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優駿牝馬
★傾向分析★
2020年 タイム 2’24”4 (良) 1FAve=12.03 3FAve=36.10
テン35.4-中盤74.8(前半37.1-後半37.7)-上がり34.2 『加速・中弛み』
1着デアリングタクト・・・エピファネイア×キングカメハメハ=ロベルト×キングマンボ 〔1-l〕 12-13
2着ウインマリリン・・・スクリーンヒーロー×Fusaichi Pegasus=ロベルト×ミスプロ 〔不明〕 2-4
3着ウインマイティー・・・ゴールドシップ×カコイーシーズ=サンデーサイレンス×レイズアネイティヴ 〔13-c〕 5-4
2021年 タイム 2’24”5 1FAve=12.04 3FAve=36.13
テン35.4-中盤74.2(前半37.1-後半37.1)-上がり34.9 『加速・中弛み』
1着ユーバーレーベン・・・ゴールドシップ×ロージズインメイ=サンデーサイレンス×ヘイロー 〔6-b〕 10-8
2着アカイトリノムスメ・・・ディープインパクト×キングカメハメハ=ディープインパクト×キングマンボ 〔9-f〕 10-10
3着ハギノピリナ・・・キズナ×アドマイヤムーン=ディープインパクト×フォーティナイナー 〔1-d〕 15-12
2022年 タイム 2’23”9 (良) 1FAve=11.99 3FAve=35.98
テン35.3-中盤73.8(前半37.8-後半36.0)-上がり34.8 『加速・中弛み』
1着スターズオンアース・・・ドゥラメンテ×Smart Strike=キングマンボ×ミスプロ 〔不明〕 8-8
2着スタニングローズ・・・キングカメハメハ×クロフネ=キングマンボ×ヴァイスリージェント 〔1-w〕 4-4
3着ナミュール・・・ハービンジャー×ダイワメジャー=ダンチヒ×サンデーサイレンス 〔7-d〕 9-9
2023年 タイム 2’23”1 (良) 1FAve=11.93 3FAve=35.78
テン35.1-中盤72.9(前半36.9-後半36.0)-上がり35.1 『中弛み』
1着リバティアイランド・・・ドゥラメンテ×All American=キングマンボ×ロベルト 〔5-h〕 6-6
2着ハーパー・・・ハーツクライ×Jump Start=サンデーサイレンス×エーピーインディ 〔3-o〕 8-8
3着ドゥーラ・・・ドゥラメンテ×キングヘイロー=キングマンボ×リファール 〔5-g〕 14-14
2024年 タイム 2’24”0 (良) 1FAve=12.00 3FAve=36.00
テン34.7-中盤74.2(前半35.1-後半39.1)-上がり35.1 『中弛み』
1着チェルヴィニア・・・ハービンジャー×キングカメハメハ=ダンチヒ×キングマンボ 〔4-d〕 9-10
2着ステレンボッシュ・・・エピファネイア×ルーラーシップ=ロベルト×キングマンボ 〔2-f〕 9-12
3着ライトバック・・・キズナ×Exceed And Excel=ディープインパクト×ダンチヒ 〔4-n〕 13-15
流れは中盤が弛む『中弛み』が基本。桜花賞までマイルを中心に使われてきた馬が多く、大幅な距離延長となることへの対応力に、皆不安を抱えているためか、中盤は締まることはなく、脚を溜めての末脚勝負になることが多い。
テンが速い『前傾』は、差し・追込有利なはずだが、テンで脚を使いつつもスタミナを活かす先行馬が好走することも多い。
上がりが速い『加速』は、テン・中盤共に脚を溜め上がり勝負のため、サンデーサイレンス系が得意とした流れ。先行・差しともに好走多し。
血統の傾向は、サンデーサイレンス系が非常に強い傾向。06・07・09・17・18年・20年は非サンデーサイレンス系が勝ってはいるが、基本は『中弛み』の流れのため上がりの競馬になりやすく、そのため決め手あるサンデーサイレンス系に向くと思われます。スピード型のサンデーサイレンスの好走もあるが、どちらかというとスタミナ型サンデーサイレンス系の好走を主として考えたい。近年は特にディープインパクト産駒の好走が多く、得意とするレース。
サンデーサイレンス系以外では、リファール系、ニジンスキー系、グレイソヴリン系といった欧州型スタミナタイプの血統も好走が多い。これはこの時期の牝馬には過酷な2400mの距離が原因と思われます。ただしズブズブの結果にはなりにくいので、スタミナだけに偏ったタイプは危険。ただし馬場が悪化した時には、要注意。
またキングマンボ系やヴァイスリージェント系など、東京芝コースGⅠ好走血統にも注目が必要と考えます。
牝系の傾向は、No.〔4〕〔8〕〔9〕〔12〕〔16〕の牝系が複数好走馬を輩出。これらの牝系は、スタミナ豊富なタイプが多く、その特性で好走しやすいと考える。
No.〔4〕の牝系は、スタミナ豊富で、3歳春シーズンの成長力が豊富。
No.〔8〕の牝系は、桜花賞と相性悪いがオークスと相性良い馬が多い。休み明けや惨敗からの巻き返しで激走することもあり注意が必要。
No.〔9〕の牝系は、やや詰め甘な点はあるものの、東京芝コースでの好走も多く、オークスヤダービーでの好走も多い。
No.〔12〕の牝系は、早い時期から走る馬もいて、成長力のアドバンテージと、タフな馬が多いことからスタミナのいる流れに強い。
No.〔16〕の牝系は、距離が延びて本領発揮のタイプが多いステイヤー適性を有し、前走から距離延長となるステップで有利で好走馬も多い。
ステップの傾向は、以前は桜花賞ちょい負け組の逆襲が多かったが、阪神競馬場の改修以降桜花賞とのつながりが強くなり、桜花賞好走馬がそのまま好走することが多くなりました。近年の桜花賞はスピードの持続能力+スタミナ適性が問われることが多くなり、また桜花賞好走できる完成度の高さがそのまま活きる傾向となっているように思います。また桜花賞で最速上がりで好走した馬は好走が多く、注意が必要。
フローラS組は、好走しても2・3着が多く、00年以降で勝ち馬は01年レディパステル、10年サンテミリオンの2頭のみ。連下候補として向くと考えます(=近年の好走は、10年1着サンテミリオン・3着アグネスワルツ、11年2着ピュアブリーゼ、12年3着アイスフォーリス、13年2着エバーブロッサム・3着デニムアンドルビー、16年2着チェッキーノ・3着ビッシュ、17年2着モズカッチャン、20年2着ウインマリリンなど)。
あとはオークスは小さい馬がよく好走します。マラソン体型と考えると納得です。
★予想★
オークスの傾向は、
①流れは『中弛み』が基本。桜花賞から大幅な距離延長となるため、中盤が締まることは少ない。
②『前傾』の流れが複合し、時計が速くなるとマイラーが好走しやすい。
③サンデーサイレンス系優勢。その中でも、特にスタミナ型サンデーサイレンス系。速い上りを繰り出せるキレを最大限に活かすタイプ向く。ディープインパクト産駒の好走多し。
④東京芝GⅠ好走血統にも注目。キングマンボ系にも注目。
⑤No.〔16〕の牝系は特注。桜花賞好走ならば迷わず軸にすべし(=距離延長適性があるので、桜花賞好走ならば強さは証明されているということ)。
⑥桜花賞を上がり最速で走った馬は要注意。特に上がり特化の桜花賞ならば、上がり上位3位以内の馬が好走しやすい。
⑦前々走重賞好走馬なら好走可能で侮るべからず。
⑧フローラS好走馬は2・3着になりやすく、連下候補に適している。
⑨これまでの重賞好走歴は重視すべし。
◎アルマヴェローチェ・・・ハービンジャー×ダイワメジャー=ダンチヒ×サンデーサイレンス 〔7-d〕
前走桜花賞2着(=阪神芝1600m:0.0秒差)。東京芝コースは初で、芝2400m戦も初。24年阪神JF1着→桜花賞2着と世代トップクラスの能力を有した馬で、オークスでも好走馬を輩出しているハービンジャー産駒。適性と能力を評価して好走必至と判断する。
ハービンジャー産駒はダンチヒ系で、得意コースに特徴が出ていて、洋芝の札幌芝1800m、内回り急坂の中山芝2000mや阪神芝2000mと、欧州血統らしく切れ味勝負になりにくい舞台が並ぶ。上がり33〜34秒台の鋭い脚を使う馬も珍しくないため、凡庸な欧州ジリ脚血統とは違う様子。スローの新馬をあっさり勝ち上がった後、格上げ戦のペースアップや距離短縮に適応出来ず、不発に終わる馬も多数。1番人気では、芝1800m以上なら抜群に安定するが、1600m以下なら危ない。前半ゆっくりなら大丈夫、前半速いと危ないという言い方も可能。距離延長は歓迎で、多分ベストはスローの長距離。母父ダイワメジャーはサンデーサイレンス系で、力強いスピードを持ち、芝1600~2000mを得意とするマイラーや中距離型。フジキセキに近いイメージで、自身がダートを圧勝した実績もあるのでダートの得意な馬力型のタイプと、芝で鋭く斬れる脚を使うタイプと存在するはず。ダイワメジャー自身が中山芝コースで好走が多かったように、また古馬で本格化するまでは直線の長い東京芝コースや京都芝コースなどで最後につかまるレースが多かったことからも、キレよりもスピードの持続性能を活かしたレースに向くと考えますが、完成度は高い。本格化すると鋭く斬れる脚も使えるようになり(=父母父ノーザンテーストの成長能力で引き出される感じと思います)、現在本馬はその本格化モードで、鋭い差し脚も使える。また直線の短い中山・阪神芝コースでは1着も多いが、東京・京都芝コースになると勝ちきれずに2・3着になることが多い。
No.〔4〕の牝系は、3歳春から力をつけてクラシックで好走するような成長力もあるが、さらに3歳秋から古馬にかけて成長力が著しい。またスタミナを活かしての好走が得意。分枝記号mは、勝ち上がり率は高いが、能力の壁にぶつかると乗り越えることが少ないタイプ。よく言えば自分の持てる力を全て吐き出すが、相手がそれ以上だとあっさり負けてしまうタイプ。ただし弱い相手には滅法強いタイプ。 ただし自身が強ければとことん強い可能性は十分(=テイエムオペラオーやカワカミプリンセスなどが分子記号mで、連続好走中の上昇期は逆らうのは痛い目をみることが多い)。
◯エンブロイダリー・・・アドマイヤマーズ×クロフネ=サンデーサイレンス×ヴァイスリージェント 〔16-c〕
前走桜花賞1着(=阪神芝1600m)。東京芝コースは(2-1-0-0)、芝2400m戦は初。血統的にダイワメジャー系の為距離延長が不安視されがちな本馬だが、現時点での完成度の高さとクイーンC好走馬がオークスとも好相性な点、牝系は距離延長に強いNo.〔16〕であることからも好走可能と考えて評価する。
アドマイヤマーズ産駒はサンデーサイレンス系で、2024年に産駒がデビューし、産駒のこれまでの好走から3コーナー4番手以内の好位で脚をためる安定感がすごく、新馬で先行力を見せた馬を、次走や上のクラスで連軸にする買い方が賢い。芝の稍重は合う。母父クロフネはヴァイスリージェント系で、鮮度と勢いが好走に非常に重要なポイントとなる。芝もダートも走れる兼用型だが、同系のフレンチデピュティと比べるとややパワー型で、持久力も豊富。勢いがある時には連勝も多く、上昇馬はクラスの壁を突き抜けて短期間にまとめて稼ぐ特性を持つ。“ダートから芝に転じて急上昇”や“詰めの甘かったマイラーが地力先行勝負で本格化”という成長パターンを示す。充実期は連勝が多く、積極的に狙える。重不良の成績も抜群で、“雨のダートのクロフネ”には要注意。
No.〔16〕の牝系は、早い時期から走るのだが3歳春以降に成長を始め、距離が延びて本領発揮が多いステイヤー特性を持つ牝系。叩き良化型も多い。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。欧州的な瞬発力を秘めるがゴチャつく展開は苦手。
▲タイセイプランセス・・・リアルスティール×Australia=ディープインパクト×サドラーズウェルズ 〔9〕
前走フローラS3着(=東京芝2000m:0.2秒差)。東京芝コースは(1-0-1-0)、芝2400m戦は初。前走フローラSでは18番人気で3着好走。上がり最速の33秒0を繰り出したが、直線で思い切り前が詰まり、外に切り返す不利があってのもの。嵌れば突き抜ける可能性もあると考えて評価する。
リアルスティール産駒はディープインパクト系で、上がり33秒台や34秒台の鋭い末脚を繰り出す馬が活躍している。良馬場でタイムの速めな中距離が合う。勝ち鞍の多い距離は、牡馬が芝1800m、芝2000m、D1800m。牝馬は芝1800m、芝1600m、D1200m。芝もダートも1800mの勝利数が多く、現役時代同様「1800mのリアルスティール」は覚えやすい格言。芝の競馬場成績に偏りはなく、出走数の多い順に、東京、阪神、中山の勝利が多い。ダートに目を移すと中京の成績が恐ろしく良い。福島の道悪で負け→新潟で一変の穴があり、中山→東京でも同じような大駆けをマークしたい。人気馬を買うなら、芝よりもダートに安定感あり。興味深い傾向として、中1週と中2週のローテーションの勝率や回収率が高い。連闘も含めて、中2週以内の詰まったローテーションで大量の勝ち星をあげている。母父Australiaはサドラーズウェルズ系で、2400mばかりでなく中距離でも適性も有し、2歳後半から頭角を現し、3歳になって急激に力をつけてくる成長曲線。中長距離の消耗戦になって出番となる。
No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースは鬼門だが、広いコースは好走が多い。人気よりもやや人気が落ちて伏兵の立場のときの方が好走しやすい特性もある。分枝記号なしは、産駒ごとに得手不得手ははっきりしているものの、平均的に能力を発揮し、やや晩成傾向。
△エリカエクスプレス・・・エピファネイア×Galileo=ロベルト×サドラーズウェルズ 〔8-d〕
前走桜花賞5着(=阪神芝1600m:1.1秒差)。東京芝コースは初で、芝2400m戦も初。前走桜花賞では掲示板に載った馬は後方からの差し馬が上位を占めた中、先行して残った唯一の馬。前走のマイルの流れより緩くなること、距離延長が得意なエピファネイア産駒と母父サドラーズウェルズ系でスタミナが強化された配合から、好走可能と考えて評価する。
エピファネイア産駒はロベルト系で、父のシンボリクリスエス産駒も一流マイラーが出たように、1600m型と2400m型の代表馬を排出するのがこの父系の特徴。3歳春には上昇し始めるロベルト系の特性を有している。古馬よりも2歳、3歳の成績が良く、素早い反応で大舞台に強い適性がある。前走の着順が良い馬を素直に狙うべき“順張り血統”。2歳から走るマイラーも多いが、菊花賞でも好走馬が出たように、牡馬も牝馬も芝2200m以上の勝率が高く、長距離戦に旨味あり。近走不振馬の変わり身を狙うなら、距離変化や、叩き良化、ハンデ戦の斤量減が良い。ダートは不振で、勝ち鞍は2勝クラスまででダート1800mの勝ち鞍が中心。ダート1400以下の忙しい距離は、2、3着が多い。芝の重・不良もとくいといえず、良と稍重が良い。母父Galileoはサドラーズウェルズ系で、欧州のギニー、ダービー、セントレジャー戦線では盤石の強さを誇り、毎年クラシックの有力馬を送り込んでいる。しかし日本になると重厚すぎて、逃げては差され、差しては届かずの歯がゆい競馬ばかり。ピリッとした脚を欠き、勝ち味に遅い。とはいっても同父系のオペラハウス産駒同様に、条件戦より重賞で狙ってこその血統。厳しい展開からの消耗戦や力の要る馬場だと出番がある。
No.〔8〕の牝系は、2歳~3歳春シーズンも好走は可能だが人気の時には詰めが甘い特性があり、本領発揮は3歳秋以降で、古馬で真価を発揮するタイプが多い。叩き良化型で、高速時計にも強い。分枝記号dは、精神的にタフなタイプが多く、遠征や重馬場は苦にしない。また前走好走だと次走でも好走しやすい特性も持つ。 05/25 13:00
軍神マルス

予想歴27年 回収率137% | 過去のレースからラップ・血統・ステップなどの傾向を考えて、好走しそうな馬を狙い撃つ!! 総拍手獲得数:3832 | |
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