東京コースは最終週とはいえ概ねインが伸びる馬場状態。
明確な逃げ馬不在でスローペースという戦前の予想だが、
昨年も同じようなことを言われながら結局ロングスパート戦
になっただけに、展開はレースが始まってみないと
分からないというのが正直な感想。

◎ エイシンフラッシュ
この馬をジャパンCで上位に評価するのは3年連続。
ダービーで本命に据えた際から述べているように、
ドイツ血統と東京芝2400mの相性の良さは特注。
とはいえ、昨年はそう言って自信を持って同馬と
デインドリームを軸にして大きく外してしまったが。。。
ただ今年は臨戦過程の悪かった一昨年、昨年と異なり、
前走GI勝ちの勢いを持って臨む点に再び望みを託したい。
休養を挟まなければ連続好走するタイプの叩き良化型で
ローテ的に前走よりも叩き3戦目のここがメイチという印象。
鞍上のルメールJは有馬記念で同馬を2着に導いた騎手で、
同馬に跨った際は積極的な競馬をするため、
大方の戦前の予想通りスローの展開場合、
道中の位置取りで有利に立てる可能性は高い。
有力馬が外目の枠に入る中、8番枠を引いた点も好印象。
オルフェーブルには一目置くとしても、
今の状態で同世代の馬や3歳牝馬には負けられない。

○ オルフェーヴル
一目置くと言っておきながらの対抗評価は配当妙味ゆえ。
宝塚記念は調教師の泣きもあったが、素人目に見ても
見栄えのしない追い切り内容だっただけに、
はっきり言ってあの勝利は流石に鮮烈な印象を受けた。
今回の追い切りは宝塚記念時よりも動いているという
印象を受けるだけに、宝塚記念で完勝したルーラーシップ
よりも下という評価はできない。
ネックは体調面よりも大外枠を引いたことだろう。
スローになった際、前に壁が作れないと制御が利かない
馬なだけに、スタートはソロっと出さざるをえない。
それでも一度エンジンがかかれば、前の馬を捉えるまでは
どこまでも伸びる末脚を持つ馬だけに、直線入り口で
よほど前との差が離れていない限り、東京の長い直線を
使って確実に馬券圏内に飛びこんでくるだろう。

▲ フェノーメノ
天皇賞は正攻法で勝ちに行く競馬に徹したが、
勝ち馬に上手くインをすくわれての2着。
負けはしたものの、メンバー中で一番強い競馬をした
と言って良いレース内容だった。
先行馬少ないメンバー構成で脚質的には有利な印象。
インが伸びる馬場状態だけに、内目の4番枠は好材料。
血統、戦績的に距離延長も問題無く、
セントライト記念の内容から持久力勝負にも対応可能。
現在4番人気と実力以上に評価が低い印象で配当妙味もある。

× ジェンティルドンナ
オークスの勝ちタイムから古馬に混じってもチャンスあり
と見られているようだが、タイムは展開一つでどうにでも
なるものだけに、個人的にはあまり評価していない。
3冠の掛る秋華賞がメイチのローテだっただけに、
間隔を空けたとはいえ前走時よりも状態が良くなっている
ということは無いだろう。
同期のヴィルシーナが実績の無い古馬に敗れ、
アイムユアーズが古馬相手に勝負ができなかった今、
同馬が古馬の超一線級相手に勝ち負けというのは
少々荷が重いように感じる。
人気も過剰という印象を受けるだけに、
ここはバッサリ切って妙味だろう。
11/25 01:21

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