土曜開催中の段階で芝でもかなり影響があるぐらい降っていたが、そこから更に強く振り続けているし、土曜トータルで見れば20mmぐらいは降っている感じかな。田んぼまでは行かないかな。土曜は正直稍重発表だがあんまりいい時計、ラップがなかったので標準位の馬場だったんだが、流石にあそこまで降ると超高速ダートで想定しておきたい。まあ普通にこのクラスなら47-47で1:34.0前後の時計が出ちゃいそうな馬場を想定する。


　展開だがこれ以上ないほど逃げ番手馬が揃ったというだけでも厄介なのだが、なおかつここまで道悪になってしまうと否が応でも前への意識は高くなる。スーサンジョイ、コーリンベリー、コパノリッキーとゲートがそこまで上手くない逃げ番手馬がいて、外にはタガノトネール、モーニンといったそこそこペースを引き上げてくる馬たち、モンドクラッセも芝スタート如何では積極策があり得る、ホワイトフーガ辺りも芝スタートはそこまでよくないがある程度ついていくとなれば早い段階でペースが上がり切る可能性が高い。そのうえで道中の緩みも意識的に作りにくい状況だろうと。想定としては46.5-47.5ぐらいのイメージでもいいかなと。このメンバー構成ならレコード決着、33秒台に入ってくる可能性もそれなりにはあると思う。ペースはかなり上がって12-11.7-11.8-12ぐらいの感覚は持っておいた方がいいかもしれない。かなりの高速ダートだとみるので、より基礎スピードの幅を重視したいし、ギアチェンジが要求されたここ２年のような競馬にはならないだろうとみる。



◎ベストウォーリアはこのフェブラリーＳの中でもここ２年は中弛みにあまりうまく対応できない競馬になった。２年前に関しては48-48の平均ペースで12.5 - 12.6 - 12.0 - 11.5 - 11.9と中弛みからのギアチェンジだったわけだし、ここで中団馬群の中で前が向けずに進路もなくて下げながらになったのが響いた。昨年はペースが上がったので対応できたが仕掛けが遅れてしまって12.6 - 13.1 - 12.3 - 11.5 - 12.5とギアチェンジの度合いだけなら２年前以上に強烈な中でワンテンポ遅らせて直線半ばからジリジリとばてずに突っ込んできたという程度。この馬が結果を出してきたのが1400のプロキオンＳではこれまでにない積極的な２列目ポケットでの追走を59kgでしながらギアチェンジに対応してＬ１でぶち抜いての圧勝だったり、昨年はかなり時計が掛かっていた南部杯、盛岡ダ1600で基礎スピード特化戦に持ち込むタガノトネールの競馬に２頭分外からついていって最後までばてずに捻じ伏せている競馬。基礎スピード面を要求されてパフォーマンスを上げてきている。戸崎だとどうしても消極競馬になるのでここ２年みたいな感じになると不安があったが、今回は馬場も軽くスピードタイプもかなり揃ったので流れる可能性の方が高くなった。良馬場だとハイだと前が判断するとコントロールする意識が働きやすくなっている現在の競馬だが、流石に不良馬場でとなるとスピード色が強くなるだろう。ギアチェンジ自体にも対応できるが後半の特化戦で勝ち切れる武器という点ではコパノに見劣る。今回は対コパノで優位に運べる材料が多いし、武蔵野Ｓ組との比較では南部杯のパフォーマンス、プロキオンＳのパフォーマンスからタガノトネール比較で見ても１枚上だとみているので期待したい。


〇タガノトネールはこの超高速ダートでスピード色の強い競馬をしての逆転に期待したい。ベスト相手に南部杯では苦しんだがあの時は時計が掛かっていた中で基礎スピードに特化した形。序盤はそれでもしぶとく粘っていてＬ１まで抵抗できていた。武蔵野Ｓが圧巻で、46.1-48.6と完全なハイペースの流れの中で、それでも11.7 - 12.1 - 12.1 - 11.9 - 12.5と一足を使って直線半ばで加速してきた。これはなかなかなインパクトだったし、盛岡と比較して時計が出易くなった中で基礎スピードの幅を広げてきている感覚。この感じなら超高速ダートでのマイル戦で前がぶっ放す中に遠慮せずについていく形で縦長に持ち込めれば面白い。モーニンとの比較で見ても根岸Ｓではペースが１秒程度のハイで落ち着いて最速11.5の地点でキレ負けしていた感覚。休み明けもあったしここが目標。ベストとの比較でスピード勝負だと南部杯、プロキオンＳの両面から苦戦ではあると思うがそれでも超高速マイルで主導権を握れれば逆転のワンチャンスはあるはず。この馬場でスピード勝負ならベストウォーリアとセットで積極的に狙いたい馬。


▲ホワイトフーガ
この馬はちょっとギャンブルではあるし、正直もうちょっと人気を落としてほしいなとは思うんだが基礎スピード特化戦ではかなり高いレベルの馬。本当のことを言えばバテ差し馬になるので府中の高速マイルだとスピードで押し切られるリスクが出てくるんだが、このタイプに該当するロワジャルダンなんかは1800での超高速でタイトに立ち回ってやっとこさという感覚なので、こちらを上位に取った。この馬の良いところは過去1400ｍ戦でも好時計勝ちがあって底を見せていないという点。３歳時に同日の1600万下戦よりも早い時計での完勝、34.1-37.5の超ハイを中団内目で追走、11.4 - 11.7 - 12.6 - 12.4 - 12.5のラップ推移で捌いてからの直線の伸びは流石というところだった。相手もカフジテイクやブルドックボスでスピード勝負で対応できたのは大きい。この一戦がなければここまで評価はしなかったと思うが、基礎スピードが高く前の流れに食らいついていきながら前がしんどくなったところでの強襲という点では面白い。それとベストウォーリアを目標にしながらの競馬が出来そうだし、そういったところを意識して進めやすい立場でもある。ハイペースの流れに噛み合いそうだが、本音を言えば良馬場の方が良かったかなとは思う。


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