得意とする産駒が多く、平坦コースならなお良く、わずかな距離の違いや坂の有無で成績が上下する。夏を境に上昇する産駒も多く、上昇軌道に乗った馬はしばらく追いかけても損はない。トップスピードに乗るのは早くないが、速い上がりの瞬発力勝負にも対応できる。母父ダンスインザダークはスタミナ型サンデーサイレンス系で、大物を輩出するしスタミナ抜群なのだが器用さに欠け、ギアが入れば迫力満点の長い末脚を使う一方で、トップギアまでに時間がかかり瞬時に反応できないという弱点を併せ持つ。また条件戦では手間取るも能力が引き出される格上挑戦は好走のプラス要因で、産駒が好走していた重賞で産駒が好走することが多いのも特徴。
No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースは鬼門で、広いコース変わりはプラス要因。3歳秋以降は本格化が始まり、堅実に走るタイプとなるが、人気よりもやや人気が落ちて伏兵の立場のときの方が好走しやすい特性もある。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。欧州的な瞬発力を秘めるがゴチャつく展開は苦手。
函館SSのポイントは、
①流れは、コース形態から『前傾』。逃げ・先行馬には厳しい流れとなるのだが、「ローカルコースの鉄則」が活きるため、内枠の逃げ・先行馬が好走しやすい。
②欧州型血統がポイント。大系統ノーザンダンサー系の好走が多い。
③スピード持続血統の大系統ナスルーラ系にも向く。
④高松宮記念好走馬は軸としての信頼性が高いが、斤量が重くなる点では注意が必要。特に高松宮記念で4コーナー5番手以内で好走した馬なら崩れにくいが、後方から差しての好走した馬は凡走の可能性もあるので注意。
⑤夏は牝馬の好走が多く、内枠・先行と「ローカルコースの鉄則」を活かせそうな牝馬には注目。
06/21 00:21 回顧アクセス:3983 |