12期 予想歴16年
◎リアルスティール
4着/2人気
○サトノラーゼン2着/5人
▲レーヴミストラル9着/4人
×ドゥラメンテ
今回はいろいろな視点からダービーにおけるデータ傾向を見ていきたいと思います。
まず、過去10年の勝ち馬に共通するデータ傾向ですが次の通りになります。
○芝1600m以上の重賞勝ち実績がある
○前走から継続騎乗(今回乗り替わりでない)
○デビュー戦から2戦以上騎乗経験がある
となります。そもそもダービーというのは、人馬ともに最高の栄誉ということで、やはり人馬一体となった騎乗が必要となるかもしれません。
このデータに該当する馬となりますと、実はミュゼスルタン、リアルスティールの2頭だけになります。
過去にさかのぼっても、前走から乗り替わりで勝った馬となると1985年のシリウスシンボリまでになります。この馬にしても、前々走までは同じ騎手で戦ってきた馬だったので、全くのテン乗りというのは大幅マイナスと言えます。
ちなみに、皐月賞を乗り替わりで勝った馬というのは、近年だけでもロゴタイプ、ヴィクトワールピサ、ヴィクトリー、ダイワメジャーがおりますが、いずれもダービーでは3着以下に敗退しております。今年の皐月賞を勝ったドゥラメンテですが、乗り替わりでの勝利ということで、非常に嫌なデータであります。
また、皐月賞を1分58秒台の好タイムで勝った馬のダービー成績というのも、意外と振るわない現状があります。
過去の皐月賞において1分58秒台で勝った馬のダービー成績は次のとおりです。
02年ノーリーズン(勝ちタイム1:58.5)⇒ダービー8着
04年ダイワメジャー(勝ちタイム1:58.6)⇒ダービー6着
09年アンライバルド(勝ちタイム1:58.7)⇒ダービー12着
13年ロゴタイプ(勝ちタイム1:58.0)⇒ダービー5着
という感じで、皐月賞を好タイムで勝った馬というのは、ダービーでは馬券圏外に敗退しております。
小回りのコースを好タイムで走れる(ピッチ走法気味)な馬は、広いコースになると、求められるものというか、適正面の違いが出るのかあると思いますが、やはり広いコースには向かないのかもしれません。
つまり、皐月賞を好タイムで勝った馬というのは、ダービーでは疑ってかかったほうが良いかもしれません。
ということで、絶対的に思えるドゥラメンテが、データ傾向的には意外にも消し傾向となっております。
ただ、こういったデータ以外でも、個人的にもドゥラメンテは強さは認めますが、やはり気性的に難しい面があるので、出遅れや道中の折り合いを欠くことによる消耗など、大舞台での不安要素というのが多々あると思いますので、意外と「ドゥラメンテは絶対に大丈夫」とは自信を持って言えません。
だったら、思い切って逆転の目がある馬を探すというのが良いと思います。
ちなみに、好タイムの皐月賞の年のダービーというのは、勝ち馬が皐月賞ではなく別路線組だったことが多いので、現時点での本命は、その別路線組のミュゼスルタンが本命、リアルスティールが対抗とします。
あとは、近年のダービーでは正直内枠有利な傾向がありますので、さらなる見解というのは、枠が出てから挙げたいと思いますが、とりあえずは、過去の勝ち馬の傾向と皐月賞の勝ち時計からはドゥラメンテは危険な馬と言える傾向です。
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(追記)
さて、枠番が出ました。
では、過去10年における馬券対象馬から見た傾向になります。
まず、消去データを挙げますと、
×重賞連対経験がない馬
×芝1800m以上で連対経験がない馬
×皐月賞で4番人気だった馬を除く、4着以下だった馬
×NHKマイルCで4番人気以下だった馬
×京都新聞杯2着以下だった馬
×青葉賞で勝ち馬から0.3秒差以上敗退している馬
×前走プリンシパルS以外のOP特別に出走
×前走プリンシパルSで2番人気以下
×馬番17,18番の馬
となります。
距離実績、重賞実績は必要であり、さらには前走傾向から見ると、GⅠでは人気を背負った馬、それ以外ですと好走していることが条件と言えそうです。
あと、あとで詳しく書きますが、ダービーがCコースで行われるようになってから、内枠有利な傾向となっており、外枠は不利な傾向となっています。
ここまで消去データをクリアした馬となりますと、
サトノラーゼン、タンタアレグリア、レーヴミストラル、サトノクラウン、リアルスティール、ドゥラメンテになります。
次に、減点データを挙げますと、
▲重賞未勝利(過去10年勝ち馬無し。この条件で勝った馬は96年のフサイチコンコルド)
▲前走から乗り替わり(過去10年勝ち馬無し。最後に勝ったのは85年のシリウスシンボリ)
▲今回騎乗騎手が、デビューから2戦以上の騎乗経験無し(過去10年勝ち馬無し。データがないので何とも言えませんが、グレード制導入以降での勝ち馬無し)
△皐月賞を乗り替わりで勝利(過去10年で3例あるが、3着1回のみで他は全て着外。この条件で最後に好走しているのが95年2着のジェニュイン)
△皐月賞連対馬で当日2番人気(現在4年連続で該当馬が着外。この条件で最後に好走しているのが95年2着のジェニュイン)
となります。
乗り替わりや騎乗経験の無さについては、、勝ち馬こそ出してませんが、馬券対象にはちらほらとなっておりますので、頭ではなく相手として買える材料とは言えます。したがって、該当馬については、紐として押さえるのがベストだと思います。
ただ、皐月賞上位組に関するデータは結構嫌な傾向だと思います。特に、前述にも書いてある通り、過去の傾向からみてもドゥラメンテは騎乗経験面でマイナスだし、皐月賞2着で今回2番人気になりそうなリアルスティールも買いづらいことになります。
ちなみに、消去データかつ減点データをクリアした馬となると、なんと「該当馬無し」になってしまいました。ただ、やはり前述にも書いた通り、ダービーは人馬一体でないと勝てないレースなので、「騎乗経験」の面を重視したいと思います。
最後に、これだけは言っておきたいことは、ダービーがBコースで行われた時代ですと、外枠からの差し馬が結構きておりましたが、Cコースで行われるようになった03年以降から内枠有利になりました。
そして、09年からダービー当週にCコースでやるようになったら、ますます内枠有利となり、それこそ昔は死に枠とも言われてた1枠1番が現在では過去10年の最多勝枠になるくらい内枠が絶対有利という傾向になりました。
参考までに、09年以降の出目を挙げますと、
09年(1-12-10)
10年(1-8-7)
11年(5-1-7)
12年(10-11-14)
13年(1-9-3)
14年(2-13-3)
という感じで、15番から外の馬は用無しになってます。勝ち馬に至っても、12年を除けば5番より内に入った馬が勝ってます。12年にしても内を通ってるので、とにかく内を通れない馬は厳しいと言えます。
以上を踏まえ印と見解をまとめますと、
◎リアルスティール
前走はほぼ完ぺきに乗って完敗とも思える内容だが、正直まだまだ余裕があった作りで、明らかにダービーに照準を合わせていたと感じた。
枠的には、近年の傾向から見るとマイナスかもしれないが、この馬のいい位置を取れる上手さと先行して尚且つ早い上がりを出せる脚からすれば、さほど気にならないのではないかと思う。血統的にも距離、重馬場も大丈夫。
鞍上が良さでもあり、不安でもあるが、やはり、ダービーは人馬一体がポイントなので、それを見ると、今年は一番この馬がダービーを勝つのに相応しいのではないかと思う。
○サトノラーゼン
ドゥラメンテが連を外れるとなると、新馬戦の時のように、「先行した馬を捉えられない」だと思う。そう見た場合、枠的にも買える先行馬となるとこの馬が挙げられると思う。
前走も好位からしぶとい競馬をしたように、先行力は非常に良いものを持っているし、競り合いにも強い印象。
デビューから9戦しているが、全て3着以内だし、現在連勝中の勢いもある。また、距離実績も多頭数の競馬経験も豊富。あとは、とにかく近年のダービーは1枠の馬なので、今年はこの馬が狙い目だと思う。
▲レーヴミストラル
現在3連勝中と、皐月賞未出走の上り馬として一番勢いがあるかもしれない。また、2400m戦で連勝しているのも強みである。
ただ、追い込み脚質と脚質的に近年のダービー傾向に向いているかといわれると、向いていないので、この評価にならざるを得ない。
ちなみに、ドゥラメンテについては、やはり数々のマイナスなジンクスもあるが、デビュー戦からのコメントを見ると、「ゲートが悪い」とか「気性面での不安」が付きまとってるように見える。
ダービーは、大観衆のスタンド前発走なので、この馬の気性が悪い方向に出る可能性が非常に高いと思える。したがって、気性面が悪いほうに出て惨敗するとみて消しとします。
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