エリザベス女王杯2008予想
まともならカワカミだと思うが、少し不安も

KUROSHIMA
08期 予想歴13年

◎カワカミプリンセス
  2着/1人気

○リトルアマポーラ1着/4人
▲トレラピッド10着/13人


 カワカミプリンセスは2年前のこの舞台で悪夢を見たとはいえ、レース内容そのものは全くの完勝。その後は骨折や一頓挫があったものの、その間に消化したのは計4戦。年齢に比例した消耗も考えにくく、総合力がメンバー中で一枚上とみて本命に。

 死角があるとすれば、府中牝馬Sで前々の競馬をしたので、今回も早め先頭の競馬を試みるとしたら、もしかして外から「何か」に交わされる可能性があること。個人的に鞍上にはGⅠの1番人気ではどうかな?というイメージもあるのだが、ここはビシッと決めてもらいたいものである。

 注目筆頭のリトルアマポーラを取り上げる前に、今年の3歳牝馬クラシック戦線で感じられた流れというか傾向について。皆さんご存知の通り、牝馬3冠の全てのレースで馬連が万馬券決着。これは抜けた能力の馬が不在というのも一因だろうが、走る競馬場のコースによって各馬の得手不得手が強く出てしまった結果とも受け取れる。という訳で、もし3歳世代から今回の狙い馬を探すとしたら、GⅠで既に好走した馬ではなく、むしろ京都外回り芝2200Mに未知数の可能性を持っていそうなダークホースだと思う。

 リトルアマポーラは牝馬3冠レースでそれぞれ5着、7着、6着。GⅠではひと息の印象だが、復帰戦の秋華賞の内容が最速の上がりで追い込んで勝ち馬とコンマ3秒差。休み明けで高速決着への対応を考慮すれば悪くない内容。内回りはともかく、京都の馬場自体にはそれなりに適性を見せていた。
 
 また、阪神外回り、東京と直線の長くてユッタリしたコースに好走例があり、舞台が前走と同じ京都で外回りというのも歓迎の材料。鞍上交替でルメールというのもある種の魅力があり、今回はこれまでGⅠで先着を許した3歳馬には逆転できる可能性は秘めている。

 外国馬の取り扱いについて。2頭とも欧州競馬の出身で日本のような軽くて速い芝をほとんど経験していない様子。表面上の数字で日本の馬と能力を比較するのはそもそも無理な話。ただし、過去の戦績から、おそらく力を要するであろう馬場で酷量を背負って好走しているケースが見受けられ、タフな競馬に慣れているという点で地力には注意したい。54キロは明らかに恵量だし、軽い芝独特のスピードに対応できれば意外性はある。
 
 2頭の能力比較も難しいが、デビュー以降全て4着以内で大崩れしておらず、かつ3歳と年齢的に伸び代が見込めるという理由で、フェアブリーズよりも若いトレラピッドに注目してみたい。


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