★傾向分析★
2009年　タイム 2'00"2 (良) 1FAve=12.02 3FAve=36.06
テン35.7-中盤48.8(3F換算36.60)-上がり35.7　『一貫・中弛み』
1着コスモプラチナ・・・ステイゴールド×グルームダンサー=サンデーサイレンス×レッドゴッド　〔7-c〕　１－１
2着ニシノブルームーン・・・タニノギムレット×Alzao=ロベルト×リファール　〔14-c〕　３－３
3着リトルアマポーラ・・・アグネスタキオン×コマンダーインチーフ=サンデーサイレンス×リファール　〔9-e〕　９－９

2010年　タイム 1'59"5 (良) 1FAve=11.95 3FAve=35.85
テン35.3-中盤48.8(3F換算36.60)-上がり35.4　『中弛み』
1着ブライティアパルス・・・ダイタクリーヴァ×Storm Bird=サンデーサイレンス×ストームバード　〔1-o〕　２－２
2着セラフィックロンプ・・・マンハッタンカフェ×ロイヤルスキー=サンデーサイレンス×ボールドルーラー　〔4-r〕　１－１
3着テイエムオーロラ・・・マンハッタンカフェ×トニービン=サンデーサイレンス×グレイソヴリン　〔1-k〕　３－３

2011年　タイム 2'00"4 (良) 1FAve=12.04 3FAve=36.12
テン36.0-中盤49.4(3F換算37.05)-上がり35.0　『加速・中弛み』
1着フミノイマージン・・・マンハッタンカフェ×Dixieland Band=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー　〔7〕　１２－１１
2着ブロードストリート・・・アグネスタキオン×Cozzene=サンデーサイレンス×グレイソヴリン　〔6-b〕　９－７
3着アースシンボル・・・トウカイテイオー×リアルシャダイ=マイバブー×ロベルト　〔2-f〕　１２－１３

2012年　タイム 1’59”9 (良) 1FAve=11.99 3FAve=35.97
テン35.5-中盤47.9(3F換算35.93)-上がり36.5　『前傾』
1着グルヴェイグ・・・ディープインパクト×トニービン=サンデーサイレンス×グレイソヴリン　〔8-f〕　７－５
2着クリスマスキャロル・・・アグネスタキオン×トニービン=サンデーサイレンス×グレイソヴリン　〔8-g〕　１４－１４
3着メルヴェイユドール・・・フジキセキ×ディクタス=サンデーサイレンス×ファイントップ　〔1-t〕　１２－９

2013年　タイム 1’59”4 (良) 1FAve=11.94 3FAve=35.82
テン36.6-中盤47.8(3F換算35.85)-上がり35.0　『加速』
1着マルセリーナ・・・ディープインパクト×Marju=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー　〔9-f〕　７－５
2着アグネスワルツ・・・ゼンノロブロイ×ヘクタープロテクター=サンデーサイレンス×ミスプロ　〔22-d〕　１－１
3着アロマティコ・・・キングカメハメハ×サンデーサイレンス=キングマンボ×サンデーサイレンス　〔19〕　１３－１１

　流れは、09年『一貫・中弛み』、10年『中弛み』、11年『加速・中弛み』、12年『前傾』、13年『加速』と流れは様々。牝馬重賞ながら中盤が比較的速い流れで厳しい流れになりやすい年と、中盤が弛む年とに分かれる様子。流れを見極めて狙うのがポイントと思われる。
　それでも比較的前にて立ち回った馬の好走が多く(=４コーナー5番手以内)、まだ開催前半の馬場の恩恵があると思われ、『中弛み』の流れになるようなら完全に前有利な展開、『前傾』や『一貫』で中盤が締まる流れなら差しが届くような傾向。

　血統の傾向は、サンデーサイレンス系×欧州スタミナ型血統の組み合わせが好走多い。
特注の種牡馬はステイゴールドやマンハッタンカフェなど、スタミナ型サンデーサイレンス系。ステイゴールド産駒なら、07～09年と3年連続して好走馬を輩出(=07年3着・08年3着ソリッドプラチナム、09年1着コスモプラチナ)。全て軽ハンデでの一発。
　マンハッタンカフェ産駒も10年・11年と2年連続して好走馬を輩出(=10年2着セラフィックロンプ・3着テイエムオーロラ、11年1着フミノイマージン)。
　アグネスタキオン産駒も09年・11年・12年と好走馬を輩出(=09年3着リトルアマポーラ、11年2着ブロードストリート、12年クリスマスキャロル)。

　また別定戦時代の過去の好走馬の多くに、オークス好走馬(=00年2着トゥザヴィクトリー、03年1着ローズバド・2着テイエムオーシャン、04年3着チャペルコンサート、05年1着ダイワエルシエーロなど)が多い傾向あり。また秋華賞好走馬も好走多し(=00年1着フサイチエアデール、01年2着・03年1着ヤマカツスズラン、03年1着ローズバド・2着テイエムオーシャンなど)。オークスと秋華賞はつながる傾向になってきたこともありスタミナとキレが必要なのかもしれませんが、ハンデ戦の近年ではこの傾向がつながらず。逆に軽ハンデの馬の好走が多くなったように思います。その点には注意。

★予想★
マーメイドＳのポイントは、
①『一貫』などの厳しい流れになりやすい年と、『中弛み』など牝馬重賞独特の流れになる年があるが、スタミナが問われやすい。厳しい流れになるならば、軽量ハンデの追込馬に注目。
②開催前半の馬場にて、『加速』や『中弛み』になるときには、逃げ馬の好走に注意。前日雨ならばその傾向は顕著。その場合は分枝記号cが好走しやすい。
③サンデーサイレンス系×欧州スタミナ型配合が好走しやすい。
④スタミナ型サンデーサイレンス系に向く。ステイゴールド産駒、マンハッタンカフェ産駒、ディープインパクト産駒は注目。
⑤近走上がり上位馬にも注目。ただし差し届かずも十分考慮すること。
⑥トップハンデは不利。軽量のハンデ馬が中心。

◎アイスフォーリス・・・ステイゴールド×クロフネ=サンデーサイレンス×ヴァイスリージェント　〔13-c〕
　前走1000万条件戦秩父特別1着(=東京芝2000m)。阪神芝コースは初で、芝2000m戦は(2-3-0-6)。12年オークス3着好走歴がある馬で、スタミナは豊富な馬。条件戦を抜け出すのに苦労した馬だが、本来は相手強化で真価を発揮するタイプ。格上の重賞挑戦はプラス要因になる馬で、しかもステイゴールド産駒は軽ハンデで一発も多く、このレースでも好走が多い。今回好走条件が揃った馬と考えて、好走に期待して評価する。
　ステイゴールド産駒はスタミナ型のサンデーサイレンス系。ステイゴールドは母父ディクタスの特性がでていて、サンデーサイレンスというよりはサッカーボーイに近い特徴があり、夏～秋にかけてよく軌道に乗ることが多い。ディクタスのスタミナ型の特性とまた強敵相手に食い下がる勝負根性は、ステイゴールド産駒の持ち味。1戦燃焼型のタイプも多く、惨敗後から涼しく巻き返す能力も高い。断然人気よりも穴で狙いたいタイプで、人気馬よりもその人気馬をマークする立場の方が好走しやすい。母父クロフネはヴァイスリージェント系で、鮮度と勢いが好走に非常に重要なポイントとなる。芝もダートも走る兼用型だが、同系のフレンチデピュティと比べるとややパワー型で、持久力も豊富。勢いがある時には連勝も多く、上昇馬はクラスの壁を突き抜けて短期間にまとめて稼ぐ特性を持つ。
　No.〔13〕の牝系は、クラスの壁をキャリアを積みながら超えていくタイプが多い牝系。叩き良化型でもある。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。欧州的な瞬発力を秘めるがゴチャつく展開は苦手。

○ディアデラマドレ・・・キングカメハメハ×サンデーサイレンス=キングマンボ×サンデーサイレンス　〔2-u〕
　前走1600万パールＳ2着(=京都芝1800m：0.0秒差)。阪神芝コースは(2-0-0-0)、芝2000m戦は初。前走は約6か月半の休み明けで2着好走し、上がりも上位で好走。叩いた効果も期待できるし、崩れていない阪神芝コースということでも好走に期待できると考えて、評価する。
　キングカメハメハ産駒はキングマンボ系で、格の高いレースで究極のスピード競馬(=レコード決着)になるほど凄味をきかす血統。厳しい展開ほど持ち前の底力が活き、2歳から走れる完成度の高さと成長力がある。本格化前は詰め甘な点があることには注意が必要だが、ダービーの時期からは実が入り、成長力も豊富。また馬場悪化時にも好走が多く、これはキングマンボ系特有の道悪の上手さに起因するものと考える。母父サンデーサイレンスは、前走の勢いをそのまま活かして好走することの多い特性がある。瞬発力を武器に上がり特化のレースで強く、勢いのあるときには重賞挑戦はプラス要因。
　No.〔2〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。古馬での成長力も豊富。直線の長いコースでの末脚勝負に強い。分枝記号uは、時計の掛かる馬場でのみ力を発揮することが多く、また早熟傾向。

▲ウエスタンレベッカ・・・ゼンノロブロイ×ジェネラス=サンデーサイレンス×ニジンスキー　〔9-f〕
　前走1600万条件戦東大路10着(-京都Ｄ1800m：1.0秒差)。阪神芝コースは(1-1-0-2)、芝2000m戦は(1-3-0-3)。前走は約4ヶ月半の休み明けで、ダート戦での凡走。叩いた効果も見込めるし、内枠の先行馬ということで、斤量も軽く前進が見込めると考えて好走に期待して評価する。
　ゼンノロブロイ産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、脚を溜めて鋭くキレるタイプが多いサンデーサイレンス系の中で、速いペースを追いかけて前で展開し踏ん張る競馬もこなせる適性の広さが持ち味。フジキセキ+マンハッタンカフェ的な特徴を有し、万能型のイメージ。人気馬がしっかり好走する比較的堅実なタイプが多い。産駒は中山芝コースでの好走が多く、東京芝コースでは3着になることが多いのが特徴で、コーナーワークが上手いということで小回りのローカルコースにも向くと考える。また産駒は道悪で馬場が悪くなっても好走可能なタイプが多く、10年オークス(=やや重)などからも馬場が渋って距離延長なら好走しやすい特徴を有している。体力は豊富で、リフレッシュ効果が大きく、鮮度の活かせる休み明けで立ち直る馬が多い傾向もある。母父ジェネラスはニジンスキー系で、時計のかかる芝中長距離に向く欧州血統。中央で苦戦した馬のローカル替わり、瞬発力勝負に泣いていた馬が時計のかかる馬場になり台頭など、条件が合えば相手強化でも好走する。
　No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースは鬼門で、広いコース変わりはプラス要因。3歳秋以降は本格化が始まり、堅実に走るタイプとなるが、人気よりもやや人気が落ちて伏兵の立場のときの方が好走しやすい特性もある。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。

△フーラブライド・・・ゴールドアリュール×メジロマックイーン=サンデーサイレンス×マイバブー　〔22〕
　前走ヴィクトリアＭ13着(=東京芝1600m：0.8秒差)。阪神芝コースは(1-0-0-0)、芝2000m戦は(1-0-0-0)。前走ヴィクトリアＭは初の芝1600m戦で、外々を回して追い込んだが届かずの内容。距離延長になる点はプラス要因になるのだが、トップハンデの馬が苦戦するハンデ戦でもあり、これまでの実績では出走馬中No.1と思うが、過信禁物と考えて割り引いて評価する。
　ゴールドアリュール産駒はサンデーサイレンス系で、芝なみのハイペースで飛ばしてもバテず、スピード化の進むダートに向く“芝も走れるダート血統”。ダートで人気の場合の信頼性も高く、軸馬としても安定している。どちらかといえば叩き良化型で、淀みないペースに向き、パワーとスタミナに富む。弱点は小刻みなギアチェンジが苦手なこと。母父メジロマックイーンは晩成型の成長力があり、古馬で本格化するステイヤー血統だが、2歳～3歳時にも第1次の成長段階がある。叩き良化型で、中長距離での好走が多い。古馬での成長能力にも期待できる。
　No.〔22〕の牝系は、高速決着に強いスピードに優れた牝系。分枝記号なしは、やや晩成気味ながらも、平均的に能力を発揮するタイプと考える。め
06/15 12:38

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