天皇賞(春)2015予想
天皇賞(春) 2015

13期 予想歴4年

◎フェイムゲーム
  2着/7人気

○ウインバリアシオン12着/6人
▲ホッコーブレーヴ6着/11人
△アドマイヤデウス15着/3人


★予想★
◎フェイムゲーム
 完全にステイヤーとして目覚めたフェイムゲーム。58kgを背負ったダイヤモンドSで白星を得たのはかなり大きな材料で充実期真っ只中だと言っていい。その割に人気も薄く積極的に狙うべき一頭だ。前走のダイヤモンドSではロンスパ戦の中、L3最速で追込でも届きやすい位置だったものの高質トップスピード面で良さを見せた。L1で抜け出してからは余裕だった。ここからスタミナは一級品だし持続力も一級品。
 天皇賞(春)はロンスパ戦になりやすいし、高質トップスピードも問われやすい。ダイヤモンドSではその戦果も上げており不安材料は特にない。今回は外枠だが追込脚質ゆえ全く問題ないし、前の様子を見ながらそこそこ自由なポジションを探ることも出来るし悪い枠ではないはず。スタミナはおそらくこの中では最高峰で若干のコースロスは苦にしないはず。

○ウインバリアシオン
 天皇賞(春)はリピーターが多いレース。ここは失うものは何もないウインバリアシオンを対抗に。もう7歳とG1獲得最後のチャンスだろう、陣営側もこの天皇賞(春)を目標に目一で仕上げてきているはず。前走の日経賞はこの天皇賞(春)に向けての調整レースだったはずで、そこでしっかりと2着という好走を果たした。叩いて迎えたこの天皇賞(春)は本気モードのはず。リピーターの一頭でコース適正も抜群。陣営の本気度が違うと見て対抗にした。トップスピードの質やロンスパ戦は日経賞でも良さを見せているし能力的には十分。

▲ホッコーブレーヴ
 穴を狙うならホッコーブレーヴ。この馬もリピーターだが全然人気がない。いつも目立たないが穴を開けてくるホッコーブレーヴ。今回もその一頭だ。日経賞ではサウンズオブアースを凌いだし、そこそこ本気モードのウインバリアシオンにタイム差なしの3着。今回は枠がかなり良く、好位につけることが出来ればかなり熱いはず。実力馬が揃って外枠に行ったことも考えると狙うに十分値する。

☆アドマイヤデウス
 本命にする予定だったが、大外枠とここで運のなさを露呈した形。近2走はかなり強い走りをしていたが、この枠では好位に付けることは難しいだろう。ポジションを取りに行くなら一度下げないといけないだろうし、それが嫌ならコースロスを覚悟していくしかないだろうしね。岩田がインをつくかどうかだが、今回はかなり難しい枠になったかなと。それでも実力はかなり抜けているので、岩田が上手く乗ればそれなりの着には上がってくるかなという読みで。

△サウンズオブアース
 休み明けの日経賞で脚を残しての4着。この馬も天皇賞(春)を目一に仕上げて来ているはずで、前走の状態はかなり良さそうだった。叩いて一変はあるはずだが、やはりこの枠はちょっと辛いかなぁ。かなり強い馬だとは思っているので押さえで。

△キズナ
 消すかどうか迷ったが結局押さえた。キズナはここを目一に仕上げては来ていないだろうと。目標は凱旋門のはずで、ここで無理をさせて昨年の二の舞は踏むまい。とはいえ凱旋門に行くにあたって恥ずかしい着準は残せないというのもあるだろう。そういう意味で残した。が、今回はあくまでも低評価でいいはず。来たら来たで「凱旋門頑張って!!」という感じで。




※単語
TS(トップスピード)
GC(ギアチェンジ)

★傾向★
近5年のラップタイムを時速に置き換えてみた。
()のついている箇所は平均速度よりも早かった地点。

14'開催
平均59.0km/h(S)良
56.2-(60.0)-(59.5)-58.1-58.1-(59.5)-(63.7)-57.6-55.8-55.8-55.8-58.5-(61.5)-(60.0)-(64.9)-(61.5)
基礎スピード戦、GC戦(3.0,4.9km/h)、L4ロンスパ戦、L2高質TS戦(5.9km/h)、脚残り


13'開催
平均59.3km/h(H)良
55.4-(60.5)-(62.1)-(63.2)-(62.6)-(62.1)-(61.5)-57.6-(59.5)-58.1-57.6-56.2-55.8-(60.5)-(61.0)-57.1
基礎スピード戦、L3戦、GC戦(4.7km/h)


12'開催
平均59.4km/h(H)良
55.4-(62.1)-(63.7)-(61.5)-58.1-(60.5)-(60.5)-56.7-56.7-56.7-(59.5)-(60.5)-(63.2)-(61.5)-58.5-57.6
基礎スピード戦、L6ロンスパ戦、L4高質TS戦(3.8km/h)


11'開催
平均57.4km/h(M)稍
54.5-(61.5)-55.8-55.4- 53.7-(57.6)-55.8-57.1-51.8-57.1-(60.0)-(59.0)-(61.5)-(63.2)-(59.5)-57.6
L6ロンスパ戦、L4-L3高質TS戦(4.1-5.8km/h)


10'開催
平均58.9km/h(S)良
54.1-(60.5)-(60.0)-(62.6)-(60.0)-(62.1)-(59.0)-52.2-53.3-56.2-57.1-57.6-(61.0)-(63.7)-(63.2)-(62.6)
基礎スピード戦、L4ロンスパ戦、GC戦(3.4km/h)、L3-L1高質TS戦(4.8-4.3-3.7km/h)、脚残り


 まず注目したいのが、前半のラップが平均よりも早いレースが多いということ。基礎スピードが問われるということだ。もちろん中緩みが大きいレースもあるので、それなりに解消されることはあるかもしれないが注目点の1つになる。
 2点目は、ロンスパ戦が非常に多い。その中でも2つの分岐点があり、L4かL6かで分かれる。ゆえにロンスパ戦(長く良い脚を使った戦い)で強い馬を選ぶのが吉。
 3点目は、高質TS戦が多いということ。基準は平均速度よりも3.0km/h以上早い地点。
 4点目は、GC戦。急速にギアを上げる戦いのこと。基準はラップタイムが3.0km/h以上加速されている地点。瞬発力が問われるということだ。
 上記から、基礎スピード戦、ロンスパ戦、高質TS戦、GC戦。非常に総合力の問われるレースとなるだろう。


アドマイヤデウス(4/27)
「キズナよりも買いやすい理由」
http://rankeiba.jp/suzume/blog/2015/04/-2015-126.html
基礎スピード戦、脚残りのロンスパ戦、GC戦、高質TS戦で良さが出ている。
ミドル~スローペースに対応していることがわかる通り。基礎スピード型というよりは、高質トップスピード型で後半の総合力が高いと考える。要するに瞬発力があり、なおかつ長く良い脚も使えるタイプということだ。

近2走を見ると怪物クラスといって問題ないだろう。
スローペースからミドルペースで良いパフォーマンスを出しているので、ハイペース戦の基礎スピード特化戦になった時に不安が生じるものの、天皇賞(春)ではそういう傾向がほぼないので、安心して良いだろう。
日経新春杯や日経賞では脚残りのレースを勝ち切っていることや、その中でも日経新春杯では基礎スピードもやや問われていることから、距離が伸びることに関しては問題ないと予想している。
能力は上位層で間違いない。天気が晴れ続きなのも良いだろう。
逃げ馬候補のスズカデヴィアスはスローペースにしたいだろうし、クリールカイザーあたりもスローペースに落としたい。可能性は高くないが、カレンミロティックも逃げ馬候補の一頭かな。これが逃げるとハイペース戦に持ち込まれる可能性があり、基礎スピードがしっかり問われる可能性はある。まぁ可能性は大きくないし、アドマイヤデウス自体も基礎スピードはそこそこあるので不安は少ない。ゆえに基礎スピードがしっかりと問われた方が良いキズナと比べると、こちらの方が分がありそうだ。


キズナ(4/27)
「近走は環境やペースに恵まれず」
http://rankeiba.jp/suzume/blog/2015/04/-2015-125.html
基礎スピード戦、脚残りのロンスパ戦で良さが出ている。
さらに、ミドル~ハイペースに対応していることがわかる。要するに基礎スピード力が非常に高く、ハイペースでも末脚が衰えないタイプということだ。

近3走を見ると、14'天皇賞(春),15'京都記念。この両レースはスローペース戦。
天皇賞(春)においては、基礎スピードが問われているものの、この直後に怪我ということもあり、割り引いて考えても良いと思っている。それでも4着だ。京都記念においては、長期休養明けでの3着。これもまずまず好評価として考えて良いだろう。
そして15'大阪杯。これは不良馬場でのハイペース戦。基礎スピードが問われたもののL1で甘くなってしまっての2着。
スローペースだったり不良馬場だったりと、本来のパフォーマンスを発揮する条件がちょっと整わずの近3走なので、力は上位と考えて全く問題ないだろう。掲示板にはしっかり入ってきているからね。
天気は晴れ続きで、馬場の問題は心配なさそうだ。


サウンズオブアース(4/27)
「相手は強いが粘りこむ余地はある」
http://rankeiba.jp/suzume/blog/2015/04/-2015-127.html
基礎スピード戦、脚残りのロンスパ戦、GC戦、高質TS戦で良さが出ている。
ミドル~ハイペースに対応していることがわかる通り、基礎スピード面はしっかりしたものを持っているので、後半の末脚も衰えないだろう。京都新聞杯は相手関係を見ても少し不満なので、瞬発力勝負だけの戦いではちょっと分が悪い。長く良い脚を使ったロンスパ戦の方が向くだろう。

前走は長期休養明けも、直線でグッと追い詰めての4着。状態面はまずまずといったところだろう。
逃げ馬候補のスズカデヴィアスやクリールカイザーあたりがスローペースを作った時は未知数だが、GC戦、高質TS戦で良い走りが出来ているゆえに、問題ないと見る。
逆にハイペース戦で後半の仕掛けが遅れると厳しくなるだろう。ハイペース戦ならば中緩みからのロンスパ戦のような展開は欲しいところ。ミドルペースのロンスパ戦が一番良いはずだけどね。


ゴールドシップ(4/29)
「力は衰えずも展開に泣くだろう」
http://rankeiba.jp/suzume/blog/2015/04/-2015-128.html
基礎スピード特化戦になれば激アツな展開。時計は遅いほど良く、ペースは最低でもミドルは欲しい。時計よりもペースが大事でスローペースになったら間違いなく頭はないだろう。今回は馬場もパンパンになりそうで、おそらく平均速度は59.0km/hよりは早くなるだろう。それを考えると最低でもミドルペースで刻んでもらいたい。
逃げ馬候補に、スズカデヴィアス、クリールカイザー、ネオブラックダイヤ、カレンミロティック。前者3頭はほぼスローペースを刻むだろう。そうなるとゴールドシップの出番はないと思っている。要はカレンミロティックだ。これが逃げると割と早いペースを作ってくれると予想している。可能性は極めて低いけどね。ただし、鞍上が蛯名のテンノリ、さらに超人気薄(予想)なので、玉砕覚悟でいってくれる可能性はある。というわけで、素直にゴールドシップは消しで良いんじゃないかと思う。


ウインバリアシオン(4/30)
「念願のG1制覇なるか」
http://rankeiba.jp/suzume/blog/2015/04/-2015-g1.html
有馬記念や金鯱賞で2桁着順と不振を見せており、このままでは買うに値しないレベルであったが(スランプや状態面などという意味で)、前走の日経賞で再び見る価値を出してきた。
天皇賞(春)で問われやすい、ロンスパ戦で基礎スピードも問われたレースで好走したことは非常に良い傾向である。
また14'日経賞を見てみる。ここでは、ロンスパ戦、GC戦、高質TS戦と総合力の高さを見て受け取れる為、天皇賞(春)において好走するには十分な素質を持っていると考えて良い。
 現に14'天皇賞(春)では、2着と好成績を残しているしね。敗れたのは天皇賞(春)巧者のフェノーメノだし、タイム差なしの2着と考えれば、ウインバリアシオンも天皇賞(春)巧者と考えるべきである。
前走の日経賞はミドルペース、昨年の天皇賞(春)はスローペース。オルフェーヴルに敗れた2着の有馬記念はハイペース。というわけで、距離は違えどペースの対応力は大きく、状態面さえ良ければ幅広いペースで戦える。


ホッコーブレーヴ(5/1)
「2年連続の好走劇はあるのか否か」
http://rankeiba.jp/suzume/blog/2015/04/-2015-2-1.html
前走の日経賞では、アドマイヤデウス、ウインバリアシオンには劣ってしまったが、サウンズオブアースをなんとか退け、ウインバリアシオンとはタイム差なしで能力の高さは存分に見せた。
14'天皇賞(春)、14'日経賞ではスローペース戦、脚残りの戦いで後ろのポジション勢は厳しい戦いだが、トップスピードの質の高さで追い詰めた。ここからギアチェンジや高質トップスピードについては一級品だ。
 また、今回の天皇賞(春)の逃げ馬候補からスローペースが濃厚であり、スローペース適正も見せてきたホッコーブレーヴは面白い存在となりうる。穴を開ける存在としては十分な力を持つだろう。


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