皐月賞2015予想

カタストロフィ
10期 予想歴18年

◎ダノンプラチナ
  11着/5人気

○ドゥラメンテ1着/3人
▲クラリティスカイ5着/10人


 さて、馬場はかなり高速状態だろうとみる。時計的には土曜はそこまでと感じるかもしれないが、レースレベルとラップ的に見ても3歳500万下、微妙なメンツの山藤賞とかですら2分切ってL1最速になったりと正直かなり早い。本気でペースがある程度の流れになれば確実に58秒台の競馬になると思う。超高速馬場状態だと見て、かつ外差しが普通に効く馬場だとみて予想していく。


 展開だがこの馬場だと流石に前目でギャンブルを打つ騎手も出てくるだろうし、加えてスピリッツミノルの出足が鈍い、ということから考えても逃げ馬は恐らく別の誰か、ということになるんじゃないかなと思う。臭うのは外のコメートとクラリティスカイかなという感じ。クラリティスカイはノリなので言わずもがなだが、逃げたことはないコメートも正攻法では勝負にならないだろうに、中団からの競馬もできるなどというコメントを出していて、逆に怪しい。キタサンブラックは恐らく前走の感じから無理にハナをという必要はないだろうし、出して行って外から来られてのリスクも大きいので、奇襲での逃げという点では外枠の2頭か、まあワンダーアツレッタ当たりじゃないかなという感じ。いずれにせよ馬場がかなり軽い状態なので、恐らくだが59秒ペースなら59-59ぐらいで後半も落とさないぐらいの競馬になると思う。そんな中で60秒台なら当然後半仕掛けが早ければ58秒台に突入するだろうし、明確なスローとなる。それに馬場が軽く基礎スピード面での差が結構大きいメンバー構成なので、縦長になるとペースは遅いのに早く流れているような感じに騎手が受け取るかもしれない。この辺りの判断をしっかりとできないと危ういと思う。かなり展開が読みにくいレースで、そのうえで騎手の意識も恐らく超高速馬場とまでは行っていないと思うので、紛れは大いにある。要所で外から動いていける立場の馬か、ギアチェンジを持った馬で前目の馬から入るのが理想ではある。1000通過はそこそこ早いとは思うのだが、ペースバランスはややスローぐらいになるんじゃないかなとみる。



◎ダノンプラチナはこの馬場で本番なら浮上してくるでしょうと。まず前走のスプリングSは確実にたたき台で臨んでいるはずだし、そのうえでドスローから12.8 - 12.0 - 11.8 - 11.2 - 11.5と仕掛けも遅い流れでリアルスティールを物差しに切れ味を量るような競馬になった。好位から待ちつつ直線序盤での反応は良かったが、結局L1で伸びあぐねた感じで、基本的には基礎スピードを活かすタイプなのは間違いない。朝日杯FSでもハイペースの流れで内枠から一旦外に出しての競馬になったし、12.4 - 12.5 - 12.2 - 11.3 - 12.6のラップ推移でL2最速地点でしっかりと伸びてL1でもばてずに抜け出した。朝日杯は走破時計がこの段階でハイレベルの準OPと互角以上のレベルにあったわけで、世代全体が高い可能性はもちろんあるが、普通にこのレースは例年に比べてもハイレベル戦である。中弛みでの競馬で押し上げながらと距離に関してはもっとあって良さそうだし、スプリングSは距離というより特殊なペースになったことが大きい。流れる競馬の中でなら折り合いは気にならないと思うので、今回馬場が高速化した中で一番プラスに働きそうなのは実はこの馬だろうなと。この枠は外から前を向いて動きたいこの馬としては決して悪くないし、何より展開が全く読めない中で巻き込まれない外というのは結果的にプラスに働く可能性も高いだろうと。個人的にはベゴニア賞の内容も良く、少しソフトな馬場で1:34.3と好時計、ある程度厳しい流れから12.2-11.7-11.6-12.5と再加速する形を離れた好位から一気に突き抜けての完勝。厳しい流れから一足を長く使ってくるし、2000である程度流れる馬場、そこについていって外から動いて長く脚を使えるという点でもこの馬が一番信頼できるし力もある。素直に本命視。


〇ドゥラメンテは枠がちょっとなあ…という感じだった。馬場や枠を見るまでは本命候補の一頭だったが、とりあえず枠的に序盤は悪くはない。共同通信杯で中弛みの展開の中で折り合いを欠いてスムーズに進めなかったので、序盤でいやおうなしに壁に包まれる競馬になるのは折り合い面では楽だろう。馬場が高速化して基礎スピードが問われてもここ2走から基礎スピードそのものの幅はそこそこ持っているし、恐らくタイプ的にもある程度は流れてくれた方が良いと思う。この馬の持ち味はややスローぐらいの流れで無理せずに一気に突き抜けてTS持続力の高さを見せたセントポーリア賞のような競馬だと思う。12.1 - 12.6 - 12.5 - 11.2 - 11.8というラップ推移で直線だけでぶっちぎったあの内容は前半がそこそこ流れたからこそある程度篩にかけられたというのもあるし、あの位置から長くトップスピードを維持する競馬になった。バランス的に見れば後半型は間違いないが、今の中山の馬場なら59秒ぐらいで恐らく平均ペースになるぐらいだと思う。その流れの中で序盤内内で中団ぐらいの競馬なら恐らくこの馬自身は60秒通過となりそうで、後半に向けてしっかりと加速する余力を残しながら競馬ができそう。前走共同通信杯は中弛みに折り合いを欠きながら12.6 - 12.6 - 11.8 - 11.0 - 11.7のラップ推移でL2最速地点で一気に抜け出したがギアチェンジ面で脚を使ったような感じもあるし、スローからコーナーで速い脚を使う競馬は血統的にも合うと思う。ミルコなので向こう正面では狭い中でも外に進路を取り切ってくれると思うので、そこに期待しつつ人気どころではこれを最上位に。


▲クラリティスカイ
正直かなり人気を落としすぎだと思う。前走は稍重でソフトな馬場だったしスローからの12.7 - 12.0 - 12.1 - 12.1 - 11.9 - 12.4とトップスピードが全く問われないポテンシャル勝負。ここで甘くなって終わった。もともと3走前に厳しいペースを2列目で追走し、11.9 - 12.3 - 11.5 - 11.5 - 11.9のラップ推移で2列目のポケットからスルッと抜け出して完勝した実績を持っているように、このメンバー中では最上位の基礎スピードの持ち主であるし、何よりそれをコントロールしながら要所で動けるというのが魅力。2走前もタフな馬場でハイペースだったが12.4 - 12.5 - 12.2 - 11.3 - 12.6と中弛みの競馬になったしトップスピード持続戦で中団外から勝ちに行ったが直線どの地点でも勝ち馬には見劣った。ただここではハイペースだった割に緩んでしまったので基礎スピード面がそこまで要求されなかった。距離不安はそれなりにあるが、この馬場で12秒ペースから各馬の仕掛けもしにくい中でハナもあり、2列目外ぐらいから仕掛けを待つ立場で迎えられれば結果は変わってくるかなとみる。一発は十分にある馬だし、高速馬場適性も高い、このメンバー構成の中で少ない基礎スピードの質を高いレベルで持っている馬という点を考えても、展開が読みにくいところも含めて総合的にこれが一番怖い。


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