宝塚記念2021予想
非主流色の強い馬場状態の非根幹距離レースならば…

夏影
14期 予想歴38年

◎ユニコーンライオン
  2着/7人気

○カレンブーケドール4着/3人
▲クロノジェネシス1着/1人
△ミスマンマミーア6着/9人
×アリストテレス


今週は、夏のグランプリ宝塚記念が開催される。
心配だった台風も逸れ、天候も何とか曇りで持ち堪えてくれそうで何よりである。

(先週の馬場)
非常に気になったのはマーメイドSの結果。
勝ったのは10番人気のシャムロックヒル。
父がキズナ、タピットとエルプラドの血を持つ母との間に生まれた馬で、血統イメージ的にはダート色が強いパワー体力タイプ。
勝ち時計2.00.4、レース上がり35.3、最速上がり34.6と、かなりスピードが殺されている感が強い。
1番人気のソフトフルートは主流色の強いディープインパクト産駒、2番人気イズジョーノキセキは上がりの速さが身上の主流色が強いタイプ。
しかしながら、この2頭は共に着外へと敗れ去った。
この事からも、馬場状態は明らかに非主流向きだった事が窺える。

今週は、好調な非主流タイプの馬に注目して面白そうだ。

◎ユニコーンライオン

父はアメリカンダートタイプ、母はサドラーズウェルズ系と、シャムロックヒルの母に似た血統背景に注目。
更に母母はタフなダートで実績のあるトップサイダーの血を持っており、かなりシャムロックヒルに似た血統イメージを持つ。
スローの流れを逃げて34.1の上がりで圧勝した通り、かなり気の良いタイプでもあり、今年のような少頭数での体力勝負になりそうな環境にも向きそうな感じ。
サンデーサイレンスの血を持たない非主流血統馬で、「根幹距離→非根幹距離」への距離延長も大歓迎だろう。
逃げ、もしくは番手の競馬に期待してみたい。

○カレンブーケドール

父はディープインパクトと極めて主流、母はチリ血統と極めてマイナー。
その狭間で藻搔いている感の強い同馬。
主流G1では決めて不足、非主流色の問われるトライアルレースでも勝ち切れないのは、そんな理由からだろう。
この状態を打破する為にも、この馬の背中を押してくれるサポート的要因が欲しいところだ。

オークス  1800→2400㍍距離延長 2着
秋華賞   2000→2000㍍同距離  2着
ジャパンC 2000→2400㍍距離延長 2着
      2200→2400㍍距離延長 4着
有馬記念  2400→2500㍍距離延長 5着
天皇賞春  2500→3200㍍距離延長 3着

しかし、今回は初めて「距離短縮」という体力補完のサポートがなされるタイミングでのG1参戦。
劇的なパフォーマンスアップがあっておかしくないタイミングだ。
ここは、シルバーコレクター返上に期待してみたい。

▲クロノジェネシス

言わずと知れた牝馬最強世代の一角。
牡馬混合路線に乗せて、早1年以上が経ちフレッシュさが失われる頃合いだが、前走海外遠征で新たな刺激が加わったのはプラスだろう。
フレッシュさではユニコーンライオン、ステップ的にはカレンブーケドールという事で3番手の評価ではあるが、レース不向きという意味合いは無い。

 レイパパレ

重馬場の大阪杯を圧勝してはいるものの、所詮は馬体の小さな牝馬。
とても、少頭数でのパワー体力勝負タイプには見えない。
前走から斤量が1kg増えて、且つ200㍍の距離延長と体力的な負荷が増えた。
前走以上のパフォーマンスを期待して良いものか?…と考える。
勢いは感じるので✕印は控えるが…

✕アリストテレス

勝鞍は京都外回り、新潟、中京、中山外回りと全てコーナーの緩いコースでのもの。
小回りで勝鞍が無いのは、コーナーワークに難があるのでは?と考える。
更に、父エピファネイア✕母父ディープインパクトで気の良さが強調された血統背景があり、距離短縮ではなく距離延長向き。
AJCCの勝利は距離短縮でのものではあるが、不良馬場のによる "効果" の恩恵が大きい。
前半1000㍍が63.3のスローの流れで、前向きさの無いこの馬でも無理なく追走出来た…つまりが、距離短縮によるスピードアップ感が消え、まんま体力補完効果だけが得られたという事。
更に、馬場が悪い為に勝負所で馬群が横にバラけたのもこの馬には向いた。
プラス「G1→G2」のメンバー弱化。
精神力の無いこの馬には、この上なく向いたレースだった。
今回の「3200→2200㍍」の距離短縮、阪神内回りは二重苦に思えるが

ちょっと気になるのは、カレンブーケドールとクロノジェネシスの2頭が共に出走している事。
この2頭はオークスの頃から度々レースを共にしており、お互いマンネリ感を与える存在でもある。
それ故にユニコーンライオンのフレッシュさを上位に評価した予想となった。


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宝塚記念2021回顧

夏影
14期 予想歴38年

次走狙い:クロノジェネシス
次走狙い:ユニコーンライオン
次走危険:カレンブーケドール


今年の宝塚記念は、クロノジェネシスが1番人気に応え、見事勝利を飾った。
道中は4、5番手の好位を追走。
全く危なげのない横綱相撲。
有馬記念はかなりの接戦となったが、宝塚記念な2年連続の圧勝。
よほど、この舞台がクロノジェネシスに向いているのだろう。
凱旋門賞を好走したオルフェーヴル、ナカヤマフェスタは共に宝塚記念の勝馬である。
おそらくは、宝塚記念で問われる持続力がそのまま凱旋門賞でも通用するのだろう。
父バゴは凱旋門賞馬。
凱旋門賞で勝てるだけの下地があると見て、ロンシャンでの勇姿に期待したい。

ユニコーンライオンは、少なめの頭数の非根幹距離レースがベスト。
スムーズなレース運びから、力勝負に持ち込んでこの馬の良さが発揮出来る。
今回はその条件が合致した。
スピードやキレが無いので天皇賞(秋)は無理(笑)。
有馬記念は頭数が揃いやすく、道中にはっきりとした緩急がつき、タフ過ぎるレースなのでちょっと厳しい。
今後は、トライアルレースで注目すると面白いだろう。
休み明けの毎日王冠か、オールカマー辺りに出走するようなら再び注目してみたい。

レイパパレは、ユニコーンライオンと馬体を併せた時点で敗戦が確定。
精神力の問われる多頭数競馬なら良いが、精神力の問われない少頭数競馬で馬格のある牡馬と力勝負に持ち込めば、そりゃ体力負けするのは自明。
この事が、無印にした理由である。
それでも執拗に食い下がれたのは、やはりモチベーションの高さゆえ。
ただ、そのモチベーションも今後は下がるはず。
今後は牝馬限定戦を進むも良し、もしくは脚質転換してくるようなら面白いだろう。
そろそろ、競馬に変化を与えておきたい。

アリストテレスは、予想通りのリアクション(笑)。
小回りコースの距離短縮ではやはり厳しい。
広いコースの距離延長がベストで、父エピファネイアの現役時代と同じ激走パターンを狙って面白い。
天皇賞(秋)凡走後のジャパンCが最大のチャンスだろう。

カレンブーケドールは、この短縮で激走もしなければ、惨敗にもならなかった訳で、かなり重症の均衡状態なのだろう。
今後も3〜6着辺りの凡走を繰り返すと見る。


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