ローズステークス2014予想
ローズS 春の実績を素直に重視。

軍神マルス
08期 予想歴16年

◎レッドリヴェール
  6着/1人気

○ヌーヴォレコルト1着/2人
▲ブランネージュ4着/6人
△サングレアル9着/3人


★傾向分析★
2009年 タイム 1'44"7 (良) 1FAve=11.63 3FAve=34.90
テン34.5-中盤35.0-上がり35.2 『前傾・一貫』
1着ブロードストリート・・・アグネスタキオン×Cozzene=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔6-b〕 7-8
2着レッドディザイア・・・マンハッタンカフェ×Caerleon=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔16-b〕 11-12
3着クーデグレイス・・・ホワイトマズル×トニービン=リファール×グレイソヴリン 〔19〕 2-2

2010年 タイム 1'45"8 (良) 1FAve=11.76 3FAve=35.27
テン34.1-中盤37.4-上がり34.3 『中弛み』
1着アニメイトバイオ・・・ゼンノロブロイ×フレンチデピュティ=サンデーサイレンス×ヴァイスリージェント 〔19〕 7-7
2着ワイルドラズベリー・・・ファルブラヴ×サンデーサイレンス=ノーザンダンサー×サンデーサイレンス 〔3-o〕 11-11
3着エーシンリターンズ・・・キングカメハメハ×キャロルハウス=キングマンボ×ターントゥ 〔8-c〕 10-7

2011年 タイム 1'48"1 (良) 1FAve=12.01 3FAve=36.03
テン36.7-中盤37.2-上がり34.1 『加速・中弛み』
1着ホエールキャプチャ・・・クロフネ×サンデーサイレンス=ヴァイスリージェント×サンデーサイレンス 〔12〕 2-3
2着マイネイサベル・・・テレグノシス×サンデーサイレンス=グレイソヴリン×サンデーサイレンス 〔4-d〕 7-8
3着キョウワジャンヌ・・・ハーツクライ×Seeking the Gold=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔17-b〕 5-5

2012年 タイム 1’46”8 (良) 1FAve=11.87 3FAve=35.60
テン36.5-中盤36.9-上がり33.4 『加速・中弛み』
1着ジェンティルドンナ・・・ディープインパクト×Bertolini=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔16-f〕 2-2
2着ヴィルシーナ・・・ディープインパクト×Machiavellian=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔12-c〕 5-5
3着ラスヴェンチュラス・・・ディープインパクト×Danehill=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔17-b〕 6-7

2013年 タイム 1’47”7 (重) 1FAve=11.97 3FAve=35.90
テン34.6-中盤35.5-上がり37.6 『前傾』
1着デニムアンドルビー・・・ディープインパクト×キングカメハメハ=サンデーサイレンス×キングマンボ 〔9-f〕 18-12
2着シャトーブランシュ・・・キングヘイロー×トニービン=リファール×グレイソヴリン 〔16-b〕 15-17
3着ウリウリ・・・ディープインパクト×フレンチデピュティ=サンデーサイレンス×ヴァイスリージェント 〔1-m〕 10-9

 過去5年の流れは、09年は『前傾・一貫』、10年は『中弛み』、11年・12年が『加速・中弛み』、13年が『前傾』の流れ。牝馬のトライアルレースと言うことで、中盤弛んでの瞬発力勝負になりやすい傾向にあると思うが、逃げ馬のタイプで好走馬の位置取りが決まりやすいかも。好走馬の位置取りからは4コーナー5番手前後が好走ポイント。後ろから届くには『前傾』の流れが必要。

 血統の傾向は、瞬発力勝負に強いサンデーサイレンス系(=、ディープインパクト、アグネスタキオン、ステイゴールド、母父サンデーサイレンスが好走)が非常に強い傾向。
 12年はディープインパクト産駒が1~3着独占。
 また07年・08年と2年連続してダンスインザダーク産駒も好走している。ダンスインザダーク産駒は瞬時の加速は苦手だが、ギアが入れば長い末脚を繰り出し、春はまだ成長が追いついていないところがあるが、秋にはしっかり成長して好走するのだと考える。マンハッタンカフェ産駒なども好走しているので、ややスタミナ型サンデーサイレンス向きと思われます。
 またトニービン系の要素を有した馬の好走も増えてきていて(=08年3着クーデグレイスは母父トニービン、11年2着マイネイサベルはテレグノシス産駒でトニービン系、11年3着キョウワジャンヌはハーツクライ産駒でトニービン系の要素を内包)、スタミナ型血統という点では好走しやすい下地があると考える。

 好走馬の傾向としては、これまでの桜花賞やオークス、それらのトライアル好走馬がそのまま好走しやすい実績馬重視のレースと思います。
 特にオークスからの休み明け組だが、オークスで上がり上位を繰り出して好走していた馬は好走しやすく、軸には最適。

★予想★
ローズSのポイントは、
①『中弛み』の流れなら、4コーナー5番手以内に位置取りそうな馬。『前傾』の流れなら、差し・追込も好走可能。
②瞬発力勝負になりやすく、サンデーサイレンス系向きの重賞。
③牝馬春クラシックシーズンの実績が活きやすい。実績最重視。特に上がり上位で好走していた馬は、休み明けでも要注目。
④スタミナ型サンデーサイレンス系で春シーズンに、マイル路線を距離不足で泣いていた馬なら反撃が可能。
⑤新潟芝コース条件戦好走馬で、速い上りを繰り出していた馬。

◎レッドリヴェール・・・ステイゴールド×Dixieland Band=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー 〔2-d〕
 前走ダービー12着(=東京芝2400m:1.2秒差)。阪神芝コースは(2-1-0-0)、芝1800m戦は(1-0-0-0)。今回約3ヶ月半の休み明けとなるが、休み明けは(2-1-0-0)と好走が多く、割引にはならないと考えて好走に期待する。前走は牡馬相手にダービーに出走して12着と凡走してしまったが、好走タイムはオークス1着ヌーヴォレコルトと同タイムにて悲観する内容ではない。13年阪神JF1着・14年桜花賞2着と阪神芝コースのGⅠで好走しているし、春の実績は十分にて、好走必至と考えて堅軸と考えて評価する。
 ステイゴールド産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系。ステイゴールドは母父ディクタスの特性がでていて、サンデーサイレンスというよりはサッカーボーイに近い特徴があり、夏~秋にかけてよく軌道に乗ることが多い。ディクタスのスタミナ型の特性とまた強敵相手に食い下がる勝負根性は、ステイゴールド産駒の持ち味。1戦燃焼型のタイプも多く、惨敗後から涼しく巻き返す能力も高い。断然人気よりも穴で狙いたいタイプで、人気馬よりもその人気馬をマークする立場の方が好走しやすい。母父Dixieland Bandはノーザンダンサー系で、スタミナはもとよりパワーもあり、力のいる馬場を先行させたら強い。差す展開では取りこぼしは多々あるが、ローカルD1700mよりも中央のD1800mや大井に向く。2歳よりは3歳、3歳よりも古馬と成長力はある。
 No.〔2〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。古馬での成長力も豊富。直線の長いコースでの末脚勝負に強い。分枝記号dは、精神的にタフなタイプが多く、遠征や重馬場は苦にしない。また前走好走だと次走でも好走しやすい特性も持つ。

○ヌーヴォレコルト・・・ハーツクライ×スピニングワールド=サンデーサイレンス×ヌレイエフ 〔3-d〕
 前走オークス1着(=東京芝2400m)。阪神芝コースは(0-1-1-0)、芝1800m戦は初。14年桜花賞3着・オークス1着と春の牝馬クラシックで好走していて、能力は世代牝馬でもトップクラス。今回約4ヶ月の休み明けとなるが、休み明けは(0-1-0-0)で好走していて、それほど苦にしない馬と考えて好走の可能性が高い馬と考えて評価する。休み明け実績と阪神芝コース実績から、レッドリヴェールを上位に考えましたが、能力的には互角と考えているので、対抗評価にしました。
 ハーツクライ産駒はサンデーサイレンス系で、ハーツクライ自身はサンデーサイレンス×トニービン配合。母父トニービンの不器用さをやや受け継ぐタイプが多く、一瞬でエンジンがかかり加速できる器用さはないが、助走をつけて末脚が全開になりギアが入れば長く良い脚を繰り出す。馬群の外をのびのび走れるコース向き。サンデーサイレンス系としては、ダンスインザダーク産駒に近く、点火しづらい弱点を持ちつつ、嵌れば大仕事という“難儀なステイヤー血統”。ペースが締まるGⅠほど、大駆けが期待できる。また距離が延びて成績が良くなる馬も多く、本質は中距離~クラシックが能力を活かしやすい。牡馬は芝1800m~2600m、牝馬は芝1400m~2000mを中心に走る。後方一気型は展開に左右され、直線だけの勝負や、内しか伸びない馬場は不発多数。スローが苦手なわけではなく、前半じっくり追走して、助走付きのロングスパートが出来れば好走可能。長い直線+剛腕騎手はプラス条件になる。母父スピニングワールドはヌレイエフ系で、時計のかかる馬場でハイペース必至なら狙って損のない大穴血統。近走の着順より馬場と展開を重視したい。適距離は、短距離~マイルで、芝・ダートとも道悪巧者。
 No.〔3〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。直線の長いコースでの末脚勝負にも強く、東京や京都芝コースでの好走も多い。分枝記号dは、精神的にタフなタイプが多く、遠征や重馬場は苦にしない。また前走好走だと次走でも好走しやすい特性も持つ。

▲ブランネージュ・・・シンボリクリスエス×フレンチデピュティ=ロベルト×ヴァイスリージェント 〔1-o〕
 前走オークス5着(=東京芝2400m:0.6秒差)。阪神芝コースは(1-0-0-1)、芝1800m戦は(1-0-0-0)。今回約4ヶ月の休み明けとなるが、休み明けは(1-1-0-0)と好走が多く、それほど苦にしない馬と考えて好走に期待する。春はチューリップ賞4着・フローラS2着・オークス5着と重賞やGⅠでも善戦していて、実績はある馬。前述の2頭を逆転は難しいかもと思うが、連下候補筆頭と考えて3番手評価に。
 シンボリクリスエス産駒はロベルト系で、本格化前までは詰め甘で、持久力とスピードの持続性能に優れていて厳しい流れでこそ本領発揮するが、意外にあっさり強敵相手に凡走する淡泊さも持ち合わせている。2歳~3歳春の時期のロベルト系は全般的に詰め甘なことが多いが、クラシック春シーズンを終えると本格化を始める。またロベルト系は緩い流れよりも、ペースの締まる流れで底力を問われると好走しやすくなる特性もある。特にレコード決着など時計が速くなる厳しい流れで覚醒する。叩き良化型でさらに上昇中はロベルト系の好走ポイント。母父フレンチデピュティはヴァイスリージェント系で、セカンドステージが存在する芝・ダート兼用タイプ。鮮度や勢いが好走に重要なポイントで、好走中なら馬体重がポイントになる。使い詰めると馬体重が減りやすい傾向があり、パフォーマンスが低下する。距離の守備範囲は広いが、牡馬は1600m以上、牝馬は1600m以下の勝ち鞍が中心。芝・ダート兼用型のため、“時計のかかる芝”や“時計の速いダート”が得意で、芝もダートも重馬場を得意。
 No.〔1〕の牝系は、クラシックで好走が多く3歳春にはある程度完成する、完成度が高く仕上がりの早い牝系。2歳~3歳のこの時期は成長力で他の牝系よりも完成度は高くアドバンテージがある。分枝記号oは、時計のかかる馬場や上がりのかかる展開で能力を発揮するが、急坂に弱い。シーズンオフも得意。

△サングレアル・・・ゼンノロブロイ×Caerleon=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔16-c〕
 前走オークス7着(=東京芝2400m:0.9秒差)。阪神芝コースは(1-0-0-0)、芝1800m戦は初。今回約4ヶ月の休み明けとなるが、休み明けは(1-0-0-0)と好走していて、また兄姉も休み明けをそれほど苦にしない馬が多く、その点からも好走は十分可能と考えて評価する。兄や姉はアドマイヤオーラやブエナビスタなど重賞好走が多い一族にて、本馬もフローラS1着と重賞好走もしていて能力はある馬。オークス7着の結果から、4番手評価と考えて連下候補と考えて評価する。
 ゼンノロブロイ産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、脚を溜めて鋭くキレるタイプが多いサンデーサイレンス系の中で、速いペースを追いかけて前で展開し踏ん張る競馬もこなせる適性の広さが持ち味。フジキセキ+マンハッタンカフェ的な特徴を有し、万能型のイメージ。人気馬がしっかり好走する比較的堅実なタイプが多い。産駒は中山芝コースでの好走が多く、東京芝コースでは3着になることが多いのが特徴で、コーナーワークが上手いということで小回りのローカルコースにも向くと考える。また産駒は道悪で馬場が悪くなっても好走可能なタイプが多く、10年オークス(=やや重)などからも馬場が渋って距離延長なら好走しやすい特徴を有している。体力は豊富で、リフレッシュ効果が大きく、鮮度の活かせる休み明けで立ち直る馬が多い傾向もある。母父Caerleonは、種牡馬の持ち味を活かしつつ持続するスピードや豊富な成長力を伝える能力に優れている。特に東京と京都外回り、阪神といった直線の長いコースの重賞には強い。2歳戦でも戦える仕上がりの早さと高齢でも侮れないしぶとい成長力も有す。
 No.〔16〕の牝系は、早い時期から走るのだが3歳春以降に成長を始め、距離が延びて本領発揮が多いステイヤー特性を持つ牝系。叩き良化型も多い。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。欧州的な瞬発力を秘めるがゴチャつく展開は苦手。


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ローズステークス2014回顧
ローズS 秋華賞に向けて。

軍神マルス
08期 予想歴16年

次走狙い:ヌーヴォレコルト
次走狙い:リラヴァティ


2014年 タイム 1’46”0 (良) 1FAve=11.78 3FAve=35.33

ラップ
①12.5-②11.0-③11.6-④12.2-⑤12.5-⑥12.0-⑦11.4-⑧11.1-⑨11.7
1FAveとの誤差
①+0.7 ②-0.8 ③-0.2 ④+0.4 ⑤+0.7 ⑥-0.2 ⑦-0.4 ⑧-0.7 ⑨-0.1
テン35.1-中盤36.7-上がり34.2 『加速・中弛み』

『加速』・・・逃げ◎ 先行○ 差し△ 追込×
『中弛み』・・・逃げ◎ 先行△ 差し× 追込○

1着ヌーヴォレコルト・・・ハーツクライ×スピニングワールド=サンデーサイレンス×ヌレイエフ 〔3-d〕 4-4
2着タガノエトワール・・・キングカメハメハ×サンデーサイレンス=キングマンボ×サンデーサイレンス 〔9-f〕 9-9
3着リラヴァティ・・・ゼンノロブロイ×Singspiel=サンデーサイレンス×サドラーズウェルズ 〔6-e〕 1-1

流れは、テン-上がりのラップ差から『加速』と中盤の弛みから『中弛み』の複合ラップ。展開的には、逃げが最も恵まれ、次いで先行、差し・追込には厳しい流れと考える。

1着ヌーヴォレコルトは、前走オークス1着(=東京芝2400m)からの約4ヶ月の休み明けでの好走。阪神芝コースは(0-1-1-0)、芝1800m戦は初でした。14年桜花賞3着・オークス1着と春の牝馬クラシックで好走していて、能力は世代牝馬でもトップクラスの馬でした。今回約4ヶ月の休み明けとなるが、休み明けは(0-1-0-0)で好走していて、それほど苦にしない馬と考えて好走の可能性が高い馬と考えて評価し、結果1着好走。ローズSは春の実績がそのまま反映されやすく、GⅠ好走馬は素直に評価するのが正解のようで、今回は軸に据えなかったことを反省したい。正攻法で、きっちり好走したことからも次走の好走にも期待したく、またハープスターが凱旋門賞挑戦により秋華賞に向けては、堅軸とみて良いと考える。
 ハーツクライ産駒はサンデーサイレンス系で、ハーツクライ自身はサンデーサイレンス×トニービン配合。母父トニービンの不器用さをやや受け継ぐタイプが多く、一瞬でエンジンがかかり加速できる器用さはないが、助走をつけて末脚が全開になりギアが入れば長く良い脚を繰り出す。馬群の外をのびのび走れるコース向き。サンデーサイレンス系としては、ダンスインザダーク産駒に近く、点火しづらい弱点を持ちつつ、嵌れば大仕事という“難儀なステイヤー血統”。ペースが締まるGⅠほど、大駆けが期待できる。また距離が延びて成績が良くなる馬も多く、本質は中距離~クラシックが能力を活かしやすい。牡馬は芝1800m~2600m、牝馬は芝1400m~2000mを中心に走る。後方一気型は展開に左右され、直線だけの勝負や、内しか伸びない馬場は不発多数。スローが苦手なわけではなく、前半じっくり追走して、助走付きのロングスパートが出来れば好走可能。長い直線+剛腕騎手はプラス条件になる。母父スピニングワールドはヌレイエフ系で、時計のかかる馬場でハイペース必至なら狙って損のない大穴血統。近走の着順より馬場と展開を重視したい。適距離は、短距離~マイルで、芝・ダートとも道悪巧者。
 No.〔3〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。直線の長いコースでの末脚勝負にも強く、東京や京都芝コースでの好走も多い。分枝記号dは、精神的にタフなタイプが多く、遠征や重馬場は苦にしない。また前走好走だと次走でも好走しやすい特性も持つ。

2着タガノエトワールは、前走未勝利戦1着(=小倉芝2000m)からの15番人気での激走。阪神芝コースは初で、芝1800m戦も初でした。ローズSでは春の実績馬の好走が多いが、それでも夏にローカル条件戦好走馬も好走することがあるが、近年未勝利戦からの好走はかなり稀な事例だったと考える。前走未勝利戦は、良馬場ながらも雨の影響か、上りがズブズブの中上位上がりで好走。血統的には、キングカメハメハ×サンデーサイレンス配合で、重賞好走もある血統配合だが、この馬を評価するのは難しかったと考える。今回は不利な流れの中好走したということは評価したいが、次走で高く評価できるか?という点では、まだ信頼はおけず連下候補の一頭と考えるのが正解と考える。
 キングカメハメハ産駒はキングマンボ系で、格の高いレースで究極のスピード競馬(=レコード決着)になるほど凄味をきかす血統。厳しい展開ほど持ち前の底力が活き、2歳から走れる完成度の高さと成長力がある。本格化前は詰め甘な点があることには注意が必要だが、ダービーの時期からは実が入り、成長力も豊富。また馬場悪化時にも好走が多く、これはキングマンボ系特有の道悪の上手さに起因するものと考える。母父サンデーサイレンスは、前走の勢いをそのまま活かして好走することの多い特性がある。瞬発力を武器に上がり特化のレースで強く、勢いのあるときには重賞挑戦はプラス要因。
 No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースは鬼門で、広いコース変わりはプラス要因。3歳秋以降は本格化が始まり、堅実に走るタイプとなるが、人気よりもやや人気が落ちて伏兵の立場のときの方が好走しやすい特性もある。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。

3着リラヴァティは、前走1000万条件戦西海賞4着(=小倉芝1800m:0.2秒差)からの9番人気での激走。阪神芝コースは(1-0-1-1)、芝1800m戦は(0-0-0-2)でした。春シーズンは桜花賞9着(=阪神芝1600m:0.7秒差)と凡走したが、それまではフェアリーS3着(=中山芝1600m:0.1秒差)→チューリップ賞3着(=阪神芝1600m:0.6秒差)と重賞好走していた馬で、実績馬でした。上がり勝負は分が悪い馬ですが、先行して粘り込むのが得意な馬で、血統的にもスタミナを活かす競馬が向く馬と思われるため、中距離以上の距離でこそ真価を発揮する馬かもしれないと思いました。桜花賞の凡走では、まだ見限れない馬だったと反省する。秋華賞も上がり勝負になるようなら好走は難しいかもしれないが、スタミナを活かせる展開なら一発の激走を秘めた馬ではないかと考えて、次走には期待してみたい馬と考える。
 ゼンノロブロイ産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、脚を溜めて鋭くキレるタイプが多いサンデーサイレンス系の中で、速いペースを追いかけて前で展開し踏ん張る競馬もこなせる適性の広さが持ち味。フジキセキ+マンハッタンカフェ的な特徴を有し、万能型のイメージ。人気馬がしっかり好走する比較的堅実なタイプが多い。産駒は中山芝コースでの好走が多く、東京芝コースでは3着になることが多いのが特徴で、コーナーワークが上手いということで小回りのローカルコースにも向くと考える。また産駒は道悪で馬場が悪くなっても好走可能なタイプが多く、10年オークス(=やや重)などからも馬場が渋って距離延長なら好走しやすい特徴を有している。体力は豊富で、リフレッシュ効果が大きく、鮮度の活かせる休み明けで立ち直る馬が多い傾向もある。母父Singspielはサドラーズウェルズ系で、芝1600mを中心に好走が多く、1400~1800mで重賞も好走しているが、中距離以上でも侮れない。淀みなく流れ、底力の問われる展開でこそ真価を発揮し、成長力も豊富で、条件戦よりも重賞で勝負してこその血統。もたもたしていた馬に安定感が出てきたら本格化の兆しで、いきなり重賞挑戦でも勝負になる。
 No.〔6〕の牝系は、直線の長いコース向きで、ハイペースの消耗戦に強い牝系。厳冬期や真夏などシーズンオフに強い特性をもつ。成長能力は早い時期から走るのだが、詰め甘にて人気を背負うと脆い傾向がある。3歳クラシックでは脇役の方が良い仕事をし、古馬になり本格化する。分枝記号eは、気性が荒く、平均ペース以上での雪崩れ込みが得意で、上がりのかかる消耗的な流れに強い特性がある。また重馬場やダートなど時計のかかる馬場に強いが、一旦調子を崩すと復活が難しく、調子のピークが短い。

ローズSのポイントは、
①『中弛み』の流れなら、4コーナー5番手以内に位置取りそうな馬。『前傾』の流れなら、差し・追込も好走可能。
②瞬発力勝負になりやすく、サンデーサイレンス系向きの重賞。
③牝馬春クラシックシーズンの実績が活きやすい。実績最重視。特に上がり上位で好走していた馬は、休み明けでも要注目。
④スタミナ型サンデーサイレンス系で春シーズンに、マイル路線を距離不足で泣いていた馬なら反撃が可能。
⑤新潟芝コース条件戦好走馬で、速い上りを繰り出していた馬。


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