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2014年 タイム 1’34”6 (稍重) 1FAve=11.83 3FAve=35.48
ラップ
①12.6-②10.9-③11.3-④11.3-⑤11.8-⑥12.1-⑦12.1-⑧12.5
1FAveとの誤差
①+0.8 ②-0.9 ③-0.5 ④-0.5 ⑤±0 ⑥+0.3 ⑦+0.3 ⑧+0.7
テン34.8-中盤23.1(3F換算34.65)-上がり36.7 『中弛み』
『中弛み』・・・逃げ◎ 先行△ 差し× 追込○
1着カレンブラックヒル・・・ダイワメジャー×Grindstone=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔25〕 2-4
2着カオスモス・・・マイネルラヴ×ファルブラヴ=ミスプロ×ノーザンダンサー 〔2-i〕 2-3
3着インプロヴァイズ・・・ ウォーエンブレム×サンデーサイレンス=ミスプロ×サンデーサイレンス 〔2〕 12-8
流れは、テン-上がりのラップ差が少なくともに速い流れと、中盤の弛みから『中弛み』の流れ。展開的には、逃げが最も恵まれ、次いで追込、先行・差しには厳しい流れと考える。
1着カレンブラックヒルは、前走阪急杯11着(=阪神芝1400m:1.4秒差)からの好走。中山芝コースは(1-0-0-0)、芝1600m戦は(4-0-0-3)でした。13年度は惨敗が続き、前走休み明けの阪急杯でも11着と惨敗だったが、今回一変して1着好走。中山芝1600mでは12年NZT1着好走歴があった馬だが、近走から考えると好走したのが不思議な感じで、しいていうなればこれがダイワメジャー産駒の特性だと考える。リフレッシュ効果が大きく、休み明けから○×か×○といったリズムで好走したり、実際は適性の合わないレースが続いて凡走しているだけの馬がいて、条件が合えばいつでも巻き返せるのがダイワメジャー産駒。本馬にとっては、中山芝1600mは以前に重賞好走したコースでもあり、好走できる条件に合うコースだったのだと考える。しかし好走したことで、再度スイッチが入り、好走を続ける可能性はあると思うので、今後の好走には注目したい。
ダイワメジャー産駒はサンデーサイレンス系で、力強いスピードを持ち、芝1600~2000mを得意とするマイラーや中距離型。フジキセキに近いイメージで、自身がダートを圧勝した実績もあるのでダートの得意な馬力型のタイプと、芝で鋭く斬れる脚を使うタイプと存在するはず。ダイワメジャー自身が中山芝コースで好走が多かったように、また古馬で本格化するまでは直線の長い東京芝コースや京都芝コースなどで最後につかまるレースが多かったことからも、キレよりもスピードの持続性能を活かしたレースに向くと考えますが、完成度は高い。本格化すると鋭く斬れる脚も使えるようになる(=父母父ノーザンテーストの成長能力で引き出される感じと思います)。また直線の短い中山・阪神芝コースでは1着も多いが、東京・京都芝コースになると勝ちきれずに2・3着になることが多い。母父Grindstoneはミスプロ系で、芝・ダート兼用の中長距離血統。2歳夏からいきなり走るタイプではないが、マイル・中距離戦の始まる時期には走り始め、3歳~4歳時が成長曲線の山となる。脚を溜めて直線勝負に賭けると弾けるアンブライドルド系ではある。
No.〔25〕の牝系は、活躍馬が近年では本馬だけで、やや衰退気味の牝系。特性は不明。分枝記号なしにて、やや晩成気味ながらも、平均的に能力を発揮するタイプと考える。
2着カオスモスは、前走東風S4着(=中山芝1600m:0.3秒差)からの激走。中山芝コースは(0-0-0-2)、芝1600m戦は(1-1-1-4)でした。東風Sからのステップ馬は、好走馬よりもちょい負けした馬の好走が期待できるステップで、本馬は今回唯一の東風Sからのステップ馬で、しかも4着とちょい負けしていた馬で、条件的にはピッタリだった馬と反省する。大外枠にて、不利な条件もあったため、評価を下げて侮ってしまったが、先行して先手を取って好走。やはりこのコースの場合は、外枠ならば先行しないと苦戦すると好走出来ないと考えたい。まだ4歳馬で、3歳時には重賞でも好走していたし、コパノリチャードにも僅差の馬だったことを考えると、今後の成長や好走には期待したい馬と考える。
マイネルラヴ産駒はミスプロ系で、芝向きの早熟スプリンター血統。サクラバクシンオー産駒に近い適性があり、平坦コースでスピードを活かしての好走が多い。軽ハンデでの大穴が多く、特に“軽量の牝馬”と“夏のローカル”はチェックポイント。母父ファルブラヴはノーザンダンサー系で、2歳や3歳春に好走する早熟の快速馬がでやすい特性を有し、スピードが武器。現状は芝1200mや芝1400m、芝1800mが主戦場で稼ぎ所。夏を境に上昇する産駒も多く、上昇軌道に乗った馬はしばらく追いかけても損はない。トップスピードに乗るのは早くないが、速い上がりの瞬発力勝負にも対応できる。
No.〔2〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。古馬での成長力も豊富。直線の長いコースでの末脚勝負に強い。分枝記号iは、かなり一本調子なタイプで器用な脚に欠けるが小回りコースなら開幕週などが狙い目のタイプ。
3着インプロヴァイズは、前走1600万条件戦韓国馬事会杯1着(=中山芝1600m)からの好走。中山芝コースは(2-1-0-2)、芝1600m戦は(2-1-0-1)でした。中山芝1600mでは(2-1-0-0)と崩れずに好走しているコース巧者で、先行しての好走が出来る馬。今回中1週での出走となるが上昇度に期待して評価し、結果3着好走。中山芝1600m巧者として、また前走よりも斤量減だったことも好走の要因と思われ、間隔を詰めたローテーションも今回はプラス要因として活き、好走したと考える。
ウォーエンブレム産駒はミスプロ系で、速い流れに乗って、1600~2200mでスピードを持続する能力が抜群に高い、レコード決着に強い屈指のハイペース適性を有した血統。最初から活躍するのは芝馬で、古馬になって充実するのはダート馬という傾向もある。ダートの人気馬は安定感があり、特に稍重と重のダートの成績は素晴らしく、良で足りない馬も、ひと雨来れば着順を上げる。気性が繊細で折り合いに難のある馬も少なくないが、下手に抑えるくらいなら行かせて前で勝負した方が強い。内回りコースが得意で、内枠もプラス要因。母父サンデーサイレンスは、前走の勢いをそのまま活かして好走することの多い特性がある。瞬発力を武器に上がり特化のレースで強く、勢いのあるときには重賞挑戦はプラス要因。
No.〔2〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。古馬での成長力も豊富。直線の長いコースでの末脚勝負に強い。分枝記号なしは、やや晩成気味ながらも、平均的に能力を発揮するタイプと考える。
ダービー卿CTのポイントは、
①流れは、『加速』のなりやすいが、中盤は締まる流れも多く『一貫』の場合も多い。
②小回り急坂コースの中山芝コースにて、4コーナー5番手以内の馬の好走が多い。
③大系統ターントゥ系の好走が多い。スタミナ型サンデーサイレンス系、ロベルト系に注目。
④大系統ナスルーラ系(=トニービン系、レッドゴッド系など)のスタミナ型血統にも注目。
⑤No.〔1〕〔4〕〔9〕〔13〕の牝系の好走が多い。
⑥ハンデ戦ということもあり、55㎏前後の馬の好走が多い。好走はハンデは重くても57.5㎏まで。
⑦中山芝1600mのセオリーとして、外枠は不利。基本は内枠の先行馬。
⑧中山芝1600m好走実績も重視。
⑨東風Sちょい負けした馬の反撃に注目。
04/11 23:03 回顧アクセス:2588 |