◎ジョウショウアローは中盤から徐々に位置取りを上げると叩き合いを制して抜け出し直千競馬に適性を示した。好走の要因はラスト１ハロンで12.0要したのと、全体の時計が速くならなかったことに尽きる。ただ、馬場の外を使わず伸びてきた点は評価の対象。昇級で早くに通用するとはとても思えないが、例えば小倉芝1200のハイペースで前が総崩れ、とでも仮定すればひょっとして出番があるかもしれない程度のレベルはあるか。

　２着サンマルヘイローは道中で前が塞がったのが却って終いの伸びにつながった。３歳時に直千競馬に良績があり、500万で３着に接戦した当時の勝ち馬は鏑矢特別を制したストロングポイント。３歳から古馬になってのパワーアップを含めて力量を推し量れば、現状1000万でも直千なら通用することを事前に見抜いておくべきだった。

　勢いを買っていたキングオブザベストは連対圏に限りなく近い３着で、直千限定で現級に早くもメド。ただし、走破タイムからは本来勝ち切らなくてはいけないレースだった気も。

　最低人気のタムロウイングは４着でもダート1000Ｍでの好走実績を考えれば勝ち馬にコンマ１秒差もフロックではない。次走即狙いではないが、1000Ｍ戦への出走時には注意を。

　人気３頭の大コケが波乱を導いたが、特に上位２頭は敗れたのも決して意外な結末でもなかった。

　アフィリエイトは番手が利かない上、ダート1000では破格の時計の持ち主だが、あれは降雨で湿った結果極限まで軽くなった馬場で叩き出した成績。２勝目も芝だったように、ダートで短距離を押し切るには力強さが若干不足しているように映る。これに生来の淡白さを加味すれば、仮に最内枠でなくとも結果はどうだっただろうか。

　最後方から差を詰めてきたが７着に終わったウインキングストン、こちらも人気して馬券には貢献してくれない傾向の常連級。次走で前走を回顧した時、出遅れなければ勝負になっていたと思われそうなのだが、今回の末脚も数字ほどは切れてない印象。現級ではまだ掲示板が精一杯だが、それは発馬ロスとはおそらくまた別の話。

05/20 01:00　回顧アクセス：3038