ダイヤモンドS2016予想

カタストロフィ
10期 予想歴19年

◎ファタモルガーナ
  3着/8人気

○トゥインクル1着/4人
▲マイネルメダリスト5着/13人


 ダイヤモンドステークスの予想の前に、まず天気から触れておきたい。京都は恐らく雨の影響をもろに受けると思うが、東京は京都よりも若干降り始めが遅くなりそうでこの辺の判断が難しいところ。先週が降雨量10mmほどで思った以上に影響を受けたし、当てにはならんが午前中はパラパラ、正午付近で降り始めて3時台からはまとまった雨で8mmぐらいを予報しているので、そこまで悪化しきることはないと思うがそれでも影響は出そうかな。


 展開予想だが、スピリッツミノルがこの距離だし流石に行く可能性が高い。これをファタモルガーナ内田が積極的につついていきながらとりあえず様子見、ネオブラックダイヤの秋山がこれを見ながら逃げの手を打つのか、それとも途中から動く選択を取るために控えて2列目~好位かという辺り。ニューダイナスティ辺りも距離延長で逃げの手というのもあり得る。マドリードカフェやモンドインテロ含めてそれなりに先行してきそうな馬はいるので、ひとまずは入りはそこまで緩くはならないだろうと。中盤少し緩んでから向こう正面での競馬だが雨の影響もあるし仕掛けの意識はそこまで上がらないかな。ただ秋山が最近は潰しに来る印象があるので、その辺をどう判断するか。ひとまず3~4角から徐々には加速しつつも直線入りが最速になる可能性が高いかなとみて、極端なトップスピード戦でもなく、かといってズブズブのポテンシャル戦でもない、中間戦をイメージ。あったとしても恐らく最速11.5程度で後半はせいぜい12.2-12-11.5-11.8-12.3ぐらいのイメージで入りたい。


◎ファタモルガーナは不満なのはステイヤーズSだけ。まあこれもアルバートが強すぎたのもあるので何とも言えないが、それでももうちょっとやれる馬だと思っていたので、ここからしっかりと上昇させられたかどうかだけ。ただ、前走時は坂路で良かったとはいいがたいし、前走時に比べれば1段階ぐらいは追い切りも戻してきた。再度の調整放牧で絶好調とはもちろん言わないが、立て直せてはいると思う。個人的にはステイヤー専門職の中ではフェイムゲーム、アルバートに次ぐ現役3番手にはいると思っているし、実際昨年のダイヤモンドSでも強い競馬での2着。12.5 - 12.2 - 12.0 - 11.4 - 11.8 - 12.0とL3最速の流れで2列目で先行しながらしぶとく先頭に立っていたし、強引に捌いて落馬事故を起こしたフェイムゲームには屈したもののカムフィー以下は完封している。またカムフィーとのハンデ差もこの時は5kgあったのが今回は2kgと大きく縮まる。ステイヤーズSにしたってちょっと不満はあるが12.4 - 11.6 - 12.0 - 11.8 - 11.9のラップ推移でアルバートがL1で千切ったことを考えるとコーナーでかなり速いラップを2着以降は踏んで甘くなっているわけで、ここで勝ちに行って外々というのは甘くなっても仕方ない要因ではある。もともとズブズブのポテンシャル戦ではトリック爺さんに見劣った馬だし、デスペラードにバテ差し喰らった一昨年のステイヤーズSで12.8 - 12.1 - 11.6 - 11.7 - 11.6 - 12.4のラップ推移で割と速いラップを踏んでいる中で勝ちに行ってしぶとく粘る競馬という所からも、完全なポテンシャル戦よりも中間戦に近いところの方が良さそう。その点では中山だと馬場次第という感じだし、府中で直線最速の競馬になってしまった方が持ち味が活かせそう。流石にフェイムには昨年完敗しているわけで、それ以上の評価は本来難しいんだが、今回はフェイムの動きも良くないし遠征明け。付け入るスキがある中で7番人気と人気の盲点になってしまっている。実力そのものは普通に最上位にいる馬だし、前から長く脚を使える、府中ならコーナー最速という展開にもなりにくいだろうから前で内内仕掛けを我慢しつつ直線3Fで勝負という形ならこのメンバーでフェイムが不安なら踏ん張れるだろうと。


〇トゥインクルは本命にしようかちょっと悩んだけど、対抗までに押さえた。ステイヤーズSは個人的にはカムフィーよりは上の評価で、12.4 - 11.6 - 12.0 - 11.8 - 11.9とL1でアルバートが千切る競馬でここは2着以降は落としているので3角から速いラップを踏んでいる。ここでカムフィーは3角で最内を通していてこちらは2頭分外から3~4角終始ロスがあった。その分L2の地点でちょっと甘さを見せたがL1では食らいついていたし最後まで脚色同じく突っ込んだという点ではポテンシャルで優位に立っていたとみていいだろうと。それと、地味に府中適性で高いレベルのモノを見せているのが大きい。4走前のオクトーバーSはこの馬にとってはラップ推移からも厳しい競馬になっていて、12.7 - 12.5 - 12.2 - 11.4 - 11.1 - 11.5のラップ推移で完全なギアチェンジを伴うトップスピード戦。それでも中団からスッと反応してL2の最速地点、上り坂加速を難なくしてきて3番手集団からは抜け出す脚を見せてきた。勝ち馬がゴールドアクターなわけで、これに見劣るのは致し方ないが加速地点で反応しているのであれば府中適性は高そう。それにステイヤーズSもそうだが比叡Sも動きたいところでスペースがなくポジションを落としながらという形だし、前走万葉Sも12.9 - 12.4 - 11.7 - 11.2 - 11.7のラップ推移で外から被されながら直線入りで置かれてしまった感じだし、外からしっかりと脚を出し切ってやった方が良さそう。その点でダイヤモンドSで極端なギアチェンジ戦はなかなか起こらないし、ポテンシャルはステイヤーズSを見てもわかるように最上位。力を出し切れればここは通用していいと思う。ただカムフィーが昨年ファタモルガーナに完敗しているわけで、そういう意味ではファタモルは結構強敵のはず。簡単に差し切れるかどうか。


▲マイネルメダリスト
この馬は2走前で評価を上げる必要が出てきた。もちろんパフォーマンス的にもまずまずなんだが、それ以上にこの距離でやれたということの方が大きい。この馬は元々準OP時代クリールカイザーと比較していた一頭で、軽い馬場で中間戦になったり総合力勝負になるとクリールが上なんだが、タフな馬場でのポテンシャル戦では中山2500mの準OPで12.8 - 12.5 - 12.0 - 12.0 - 11.8 - 12.9のコーナーで速いラップを踏むポテンシャル戦で早めに動いてクリールとの叩き合いを制している。重賞勝ちが高速府中なので分かりにくいが、個人的には極端なトップスピードが問われない方がいいという感覚の馬でステイヤー色秘めていた馬が2走前である程度ポジションを取りながら積極的に外目から動いてしぶとく粘っての4着という形なら距離の不安は解消してきたとみていいだろうと。これぐらいの距離でポジションを取れるようになったしある程度なら渋った馬場も問題ない。極端なトップスピード戦にはならないだろうし、上手くこの枠を活かして好位で進めながら競馬ができれば怖い。前走は距離が短く基礎スピード負け、3走前は道悪だったがドスローでトップスピード特化戦。この条件でポジション取れれば侮れない馬で二桁人気は流石に落としすぎ。


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