◎キラーアビリティ
初戦に目を瞑れば近3走のパフォーマンスは秀逸。前走G1のホープフルSは前後半60.1-60.5でさほど緩まずのややハイバランスの中、先行3〜4番手から押し切った王道的な勝ち。前前走萩Sは緩慢な前半→ラスト4Fからの上がりのレースで、抜け出したところ外からダノンスコーピオンに僅かに捉えられ惜敗も3着以下は千切ったレース。そして小倉2000m未勝利戦のレコード決着は圧巻、スローと言っても2F目は10秒台を刻んでの前後半60.0-59.5のややスロー、後方から進めて4角で難なく先団に取り付き、後は後続をあっさり7馬身千切ったレースで、後方から加速に転じた流れを楽にスピードの違いで取り付いて尚且つ千切ってラストは11.8-10.8の1秒もの加速ラップで勝つ・・なんてのはいくら力が違っていても、小倉平坦2000mでもなかなか見れないレースです。本年の皐月賞出走メンバー中、そこそこの流れを経験出来たのは朝日杯FSとホープフルSの2歳G1ぐらいかもしれません。本馬は位置を積極的に取っていっても、ある程度控えて貯めても終いはいい脚使えますし、ソコソコの流れも経験し好走しているわけで、本命はこの馬以外無いという感じです。
この馬の強さは母父のラインにあるのかもしれませんね。ナスルーラ→レッドゴッドのラインで、母父コンガリーはダート7Fから10FのG1を5勝、コンガリーの父アラジは仏米の芝、ダートでG1を4連勝しブリーダーズCジュヴェナイル勝ちは鮮烈でした。そのアラジの父は馴染み深いブラッシンググルームで自身G1を4連勝し、種牡馬としても凱旋門賞馬のレインボークエストや英ダービー馬ナシュワン、女傑の米G1を9勝しているスカイビューティーを出しています。とにかくこの母父のラインに総じて言えるのは、勝つ時は2着以下を離して強い勝ち方をするという点ですね。頭差、半馬身差勝ちというのが珍しいくらいです。あとは母母父がオールドトリーステ（APインディ）、母母母父がスカイウォーカー（マンノウォー系）なので母方はほぼ米血と言っていい感じの配合です。
◯ジャスティンパレス
配合といえばこの馬も気になりますね。ディープ×ロイヤルアンセム×レッドランサム×スカイウォーカーで母父がヌレイエフ→シアトリカルのラインで母母父がロベルト系と中山を得意としそうな配合。全3戦前からのレース運びで好走しており、簡単には下がらない良さがある様子。
▲アスクビクターモア
上記2頭に続くディープインパクト産駒で母父がキラーアビリティと同じレッドゴッド→ブラッシンググルームのラインながらこちらはレインボークエスト、母母父ナイトシフト（ND）母母母父がロベルトとなりより重厚な感じの母方のイメージになりますが中山が合うという事で。
△ドウデュース
04/14 01:46

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