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2013年 タイム 1’45”9 (良) 1FAve=11.77 3FAve=35.30
ラップ
①12.7-②11.4-③11.7-④11.8-⑤12.0-⑥11.9-⑦11.6-⑧11.2-⑨11.6
1FAveとの誤差
①+0.9 ②-0.4 ③-0.1 ④±0 ⑤+0.2 ⑥+0.1 ⑦-0.2 ⑧-0.6 ⑨-0.2
テン35.8-中盤35.7-上がり34.4 『加速』
『加速』・・・逃げ◎ 先行○ 差し△ 追込×
1着イスラボニータ・・・フジキセキ×Cozzene=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔4-n〕 3-3
2着プレイアンドリアル・・・デュランダル×ティンバーカントリー=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔7-f〕 3-3
3着クラリティシチー・・・キングカメハメハ×スペシャルウィーク=キングマンボ×サンデーサイレンス 〔2-f〕 10-10
流れは、テン-上がりのラップ差と中盤もそれほど緩んでいないため『加速』の流れ。展開的には、逃げが最も恵まれ、次いで先行、差し・追込には厳しい流れと考える。
1着イスラボニータは、前走いちょうS1着(=東京芝1600m)からの好走。東京芝コースは(2-0-0-0)、芝1800m戦は(1-0-0-0)でした。前々走新潟2歳S2着(=新潟芝1600m:0.5秒差)と重賞好走歴もあり、直線の長い左回りの広いコース(=東京、新潟)では(2-1-0-0)と崩れていない。毎回上がりも上位で好走しているし、直線の長いコースでの末脚勝負に向く馬と考えて、好走に期待して評価し、結果1着好走。最内枠もフジキセキ産駒にとってはプラス要因と考えたが、やはりこの時期の“イン突き”は非常に有効な武器となるようで、また先行して好走できる器用さは今後の活躍にも期待できると考える。フジキセキ産駒ということも、母父Cozzeneも2歳戦での好走に期待できる仕上がりの早さを有しているので、朝日杯FSではステップ的にも距離短縮が向くタイプと思うので、好走に期待したい。
フジキセキ産駒はスピード型サンデーサイレンス系で、内枠を活かして好位から抜け出す“イン突き”のレースが得意。すっと好位を取って折り合い、一瞬のタイミングで馬群を抜けられる器用な脚を持っていて、サンデーサイレンス系の中でも屈指の能力。この器用さは2~3歳の早い時期では大きな武器となる。この器用さと一瞬の脚の速さは、特に牝馬戦でも発揮され、大物食いもしばしば。2歳から走る早熟性を有しながら、高齢でも侮れないしぶとさがあり、セカンドステージも存在する。休み明け(=4ヶ月以内)での穴も多い。母父Cozzeneはグレイソヴリン系で、大物喰いの特性を持ち、先行馬は二枚腰、差し馬はえげつない末脚を繰り出す。芝向きの豪腕血統で、淀みのない流れで持ち味が活きる。マイルを中心に産駒によって短・中距離もこなす。2歳から走り、一度落ち込んでも古馬になって復活する。
No.〔4〕の牝系は、2歳時にも好走可能だが、3歳春から力をつけてクラシックでも好走することの多い牝系。成長能力に優れ、スタミナも豊富。2歳のこの時期はもともとの素質で走る感じだが、3歳春シーズンになると実が入り始める。分枝記号nは、仕上がり早で素軽いスピードと立ち回りの上手さが持ち味。底力には欠けるが器用さでカバーする。また短距離向きの馬が多く、中距離馬は洋芝開催向き。
2着プレイアンドリアルは、前走ジュニアGP1着(=盛岡芝1600m)からの好走。東京芝コースは初で、芝1800m戦も初でした。地方所属馬だが、中央のクラシックを狙っている馬で、地方馬と侮ってしまったことは反省したい。前走のジュニアGPは中央認定の重賞でもあり、そこでの1着好走はオープン戦と同じくらいと評価すべきでした。東京スポーツ杯2歳Sでは、前走1着馬の好走が非常に多く、オープン実績は信頼できる。敗退馬ならオープン戦での僅差負けなら好走は可能だが、条件戦以下なら連対をはずしているようなら、その時点で好走の可能性は低いと考えるべきと思います。今回は2着となったが、しっかりと好走したことを評価し、今後の成長にも期待したい。
デュランダル産駒はサンデーサイレンス系で、走ることに前向きな性格で、2歳戦から走り、芝・ダートを問わず走れるパワーも秘めている。古馬の成長力は、父母父ノーザンテーストということもあり期待でき、成長すると一気に上昇するマイル中距離血統。中でも3歳夏秋に身が入る例が目立つ。短距離の勝利数も多いが、スプリントに優れたタイプではなく、芝1400~2000mで鋭い差し脚を使うタイプが出世する。長い直線の得意なタイプと、短い直線でキレを活かすタイプがいる。外枠変わりとブリンカー着用に注意。母父ティンバーカントリーはミスプロ系で、軽いスピードのウッドマン系だが、パワーとスタミナを備えたステイヤーを多く輩出するタイプ。早めに先頭に立っての押し切りや、3~4コーナーからのマクる競馬を得意としていて、コーナーが4つある中山、阪神、ローカル小回りコースが合う。
No.〔7〕の牝系は、牡馬と互角に戦う牝馬が多く、京都コースや阪神コースでの好走が多い牝系。また距離変更ショックや位置取りショックなどのショックが良く効く特性があり、間隔を詰めた時にも良く好走する。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。
3着クラリティシチーは、前走いちょうS3着(=東京芝1800m:0.2秒差)からの好走。東京芝コースは(0-0-1-0)、芝1800m戦は(1-0-1-0)でした。左回りの直線の長い広いコース(=東京、新潟)では、(1-0-1-0)と好走が多く、毎回上がりも上位で好走。前走3着ということで、勢いという点でやや評価を下げ連下候補と考えましたが、やはりこの考え方はこのレースでは重要と思います。またいちょうSがこのレースでは最重要なレースで、上位好走馬特に1着好走馬は軸としての信頼性が高く、そこで僅差好走の上位馬なら反撃は可能と反省したい。今回3着と差し届かずの内容だったが、上がりは最速33秒3を繰り出したことは評価したい。小回りコースよりは直線の長い広いコース向きと思うので、今後も東京芝コースや京都芝コースなどでは狙いたい馬と考える。
キングカメハメハ産駒はキングマンボ系で、格の高いレースで究極のスピード競馬(=レコード決着)になるほど凄味をきかす血統。厳しい展開ほど持ち前の底力が活き、2歳から走れる完成度の高さと成長力がある。本格化前は詰め甘な点があることには注意が必要だが、ダービーの時期からは実が入り、成長力も豊富。また馬場悪化時にも好走が多く、これはキングマンボ系特有の道悪の上手さに起因するものと考える。母父スペシャルウィークはスタミナ型サンデーサイレンス系で、長い末脚を使い、嵌った時の強さは破壊力十分で、カミソリというよりはナタの切れ味。その分、小回りコースでの取りこぼしやスピード競馬での不安定さがある。一方で2歳戦に強い早熟性も有するが、古馬での成長力は豊富。
No.〔2〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。古馬での成長力も豊富。直線の長いコースでの末脚勝負に強い。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。
東京スポーツ杯2歳Sのポイントは、
①流れは、『加速』が基本で、『中弛み』も複合しやすい。そのため上がり勝負になりやすい。これまで上がり33秒台を繰り出している馬には注目。
②4コーナー5番手以内につけられる馬にも注目。
③スタミナ型サンデーサイレンス系が中心。欧州スタミナ型血統×母父サンデーサイレンスにも注意。
④No.〔1〕〔2〕〔4〕の牝系の好走が多い。
⑤いちょうS好走馬は特注。1着馬なら堅軸。
⑥前走1着馬を重視。前走敗退馬は、オープン戦や重賞で僅差なら反撃可能だが、条件戦敗退馬はその時点で軽視すべし。
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